練習中
翌日。
7階層の探索を始めて1時間ちょい、魔鉄石を見つけることは出来なかったが、8階層に行くゲートを見つけることが出来た。
「8階層のゲート発見だな」
「そうね。それに魔鉄石もそろそろ見つかってもいいわよね」
「そうだよね〜。魔鉄石を見落とさないように気をつけないとね〜」
「2人ともありがとな。ボス戦までには見つけたい」
ボス戦までに見つけられなかったら、倒し終わったあとも森林ダンジョンを探し回らないといけなくなるからなぁ。それはめんどくさい、できればスムーズに進んで次のダンジョンに行きたい。
8階層へのゲートをいつも通り優聖、巫咲と手を繋ぎながら通った。
8階層に到着したが、案の定景色に変わりはなかった。
ゴブリン種、ショットスパイダーを倒しながら探索を続けた。
ショットスパイダーと戦う際に、ショットスパイダーが放ってくる糸に弾丸をぶつけることができた。ショットスパイダーの放つ糸は真っ直ぐ飛んでくるから、ショットスパイダーの尻に照準を合わせて撃つと糸にぶつけられた。ショットスパイダーの糸とぶつかった弾丸はネバネバになって落下していった。
思ったより簡単だったから遊びたかったが、巫咲が虫苦手だからすぐに討伐したけどな。
ショットスパイダーの糸にぶつけるのは簡単と言っているが、まだゴブリンアーチャーの矢にはぶつけることはできていないがな。
魔鉄石も9階層に行くゲートも見つけられないまま昼飯休憩の時間になった。
まぁゲートが簡単には見つからないものなのは分かってるんだけどな。
昼飯休憩を優聖、巫咲とイチャイチャしながら過ごした。
今日の昼飯は生姜焼き、アスパラベーコン巻き、サラダだった。
2人とイチャイチャした事で気分転換になり精神的疲れが取れ、気分一新で探索を再開した。
ゴブリン種、ショットスパイダーを何十体か討伐した時、新たなモンスターのシルエットを確認できた。
新たなモンスターに近づいていくと、シルエットがはっきりと見えてきた。
ショットスパイダーとあまり変わらない大きさで、オレンジと黒の身体に羽が生えていて、尻の部分にデカい針が装備されているソイツは――スピアホーネット。要するにクソデカい蜂だな。
スピアホーネットは5体居た。
小学生の頃によくエアガンで蜂の巣を撃ちまくっていたな。蜂に刺されると痛ぇんだよなぁ。懐かしいなー。
まぁ今回は痛いで済むような蜂ではないけどな。あんなデケェ針で刺されたら身体にトンネルができちまうよ。
「大っきい蜂ね。それにあんなに大きい針で刺されたら死んじゃうわよ」
巫咲が顔をしかめていた。
「そうだね〜。でも、刺されるなら銃翔の方がいいよね〜」
艶かしい声で優聖がからかってきた。
「そうかそうか。じゃあ、今夜刺しまくってやるよ」
俺は凄くいい笑顔になりながら、2人の顔を見て返答した。
今夜も楽しめそうだな……。
「もうっ! 何言ってるのよ!」
頬を染めながら注意してきたが……怒った顔も可愛いかった。
「みーちゃんが嫌なら、わたしだけでいいよ〜」
優聖が巫咲を煽っていた。
「嫌なんて言ってないわよ!」
優聖に顔を真っ赤にしながら言い返していた。
「今夜も楽しみだな。とりあえずスピアホーネットを倒してくるわ」
「「行ってらっしゃい、気をつけてね」」
軽く返答しながら、スピアホーネットに向かってホルスターからリボルバーを抜きながら近づいていった。
近づくにつれスピアホーネットの大きさをより実感できた。いやぁ、それにしてもデカいな。まぁ、的が大きいとも言えるけどな。
てか、蜂なら蜜集めてるよな? スピアホーネットが集める蜜って美味いのかな? ダンジョンだし野生とは違うから、蜂の巣が出てくるのはランクが上にならないと出てこないかな? まぁ、それも楽しみにやっていくか。
気を引き締め直しスピアホーネットに向き直した。
スピアホーネットの腹に照準を合わせて、引き金を素早く連続で引いた。
飛んでいった5発の銃弾は…………1体にも当たらなかった。大きい的だなとか思ってイキってたのが恥ずかしいな。
スピアホーネットは音が鳴った瞬間には動き出していた。めっちゃ素早いな。さすが蜂だな。
俺に気づいたスピアホーネットたちが、素早い動きでジグザグに移動しながら近づいてきた。
目を脱力して全体を見るようにし、スピアホーネット5体を視界に入れ、引き金を素早く連続で引きまくった。が、スピアホーネットは簡単に避けやがる。
仕方ない、魔法で強化しかないな。
「【無限魔弾装填 加速弾】」
銃弾の速度を2倍に引き上げ、2体のスピアホーネットに1発づつ放った。すると、スピアホーネットは避けられずに命中し、地面に落ちた。
加速弾で銃弾の速度を2倍に上げると、反動が強くなり速射ができないこともないが、命中率が著しく悪くなってしまう。だから、2倍の速射はまだ練習中だ。
残りの3体も【無限魔弾装填 加速弾】で撃ち抜いた。
落ちたスピアホーネットにとどめを刺し、魔石を取り出した。
銃弾を避けられないように、加速弾に耐えられる身体にしないとな。
優聖と巫咲の元に戻り、8階層の探索を続けた。




