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故郷捨テル  作者: 智葉亜紗芽
小学校編
4/19

呆れるほどの新潟贔屓

 小学校2年生の時の担任の先生は、特徴的な名前の先生で、私が過去に執筆したファンタジー小説の登場人物として、名前を出した事もあったが、実際の名前は伏せる。ちなみに、現在はとある県にある大学の教育学部で教授をしている。


 思えば、ここから中学の間、ずーっと私の教師ガチャは失敗している。ついでに、おばあちゃん先生以降、女の先生が私の担任になった事はない。ただでさえ、親ガチャで失敗しているというのに…


 この先生との思い出と言えば、まぁ幼稚園の時のラディゲに似た先生同様、教え子に向かってすぐ小突くわ、暴言吐くわ…当時は年配の先生達には「良い先生」だと思われていたのだが、今の価値観であれば、PTAからの物言い待ったなし!最悪の場合、教育委員会にクレームが来るだろう。あくまで、令和の今の価値観でですがね。

 仮に習い事があっても、説教と暴力優先で下校させてもらえなかったこともしばしばある。父と同じ年齢で、3人の子供がいるのだが、子供にも教え子と同じ扱いをしていたようだ。この情報ソースは本人の口からである。


 そんな先生と私が合うワケもなく、毎日というほど衝突していたような気がする。音楽で鍵盤ハーモニカの練習も、寝ているように聞いていたので、それに対してイラっときたし、掛け算九九に関しても無理難題を押し付けては教え子を居残りさせるのも、正直言って理不尽だと思った。まぁ、元々クラスメイトに邪険にされていたから、一部のクラスメイト以外は信用はしてなかったが。


 その中で一番許せなかったのは、クラスの約束事に「差別をしない」って約束を書かせておきながら、自分は新潟上げつつ、茨城、栃木、群馬の北関東三県に対して差別していた事である。

「あんたも茨城出身だろうが!だったら、なんで嫌っている茨城で教鞭に立ってるの?そんなに新潟好きなら、新潟で教師になれば?」

 …何度そう思っただろう。そんな先生は、自分は教え子を「正しく見ている」と過信していたのかもしれない。そもそも、そんな上げ方されても、新潟県民が喜ぶワケないんですけどね。


 この時期は私自身が「共感性周知」である事を自覚した頃で、他のクラスメイトが殴られたり、暴言吐かれたりする様子がとても怖かったのである。なのに、家族には精神疾患を理由に病院に連れて行ってもらえず、挙句の果てには先生が「みんなも怒られてるんだから怒られろ」とまで言う始末。完全に四面楚歌である。


 年賀状の時もそう、「絶対に親に教えてはいけない」と言って、新潟での滞在先の住所を教えておきながら、茨城の方の住所に送った教え子にはボロクソになじっていたのは、理不尽だと思った。そもそも、こっちは「親に教えてはいけない」って約束を忠実に守っただけなのに。


 そして、年が明けて新潟贔屓の先生は世矢中学校に異動になり、私が世矢中学校に入学した頃には、既に兵庫のある大学院に行っていた。現在は大学の教授として学生たちを指導しているが、今の大学生に対してどんな印象を持たれようとも、北関東三県に対して差別的な言動をとったり、教え子を殴ったり、暴言を吐いたりした事実は、されてきた本人が存在している限り、半永久的に消えないのである。

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