職業
「まず〈ギルドカード〉の説明をします。〈ギルドカード〉には自身の顔写真、名前、ランクが表示されます。ランクは魔物を倒すことで自動的に上がっていきます。身分証としても使えます。そして〈ギルドカード〉は自分自身の魔力から作られています。なので、自分自身以外は使用不可です。次は機能について説明します。1つ目、〈ギルドカード〉が自分自身の魔力から作られた事によって、〈ギルドカード〉の出し入れが自分自身の身体からになります。2つ目、キャッシュカード、デビットカードとしても使えます。3つ目、口座の残高、職業、スキル魔法を確認できます。次は使い方について説明します。1つ目で説明した身体からの出し入れですが、カードアウトと念じれば取り出すことができ、カードインと念じれば仕舞うことができます。3つ目に説明した口座の残高、職業、スキル魔法の確認はデータオープンと念じれば自身の前に表示され、データクローズと念じれば消えます。表示するデータですが公開非公開も念じることで変更できます。では、カードイン、カードアウトと試してみましょうか」
えぇー、〈ギルドカード〉思った以上に凄いカードじゃん!
それにデータを非公開にできるのは嬉しいかぎりだ。
「わかりました…………おぉ、すげぇ」
カードインと念じると霧のように消え、カードアウトと念じると手元に〈ギルドカード〉が現れた。
「では、次にデータオープンとデータクローズを試してみましょう。表示されたデータはスマホのように指で操作できますので」
「わかりました…………おぉ、これもすげぇ」
非公開データオープン念じると、カードが4等分に分かれ俺の前にタブレットほどの大きさで現れた。
俺は嬉しいがバレたら面倒くさそうと思っていたものが、データの職業欄に映し出されていた。
それは職業が2つあることだ。俺の中で1番可能性が高い原因が、別の世界の俺が憑依したことだな。
普通は1人1つだが、俺は……いや、俺達は2人にカウントされたのだろう。
まぁ、バレなければラッキーとでも思っておこう。
俺が就いた職業は1つ目が〈武僧術師〉だ。
〈武僧術師〉のスキル魔法がめっちゃ便利で、スキル魔法名が【釈迦如来の構え】だ。
スキル能力が自分自身の魔力総量の5分の1の魔力鎧を纏い負傷対象から護る。で、魔法能力が魔力を込めることで強度を上げるだ。
無駄に防具を着ける必要がなくなった。動く邪魔にならないのは助かるな。
そして、俺が嬉しすぎて我慢できなくなって叫んでしまった職業が――〈双銃剣の皇帝〉だ! そう、俺が使いたかった武器は双銃剣だ。
そして、〈双銃剣の皇帝〉のスキル魔法名が【無限魔弾装填】だ。
スキル能力が通常弾、非殺傷弾の切り替えができ、弾倉に銃弾を無限に自動装填する。で、魔法能力が消音弾、散弾、貫通弾、衝撃弾、加速弾の能力を付与できる、だ。
弾丸を買わなくていいし、リロードも不必要。よっしゃっ!
職業も完璧だし、スキル魔法も完璧だ。
俺がやりたかった事ができる!
身体側の俺には悪いが、神様憑依させてくれてありがとう!
データクローズと念じると4等分に分かれた〈ギルドカード〉が元に戻り、手元に返ってきた。
「これで、職業覚醒を終わります。ダンジョンに入られたい場合は13時から講習がありますので13時には待合室に居てください。それではこれで職業覚醒を終わります。お疲れ様でした」
「はい、ありがとうございました」
「では、戻りましょうか」
俺の後ろで待っていてくれた、案内してくれた職員が声をかけてくれた。
「はい」
小ぶりのいい尻をした職員に着いていき、待合室に戻ってきた。
ダンジョンの講習まで2時間ちょいはあるし、武器でも見に行くか。
左側にあったショップの方に向かった。
ショップには武器、防具、アイテムとダンジョンに必要ならものが沢山売られていた。
俺はカゴを持ち店内の銃が置いてある場所に向かった。
ショーケースの中にいろんな銃が置かれており、ライフル系、マシンガン系、ショットガン、ハンドガン系があった。
俺が欲しい銃はもう決めてある。50口径のリボルバーだ! 全長は約40センチほどだな。これを二挺買う! それとホルスターにケースもな。ホルスターとケースをカゴに入れた。
リボルバー二挺で50万するが、まぁ仕方ない! 本当はオーダーメイドで双銃剣を作ってもらいたいが、作ってもらうなら自分で素材を集めたいしな。
普通の人なら二挺拳銃は難しいかもしれないが、俺は特殊だから問題ない。なにせ、両利きだし。それに体躯も身体能力のスペックも高いからな。
リボルバーは買うものが全部決まってから店員さんに出してもらおう。
それと剣鉈も2本買っておかないとな。
そう決めて刀剣が置いてある場所に向かった。
剣鉈の場所を見つけ物色してると、ショーケースの中に刃渡りが30センチあるいい感じのものが見つかった。
同じ剣鉈が2本あってよかった。
買おうと思った剣鉈の鞘も置いてあったので、カゴに入れた。
でも、どうやって装備しようかな?
「お、お客様。なにかお悩みでしょうか?」
変に重なると取り出しにくいしなぁ……と、悩んでいると、さっきから俺のことをチラチラ見ていた店員さんが声をかけてきた。
「そうなんですよ。二挺拳銃と剣鉈の二刀流にしようと思ってるんですけど、ホルスターと鞘が変に重ならないようにどう装着しようかと悩んでました」
「そうなんですね……それならホルスターと鞘をくっつけるのはどうでしょう?」
「……なるほど、いいですね。ここの店はカスタム可能なんですか?」
たしかにホルスターと鞘をくっつけるのはいいアイデアだ。
「はい、可能ですよ。少しお時間はかかってしまいますが」
「どれぐらいかかりそうですかね?」
「そうですね……3日ほど頂きたいですね」
「じゃあ、お願いします」
どうせすぐにはダンジョンに入れないし、準備をしっかりしてからじゃないと危ないからな。
「わかりました。それでは、どういう形でくっつけますか?」
「そうですね……こんな感じでお願いします」
ホルスターを装着し、剣鉈の鞘を刀を差すような形でホルスターの内側に重ねて見せた。
「分かりました」
「その剣鉈を2本と50口径のリボルバーを二挺購入したいので出してもらっていいですか?」
「分かりました。少しお待ちください」
店員さんにショーケースから剣鉈とリボルバーを出してもらい会計をした。
全部で75万円ほどした。母さんがお金を残してくれたからよかったけど、普通ならこんなに買えないだろうな。母さんありがとう!
今回購入したものは全て預かってもらっている。ホルスターと鞘のカスタムが終わる3日後に全部取りに行く形だ。
その後、もう少し買い物をしてからギルドを出て昼飯を食べに行った。
昼飯はラーメン、唐揚げ、白米だ。
昼食後、時間になるまで車で仮眠から待合室に戻った。




