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故郷捨テル  作者: 智葉亜紗芽
小学校編
8/19

教師ガチャ当たりというのは嘘です

 6年生に進級したが、結局女の先生が担任にはならなかった。その上、支援学級である「6年5組」はこの年だけは「5年5組」に名を変えた。つまり、学校側は私の学年に支援学級は不要と判断したのである。


 6年生の時の担任は下の名前が初見では一発で読めない先生だ。決して昨今のようなキラキラネームではないが、一発で読める人は相当珍しいだろう。以後、この担任の先生のことは「難読先生」と呼ぶことにする。


 難読先生は優しく、面白い先生だったが、怒る時は周囲がドン引きするような怒り方で、私はそれがとても怖かった。この怖さは音楽会の練習の時の放送室先生以来だ。

 当時の私は難読先生の事を「担任ガチャ当たり」だと思っていたが、時が進むにつれてその当たりは仮初のものだった事が判明していったのである。


 時が進んで私が大学生の頃の話になる。当時、私は東海村のとある書店でアルバイトをしていた。その際に難読先生はお客として来店されたのだが、その時の態度が「理想の恩師」のイメージが脆くも儚く崩れ去るほど、最悪な態度だったのである。

 終始仏頂面で店内を歩くわ、他のお客さんに舌打ちするわ、商品の扱いが乱暴だわ、レジに来たらカウンターを足で何度も小突くわ…あなた、本当に教師ですか?ただでさえ教師はストレスがたまる仕事だとは思うが、ここまで店の中での態度が横暴な先生は初めてです。ていうか、学校では猫かぶってたんかい!

 おまけに、レンタル商品の延滞に関する電話の際も終始キレ気味で応対していたという…こんなの恩師だった頃の難読先生ではない。ただの店員に対する態度が横暴なオッサンだ。


 時を戻して、小学校の卒業アルバムを作ることになったのだが、その際文集をまとめていたのは難読先生だった。クラスごとの文集企画の内容をチェックしていたのも難読先生だ。なのに、なんで先生は止めなかったんですか?私とアスペルガー症候群の子の住所紹介の動物の顔が仏頂面になっているのを。私とアスペルガー症候群の子がクラスメイトにされてきた仕打ちを黙って見過ごしてきた難読先生も、ある意味このイヤガラセに便乗していた…いや、同罪だろう。私の中では同罪だと思っている。


 難読先生は私達が世矢小学校卒業と同時に水戸市内の中学校に異動したが、おそらく中学校でも猫をかぶっていたのだろう。学校ではいい先生に見えても、学校外での態度が最悪だと、いい教師が台無しである。

 のちに中学校の教頭先生にまでなられたようだが、学校外での態度を一度改めていただきたいものである。現在は定年間近ではあるが、教え子達の「恩師」のイメージをこれ以上崩すのはやめていただきたい。

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