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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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初ボス

 9階層に着いた。

 案の定、9階層も景色は変わらなかった。


 最後の階層……10階層のゲートとクリスタルディアを探すために探索を始めた。


 9階層を探索し始めてから、ゴブリン系やファングボアを何体か倒し終わった時、クリスタルディアを発見した。


 巫咲の結界から離れ、クリスタルディアに気づかれない距離に立ち、右のホルスターから抜いたリボルバーを右半身で構えて、クリスタルディアの頭を狙った。


「【無限魔弾装填アンリミテッド・リロード 消音弾(サイレンサー)】」

 俺が放った弾丸は音も無く、クリスタルディアの頭に吸い込まれていった。

 クリスタルディアは撃たれたことも気づかずに天に召された。


「「おぉー。凄腕のスナイパーみたいでカッコよかったわ」」


「おう、さんきゅ」

 カッコいいと言われるのは何回聞いても嬉しいもんだな。


 クリスタルディアの元に行き、魔石と水晶の角を剥ぎ取った。


「綺麗な角ね」


「綺麗だよね〜」


「家に持って帰るか?」


「「別にいらないわ」」


「いらないのか」


「「だって、これがあるもの」」

 優聖と巫咲は俺がプレゼントしたバングル――〈魔纏のバングル〉を触りながら幸せそうな表情をしていた。


「そうか……」

 プレゼントした側としては嬉しい限りだ。


 探索を再開して、すぐに10階層のゲートを見つける事ができた。


「おぉ、運がいいな」


「そうね。今回はすぐに見つけられたわね」


「もう10階層に行くんだね〜」


「あとはボスモンスターを倒せばダンジョン制覇だな。じゃあ行くか」


「「うん」」

 優聖と巫咲と手を繋ぎながら、10階層に行くゲートを通った。


 10階層も景色は変わらずだった。

 帰る時間までボス部屋のゲートを探したが見つからなかった。


 ◇


 翌日。

 ギルドのゲートを通って10階層に着いた。

 ボス部屋のゲートを探すために歩き出した。

 しかし、見つからなかった。


 さらに翌日。

 探したが見つからなかった。


 さらにさらに翌日。

 見つからなかった。


「なぁ、俺ってボスに嫌われてる?」

 探しても探してもボス部屋のゲートが見つからなかった。


「たまたまでしょ。嫌われてるってことはないわよ……きっと」

 巫咲の最後の『きっと』が自信なさそうな感じがした。


「そうだよ〜。たまたま運悪く見つからないだけだよ〜……きっと〜」

 優聖も『きっと』を使い、自信なさげな雰囲気になっていた。


「巫咲も優聖も自信なさげじゃねぇかよー」


「うふふっ。冗談よ。ボス部屋のゲートもランダムだし、たまたま見つけられてないだけよ」


「ごめんね〜。銃翔の好きな胸で顔を挟むのやってあげるから元気だして〜」


「おう、分かった!」

 優聖が俺の大好きな乳サンドを提案してくれたので即答した。


「じゃあ、目を閉じてね〜」

 膝立ちをして目を閉じた。

 気持ちはルンルンだ。


 むにゅんっと擬音が出てもおかしくないぐらいの極上の柔らかさが俺の顔を包んだ。

 今回は巫咲が前で優聖が後ろだ。

 精神力を極限まで集中して、乳サンドを楽しんだ。


「ありがとう。これでボス部屋のゲートが見つかる気がする」

 乳サンドを堪能し終わり、離れた2人に感謝を伝えた。


「「どういたしまして」」


 そのあとボス部屋のゲートを探す欲望よりも、優聖と巫咲のデケェ乳の感触を思い出す煩悩の方が強く強く出てきたからか、30分も経たないうちにボス部屋のゲートを見つける事ができた。

 乳サンドの効果高ぇーー。


 ボス部屋のゲートは今までの階層ゲートと少しだけちがった。ゲートのモヤの部分が階層ゲートは黒色だったが、ボス部屋のゲートは赤黒い色をしていた。


「ボス部屋のゲートの色、怖さが増してるわね」

 巫咲の声色がいつもの凛々しい感じではなく、少し恐怖を帯びている感じがした。


「確かにそうだね〜。恐怖を煽ってる感じがするね〜」

 優聖もいつもの柔らかな声色ではなく、硬さがあり不安そうな感じがした。


「安心しろ、俺が必ず勝つ。サクッとボスを倒しに行こか!」

 2人の頭を撫でながらカッコをつけた。


「「うん!」」

 恐怖、不安感がある表情がなくなり、2人はいつもの可愛い笑顔になった。


 優聖、巫咲と手を繋ぎながらボス部屋のゲートを通った。


 ボス部屋のゲートの先は今までと変わらない、草原の景色だった。

 違うところはゲートはあるが、ゲートの周りの結界がなく、黒いモヤがなくなり枠だけとなっていた。そして、俺たちの30メートルほど前に今までのゴブリンよりデカいゴブリンが立って居た。


「優聖、巫咲、ここで待っててくれ」


「「分かったわ。気をつけて」」

 2人とは前からボス戦は1人で戦うと約束していた。


 俺はゆっくりとボスのゴブリンに近づいた。

 ホルスターからリボルバーを引き抜き、ボスのゴブリンに銃口を向けながら1番言ってみたかったセリフを放った。


「不吉を届けに来たぜ!」


「グガガガガガァァアア」

 俺が放った言葉に反応するように、ボスのゴブリンが吠え返してきた。

 ボスなだけあって強者の雰囲気があるな。これは戦うのが楽しみだ。


 ボスのゴブリンは体長が俺よりも高い2メートル近くで筋骨隆々の身体。自身の体長と変わらないほどの長さのロングソードを持ち、肩、胴、前腕、腰、脛に革防具を着けたボスのゴブリンの正体は――ゴブリンジェネラルだ。


「それじゃあ、楽しい楽しい殺し合いをしようじゃないか」

 ついに初ダンジョンのボス戦が始まった――。


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