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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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ダンジョンにキター

 優聖と巫咲の荷物を車に載せたあと、ダンジョンの受付に向かった。


「すみません、ダンジョンに入りたいのですが」

 受付の人に声をかけた。


「わかりました。〈ギルドカード〉の提示をお願いします」


「「「お願いします」」」

 〈ギルドカード〉をカードアウトし、受付の人に渡した。


「はい、ありがとうございます。パーティーリーダーはどなたになりますか?」


「剣崎銃翔がなります」


「分かりました。パーティーとして登録完了しました。パーティー名は決まってますか?」


「いえ、まだ決まっていません」


「分かりました。決まりましたら、受付にお声掛けください」


「分かりました」


「〈ギルドカード〉ありがとうございました。確認が取れましたので、ダンジョンに入っていただいて構いません」

 受付の人が昨日合格したあとに使った機械と同じものに〈ギルドカード〉を乗せ、パソコンで確認を終わらせたあと〈ギルドカード〉を返してくれた。


「「「ありがとうございます」」」


「行こうか」


「「うん」」

 ついにダンジョンに入る時が来た。ワクワクドキドキしながら、ダンジョンのゲートに向かった。


「近くで見るとデケェな」

 ダンジョンのゲートは遠目から見てても大きかったのは分かっていたが、改めて近くで見ると凄くデカかった。


 ゲートは木製でできていた。横に10メートルほど、縦に3メートルほど、真ん中にもう1本柱がある鳥居だった。

 ゲートの上部の真ん中にE、右側に入口、左側に出口と刻まれていた。出入口がしっかりと分けられていた。


「「凄く大きいわね」」


「さっそく入ろうか」

 2人はゲートに入るのを少し怖がってるように感じた。確かにゲートの部分が黒い靄になっているから、怖く感じるのも仕方ないか。俺はスっと両手を2人の前に出した。


「「うん」」

 俺が両手を出した意味を分かって、2人は照れた様子で手を握ってきた。そして、2人と手を繋ぎながらゲートをくぐった。

 

 ゲートをくぐった先は視界の半分が緑色の――草原だった。後続の邪魔にならないように少し進んだあと、ゆっくりと見渡した。見渡す限り緑色で、地平線がどこまでも続いていた。


 後ろにはギルドにあったゲートと同じゲートがあった。ダンジョンの中のゲートも出入口が分かれていた。ゲートの周りには結界が張られていた。

 

「すげぇ広いな、それに太陽まであるぞ」

 ダンジョンの中は先が分からないほど続いてるし、空も太陽もあった。ダンジョンにも太陽は存在するんだな。


「そうね。ダンジョンとは思えないほど綺麗な景色よね」


「ダンジョンじゃなかったらピクニックにぴったりなところなのにね〜」

 確かにピクニックに来て、のんびり過ごすのにぴったりの場所だな。


「そうだな……よしっ、気を引き締め直してダンジョン攻略に行こうか」

 Eランクのダンジョンは10階層あり、次の階層に行くにはゲートを見つけないといけない。このめちゃくちゃ広い草原の中なら次の階層に行くためのゲートを見つけるの大変だな。

 

 でも、嬉しい事に階層を進めて戻るときも、ダンジョンに入る時も、ゲートをくぐる時に行ったことのある階層なら、行きたい階層に行くことが出来るんだ。

 例えば5階層からギルドに戻ることも、ギルドから5階層に行くこともできるって事だ。


「「うん」」


「一旦手を離すな」


「「あっ……わかったわ」」

 手を離す時、残念そうな顔をしてくれた。

 2人ともめっちゃ可愛いな。


「ダンジョンから出る時は、また手を繋いで出ような」


「「うん」」

 嬉しそうにいい笑顔で頷いてくれた。


 草原の中を歩き始めた。

 草原の草は足首ほどまでの長さで、歩きづらさは感じなかった。転けても痛くなさそうだ。

 遮蔽物がほとんどないから、モンスターを見つけるのは簡単だな。だが、逆に隠れられる場所がないから逃げる場合は走り続けるしかなさそうだ。


 10分ほど歩くと、ゴブリンと戦うパーティーが見えてきた。


「そろそろモンスターを見つけられそうだな」

 これだけ緑が続くなら身体が緑色をしているゴブリンは見つけづらそうだな。


「そうね。危ないと思ったらすぐに私の【守護結界】の中に入ってね」


「怪我したら、わたしがすぐに【癒しの祈り】で治してあげるからね〜」


「おう。頼りにしてる」

 視界を広く見るようにして5分ほど歩いた時、フリーのゴブリンが3体見えた。


「ゴブリン3体発見した」

 ゴブリンの周りには他のパーティーが居ないことは確認済みだ。


「えっ? どこ?」


「見当たらないわ〜。どこに居るの〜?」

 2人はゴブリン3体が見つけられないようだ。


「ほらっ、あそこだ」

 指を差して2人にゴブリンの居る場所を教えた。


「「あっ、見えたわ」」


「凄く距離があるのに、よく見つけられたわね」


「本当にね〜。教えてもらわないと分からなかったわ〜」

 2人は感心した様子で驚いていた。


「鍛えたからな。ゴブリンに近づくぞ」


「「うん」」

 緊張感を持ちながらゴブリンに近づいた。

 近づいて分かったのが、今回のゴブリンの手には棍棒が握られていた。まぁ、棍棒を持ってるからなんだって話しなんだけどな。


「おっ、向こうも俺たちに気づいたな」

 ゴブリンに近づいていると、ゴブリンたちも俺たちの存在に気づいた。


「「そうだね」」


「2人はここで待っててくれ。すぐに終わらせてくる」

 格好つけながら言いたかったセリフの1つ『すぐ終わらせてくる』を言えて照れくさいが嬉しい。


「「気をつけてね」」


「おう」

 2人には待機してもらい、ホルスターから二挺のリボルバーを抜きながら1人でゴブリンの元に歩いて行った。


「グギャギャギャギャ」

 ゴブリン3体が叫びながら走って向かってきた。

 ゴブリンとの距離が15メートルほどに接近した時、両端の2体のゴブリンに向かって銃弾を放った。

 

 ゴブリンの胸を狙った弾丸は、外れることなくゴブリンの胸に着弾した、が、即死ではなかったからか撃たれても尚、俺を襲おうとしてきたから追加で3発づつ速射して倒した。


 俺が2体のゴブリンに対処してる間に、残り1体のゴブリンが接近して棍棒を振り下ろしてきた、が、俺は慌てずに前蹴りでゴブリンを弾き飛ばし、転んだところに銃弾を速射して倒した。

 

 ゴブリンがアホみたいに真っ直ぐ走ってきたし、走る速度も遅いから思った通りに狙えて撃てた。

 攻撃されても動ける限り襲って来ようとするのは、改めて恐ろしく感じた。確実に死んだことを確認するまでは油断できないな。


「「お疲れ様」」

 2人が俺の方に寄ってきてくれ労ってくれた。

 2人は俺の方に寄ってくる時、小走りで来てくれた。その時、デケェ乳がブルンブルンと揺れた。はぁー、癒される。


「おう、ありがとう。魔石の回収手伝ってくれるか?」


「「うん、任せて」」

 2人は俺が最初に倒した2体のゴブリンの元に行き、解体用ナイフで胸の辺りから魔石を取り出してくれた。

 俺も最後の1体のゴブリンから魔石を取り出した。魔石は赤いひし形の結晶で、大きさは鶏の卵ほどだった。


 ゴブリンの死体は放置だ。勝手に消えるからな。

 モンスターも人間もダンジョンの中で死んで24時間経つと、ダンジョンに吸収される。だから、ダンジョンには死体が残らない。が、武器や防具などは残るみたいだ。


「この調子で頑張っていこうか」

 俺たちは死なない側にならないとな。


「「うん」」

 2人と共に次のモンスターを探しに歩き始めた。

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