表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

第八話 ダンジョン三層への挑戦 

 ダンジョン三層への挑戦。

 その前に準備を整えておかなければいけない。

 三層からはコボルドが出没する。


 3000個の銀の玉を換金すると銀貨3000枚。

 金貨30枚になった。

 ほんの少し前まで貧乏だった俺が、ちょっとした小金持ちだ。

 

「あ~ら、いらっしゃい」


 道具屋のお姉さんは、あいかわらずセクシーに迎えてくれた。

 今日は、胸の谷間に加えてふとももまであらわになっている。


「あの、道具袋を買いたいんですが」

「へ~。道具袋が必要になるなんて成長したわねぇ」


 道具屋のお姉さんは、そう言うと目の前に3つの袋を並べた。


 金色の道具袋 容量 1000立方メートル

 銀色の道具袋 容量 100立方メートル

 銅色の道具袋 容量 10立方メートル


「ちなみに価格は下から金貨1枚、金貨10枚、金貨100枚よ」


 い、意外に高い。

 しかし、これから先のこと。

 ドロップアイテムのことも考えると出来るだけ容量が大きい方が良い。

 それにギルドの依頼には、ゴブリンを生きたまま10体捕獲してくる。なんてのもある。

 これからギルドの依頼を受けることもあるだろう。

 ここは今買える一番良い物を買おう。


「銀色の道具袋ください!」

「へぇ~。やるじゃない」


 道具屋のお姉さんは関心している。


「どうかしました?」

「1年と少しで、この銀の道具袋買えたのは、何年ぶりでしょうねぇ……」

「そうなんですか?」

「パーティーで1日に稼げるのは、せいぜい銀貨100枚。それを等分して各々の生活費や装備や道具に使ったら残るお金はわずか。金貨10枚貯めるには1年はかかるわね」


 そうだったのか……。

 ソロにも良い事あるな。


「はい、銀の道具ぶ・く・ろ」


 道具屋のお姉さんは、道具袋をゆっくりと手渡してくれた。

 白く冷たい指が俺の手に触れると、そのままアゴのあたりまでゆっくりとなであげた。


「うっ」


 くすぐったいような気持ちいいような思わず声が出てしまう。


「それじゃあ、またね」


 道具屋のお姉さんは笑顔で俺の方に手をふった。

 高額な物を購入すれば、もっと過激な……。


「いや、良くない。そんな考えは」


 俺は武器屋へ寄り道し、ダンジョンへと急いだ。

 武器屋は怖そうな親父が店主なので長居はしなかった。



---



 1層、2層は、あっさりと通り抜けた。

 ダンジョンの階段を降りるといよいよ3層だ。


「まずは1体コボルドと戦い様子をみよう」


 ゆっくりと進むとダンジョンの奥からコボルドが現れた。

 右手に剣を持ち、オオカミの顔をもった筋肉質な人型の魔物。

 

「強そうだな……スピード!」


 俺は一気にコボルドへ近づいた。


「バッシュ!」


 二連撃がコボルドへヒットする。


「グルァアアアアア!」


 コボルドは剣を振り下ろしてきた。


「やはり、ゴブリンよりずいぶん硬いな」


 俺はスピードで距離を取った。


「さらにスピード! バッシュ!」


 間髪入れずに一気に近づき2回目のバッシュ。


「グブァッ!」


 2回目のバッシュ1撃目でコボルドは倒れた。

 青い光へと霧散した後には銀の玉が3つ残されていた。


「コボルドの強さはゴブリンの倍ぐらいか? そして報酬は3倍」


 バッシュのレベルが、あと1上がれば1回の攻撃で撃破できそうだ。

 それまでは慎重に1体ずつ倒していこう。



---



 8時間ほど、コボルドを倒し続けた。

 手元には500個ほどの銀の玉。

 

「お金のことを考えたらゴブリンを倒す方が効率が良いか……」


 しかし、弱い敵を倒しても強くなれる気がしない。

 実際、スライムを倒し続けた俺はレベルが1上がるのに1年かかった。

 多少無理してでも強い敵と戦い続けたい。


 実際、戦いにもなれ少しづつコボルドを倒す時間が短くなっていっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
もしよければ、

上の☆☆☆☆☆評価欄に

★★★★★で、応援していただけるとすごく喜びます!


ブックマーク追加もぜひお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ