第三話 ジョブチェンジ
カガミの前に立つと俺の姿がうつり、青い文字でステータスが表示された。
名 前:アルス
職 業:魔法使い
レベル:2
年 齢:17
H P :10
M P :15
ちから:10
はやさ:11
器用さ:12
魔 力:13
精神力:12
運 :11
スキル:ジョブチェンジ
ファイア
「うん。思ったとおり」
ギルドの登録用紙に魔法使いと書いたから職業が魔法使いになった。
そして、スキルはファイア。
「炎系の魔法か。これは戦闘が有利になるぞ」
ステータスをよく見ると変化が目に入った。
「おや? レベルは変わらないのに職業が決まったことでステータスが変化している」
MPが1.5倍になり、魔力を中心に精神力、器用さ、運、はやさが増えている。
ちからとHPは、そのままだ。
「職業でステータスが変化するんだ。はじめてしった」
どうりで他の人間と大きな差があったわけだ。
だが、スキルのジョブチェンジってのは何だ?
職業なんてギルドで申請すれば、いいだけだし、スキルではない。
「ん? ちょっと待てよ」
俺は、気が焦って何も考えずに魔法使いと書いたが、魔法が使えたら戦闘に有利だと思って書いただけで、俺はそもそも魔法なんて使えなかった。
カガミには『職 業:魔法使い』と表示されている。
俺は受付へと走った。
「アルスさん、どうされました?」
「登録間違えました。訂正させてください」
「え? はい」
俺は登録用紙の職業を書きかえるとカガミへと走った。
名 前:アルス
職 業:戦士
レベル:2
年 齢:17
H P :20
M P :10
ちから:13
はやさ:12
器用さ:11
魔 力:10
精神力:11
運 :12
スキル:ジョブチェンジ
バッシュ レベル2
「よし! 戦士のスキルにステータスも戦士タイプだ」
ギルドで職業を変更するとスキルとステータスが変化する。
状況に応じて職業を変更すれば相当戦闘に有利だ。
「このステータスとスキルならダンジョンでも戦える」
俺はさっそくダンジョンへと向かった。