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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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2/22

ギルドへ

 あれから約1年が経ち、ついに4月1日だ。

 目標の85キロに落とすことができた。それに身長も186センチまで伸びて、魂側の俺の身長に戻った。

 筋肉の質もいい感じにできたし、それに身体のキレがいい。やはり若さはいいな。


 この1年の間に車の免許も取得しておいた。

 ダンジョンに通う交通手段が欲しかったし、車を運転するの好きだからな。

 車はHOUTAのSUVを買った。黒と緑のツートンカラーだ。

 今後の事も考えて大型のSUVを購入した。一括で払ったから金がめっちゃ飛んでいった。

 本当はMT車のスポーツカーに乗りたかったけどな。


 あとは髪の毛も切って染めた。

 ボサボサで長かった黒髪を短髪のツーブロックにして、髪の根元から半分は黒のままで半分から先までを緑に染めた。


 車の免許も髪の毛を切りに行く時もそうだが、女の視線が凄かった。違う世界に来たんだなと改めて実感した。

 男が少ないのもあるが、外に歩きに出る男はもっと少ない……というかほぼ居ない。

 ここの世界の男が移動する時は車に乗せてもらうのが主流だからな。

 それに俺はイケメンだしな仕方ない。自惚れてるわけではなく、前の世界でも自他ともに認めるほどだったからな。イケメンだけど強面だから避けられる事も多かったな。


 なにが言いたいかというとダンジョンに行く準備が完璧だと言うことだ。

 武器とかはまだ購入してないけどな。職業が決まってから購入する予定だ。

 俺が使いたい武器の職業になってくれると嬉しいけど、まぁならなかったとしてもサブ武器として使うと思うけどな。メインは嫌でも職業の武器になってしまう。


 よしっ、そろそろギルドに向かいますか。

 戸締りをしっかりしたあと、車に乗り込みシートベルトをし、ブレーキを踏みエンジンをつけた。

 ギアをドライブに入れ周りを確認して、ブレーキから足を離しアクセルを踏んで出発した。

 

 車を走らせること約30分。

 俺が住んでる都道府県で唯一の職業覚醒ができるEランクダンジョンを管理するギルドに到着した。


 職業覚醒ができるのはEランクダンジョンを管理するギルドだ。

 だが、全てのEギルドダンジョンで職業覚醒ができるわけではない。

 俺が住んでる奈良県では1箇所しかないが、例えば人口が多い都道府県。東京都、神奈川県、大阪府などは3箇所あったり、面積が広い北海道は6か所あったりする。


 ダンジョンの数はどの都道府県も変わらない。

 Sランクが1、Aランクが2、Bランクが4、Cランクが6、Dランクが8、Eランクが10箇所だ。

 

 駐車場に車を停めてると、女の視線を集めてしまっていた。まぁ俺はイケメンだし仕方ないか……ってのは半分冗談で、男の俺がギルドに来てるのが珍しいからだろな。


 ()()()に来る男は最近ほぼ居ないらしいからな。ましてや()()()()()に入る男は居ない。

 ダンジョンが現れた時は居たらしいけど、徐々に居なくなっていったみたいだ。


 車から降り改めてギルドの建物を見てみると、よくある異世界系定番の石造りの建物ではなく、現代の建物だった。大きさはスーパーほどだ。

 Eランクダンジョンでこれだけ大きい建物のギルドは職業覚醒があるここだけだ。

 あとのEランクダンジョンの大きさはコンビニ6個分ぐらいだ。どんな建物か気になってドライブがてら見に行ってきたからな。


 真ん中にある自動ドアからギルドの中に入ると、正面の奥にダンジョンに入るためのゲートがあり、建物内の半分から奥にゲートの左側から解体場とショップが並び、ゲートの右側にはダンジョンに入るための受付と職業覚醒の受付となっていた。

 半分から俺が居る出入口までにテーブルや椅子が並べられていた。


 職業覚醒の受付の列に並んだ。

 俺の前の列には50人ほどの女が並んでいた。

 俺以外女しか居ないから、めっちゃいい匂いがする。


 少しづつ前に進んでいき、ついに俺の番が来た。


「おはようございます」


「おはようございます」


「番号を呼ばれるまでお待ちください」

 54番と書かれた紙を渡された。


「分かりました」

 紙を受け取ったあと椅子に座り、腕を組みつつ目を閉じて瞑想しながら待つことにした。

 油断すると楽しみすぎて顔がニヤニヤしそうだからな。


 それから30分ほど待った。

 待ってる間はチラチラと目線が絶えず来ていた。

 今日の職業覚醒の受付が終わり、1番から順番に呼ばれ始めた。


 〈覚醒水晶〉は5個あるんだろうな。一気に1番から5番まで呼ばれていたからな。


「54番、54番。こちらに来てください」

 そこから1時間半ほど待ち、ついに俺の番が来た!

 手を上げながら俺の番号を呼んでる女の職員の方に歩いていく。


「54番です」

 54と書かれた紙を見せた。


「確認しました。こちらに着いてきてください」

 いい笑顔をしながら、案内してくれた。


「分かりました」

 女の職員の後ろを着いていく。

 胸も尻も小ぶりだったが、タイトスカートから見える小ぶりな尻はぷりっとしたいい形をしていた。


 さっき俺が並んでいた受付のカウンターの右側にある扉を通り部屋に入った。そこから更に5つの部屋に分かれていて、その中の1室に入った。

 入った部屋の中には女の職員が1人居るのと、バスケットボールほどの大きさの水晶と3Dプリンターのようなものが置いてあった。


「おはようございます」


「おはようございます」


「〈覚醒水晶〉に触れると発光しますが、消えるまで手を離さないでください。では、自分の名前を浮かべながら〈覚醒水晶〉に触れてください」

 職員はそう言いながら〈覚醒水晶〉を俺の頭の位置ほどまで上げた。

 少し疑問に思ったが気にしないことにした。


「分かりました」

 言われた通り自分の名前――剣崎銃翔を頭に浮かべつつ、意味は無いだろうが使いたい武器の職業が覚醒するように強く強く念じながら〈覚醒水晶〉に右手で触れた。

 

 触れると〈覚醒水晶〉が淡い光を発した。

 こんな感じに発光するんだ、と思ってると不思議な感覚に襲われた。頭が痛くなるとか気持ち悪くなるとかではなく、懐かしいような暖かいような不思議な感じだ。


 不思議な感覚に襲われてから数秒後には淡い光が消え、消えると同時に()()()()()()()()()かのように自分の職業とスキル魔法を理解した。


「よっしゃぁぁあああ!」

 キタキタキタキタァァアアア!!

 願っていた職業に着くことができた!

 生き返って良かったぁー!


「静かにしてください。手を離してもらって大丈夫です。少しお待ちください」


「すみません。分かりました」

 〈覚醒水晶〉から手を離した。

 30歳のおっさんが恥ずかしいと思うかもしれないが、我慢できなかったよ。嬉しすぎて。

 だが、嬉しいと同時にバレたらめんどくさそうな事が起きてしまった。はぁ〜。

 バレないようにする為にはどうしようか? まぁ考えた所で意味はないよな……なるようになるか!


 3Dプリンターのようなものが動き始めた。

 すると、カードが現れ出した。

 顔には出してないが、3Dプリンターが何かを作り出すのを見たことがなかったから感動した。


「このカードがあなたの〈ギルドカード〉になります。機能と使い方について説明しますね」

 職員が俺に半透明のカード――〈ギルドカード〉を手渡してきた。


「はい、お願いします」

 〈ギルドカード〉を職員から受け取った。

 〈ギルドカード〉には顔写真と名前、Eと刻まれていた。いつの間に写真を撮ったんだ? もしかして……〈覚醒水晶〉か? だとしたら顔の位置まで上げた意味が分かるな。


 〈ギルドカード〉にどんな機能があるんだろうな……。

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