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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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19/25

おまじないは大事

 翌日。

 俺たちは9階層のゲートをメインで探しつつ、もう1体の新しいモンスターを見つけるために8階層を歩き回っていた。


 歩き始めてから2時間は経つが、9階層のゲートも新しいモンスターも見つからない。

 昨日と違いホーンラビットばっかりではなく、ゴブリン系にもよく会うし、ファングボアにも会う回数が増えた。


「なかなか見つからないなー」

 簡単に見つからないのは分かってるが、ついつい愚痴っぽく言ってしまった。


「そうね。見つかるかどうかはその日の運次第だし、ゆっくり探しましょ」

 そんな俺を宥めるように巫咲が声をかけてくれた。


「そうだよな。無意識に欲が出てしまってるのかもな」

 愚痴を零したことで、無意識に出ていた欲を抑えようと意識した。


「それなら、欲が無くなるおまじないが必要かな〜? どうする、銃翔〜?」

 優聖が天使のような悪魔の笑顔で、最高の提案をしてくれた。


「頼む!」

 俺はすぐさま、早急に、迅速に、直ちに、即返答した!


 俺たちは1度立ち止まった。

 周りに敵が居ない事を確認したあと、俺が膝立ちで待機した。

 優聖と巫咲が荷物を下ろし、俺の前後に立った。

 今回は優聖が前で、巫咲が後だった。


「じゃあ、銃翔は目を閉じてね〜」

 優聖の言葉に素直に従って、目を閉じた。


「「せーの」」

 2人の掛け声とともに、俺の顔が極上の柔らかさと圧倒的な存在感を持つ、至高の存在に包まれた。

 幸せすぎる……。


「「はい、おしまい」」

 幸せな時間もいつかは無くなる。分かってはいたが、悲しいものだ。俺の顔を包んでいた至高の存在が離れていった……。


「最高でした」

 至福の時間が消え、俺の目から涙が出た。


「もうっ、またしてあげるから泣くのやめなさい」

 巫咲が子供をあやすような口調で言ってきた。


「さんきゅっ」

 その言葉を聞いてすぐに涙を止めた。


「うふふっ〜。銃翔は飽きないの〜?」

 優聖がデケェ乳を持ち上げながら聞いてきた。その仕草、最高です!


「えっ? 飽きる? ないないないないないない、飽きることなんてない! 白米食べてて飽きないの?って聞いてるのと一緒だ。飽きることはなくてもパン食べたいとか、パスタ食べたいとか、あるかもしれないが白米に飽きるって事はないだろ? 優聖と巫咲のデケェ尻や太ももに味変する事はあるが絶対に2人のデケェ乳に飽きることはない!」

 俺は優聖と巫咲にどれだけ好きなのか熱意を込めて伝えた。


「「…………」」


「おいっ、引くなよ?!」


「「うふふふふふっ!」」

 優聖と巫咲の大笑いを初めて聞いた。


「銃翔の事を知ってる私たちだから大丈夫だけど、銃翔を知らない大きい胸の人は泣くと思うわよ」


「そうだね〜。大きい胸の人は男の人に怖がられるのが当たり前だったからね〜。まぁでも、銃翔の事は広まってると思うけどね〜」


「ん? なんでだ?」


「大きい胸の人は男の人から怖がられるのが当たり前なのに、大きい胸の人とパーティーを組んでる銃翔が話題にならないわけがないでしょ〜?」


「なるほどなー。デケェ乳の持ち主がデケェ乳が好きな男が居るって知って元気になればいいけどな」

 確かに珍しい人が居たら広まるわな。特にネットがあるからなー。


 そんな会話をしてる間に2人が荷物を背負い直し終わっていた。


 欲が出ていた気持ちも落ち着き、9階層のゲートともう1体の新しいモンスターの探索を再開した。


 そのあと昼飯までの1時間ほど探索したが、何も見つからなかった。


 昼飯を食べたあと優聖と巫咲が交代で膝枕をしてくれた。最高の枕でした。


 膝枕のおかげでさらに欲が消えたように感じ、9階層のゲートか新しいモンスターが見つかるような気がした。


 ルンルン気分で探索を再開した。

 再開してから30分後、9階層のゲートと新しいモンスターを同時に発見する事ができた。


「優聖と巫咲の乳サンドと膝枕のおかげで、同時に見つける事ができたな!」


「「どういたしまして」」

 最初の頃は俺が発する下ネタに反応をしていたが、今は気にされることがなくなった。照れた表情が見れなくなったのは残念だ。


「先にモンスターの方に行こうか」


「「分かったわ」」

 新しいモンスターの方に歩みを進めた。


 新しいモンスターのシルエットがハッキリと見えてきた。体長と四足歩行なのはファングボアと変わらないが、体高は新しいモンスターの方が大きい。


 新しいモンスターの名はクリスタルディア。鹿だな。

 普通の鹿と違うのは角が水晶ってところだな。だから、クリスタルが名前に付いたんだろう。


 クリスタルディアに近づいて行ってるとクリスタルディアが俺に気づいた。

 気づかれた俺は襲いに来ると思って、ホルスターからリボルバー二挺を引き抜いた。が、クリスタルディアは俺に気づくとすぐに逃げて行った。


「まじか!?」

 ダンジョンのモンスターが逃げるとは思っていなかったから驚いた。


「銃翔、なに驚いているのよ。講習の時に全てのモンスターが襲ってくるわけじゃないって言ってたでしょ?」


「言ってたっけ?」

 ダンジョンにウキウキし過ぎて聞き逃していた。


「言ってたよ〜。すぐに逃げていくモンスターも居るって〜」


「やっちまったぁー! せっかく見つけたのにぃ」


「仕方ないわよ。次また見つければいいじゃない」


「そうだな。次だな次」


「そうそう〜。それに今回逃げられたことで、次会った時の対策できるからね〜」


「そうだな。2人ともありがとう」


「「いいえ」」


「とりあえず、9階層に行こうか」


「「うん」」

 9階層に行くゲートに向かい、ゲートを通って9階層に行った。

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