第十話 レベルアップ爆発
最も効率良くレベルを上げる方法。
戦士 経験値 1090
武道家 経験値 840
僧侶 経験値 540
魔法使い 経験値 940
テイマー 経験値 200
狩人 経験値 240
現時点では、テイマーと狩人を上げつつ、ほんの少しでもケガをしたり体力が減ったらヒール。
テイマーと狩人の経験値が800になる頃には、僧侶も同じ800ほどになるだろう。
そこからは戦士以外で経験値を稼ぐ。
そうすれば一気にレベルが上がるはずだ。
狩人の弓でコボルドを狩り、近づいてきたコボルドをテイマーのムチでしめあげる。
僧侶のヒールで回復。
この単純作業を延々と繰り返す。
10回ほど繰り返すとレベルがアップした。
レベル5
狩人の弓でコボルドを狩り、近づいてきたコボルドをテイマーのムチでしめあげる。
僧侶のヒールで回復。
10回ほど繰り返すとレベルがアップした。
レベル6
レベル7、レベル8と順調にレベルが上がる。
次は武道家もルーチンに加えて戦う。
レベル9。
ルーチンに魔法使いも入れる。
レベル10。
気づけば1日でレベルが一気に10まで上がった。
もちろんこれまでの蓄積あってのものだ。
「ん? よく考えると……」
俺は6つの職業をレベル10まであげている。
単純計算で6倍のレベル。
そこまでじゃないにしても1人で1パーティーの役割をこなせるんだ。
同じレベルの者よりは優るとも劣らないだろう。
これまで孤独にただひたすら耐え、戦い続けてきた。
その成果が今みのったのだ。
「ここで手を緩めたらいけない」
人類最高到達レベル21を目指す。
そしてギルドのランクも最高レベルSSSを目指すのだ。
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武器も道具も尽きた俺はギルドへと戻った。
3日ぶりだ。
ダンジョンで3日間、飲まず食わずヒールと回復アイテムで戦い続けた。
さすがにこれは体に負担が、かかりすぎだ。
今日はギルドへ行って、明日からの戦闘の計画を立てたら食事をして寝よう。
ギルドの受付へ行くと、一瞬、受付嬢が驚いた顔をしたように見えた。
「どうかしましたか?」
「い、いえ。アルス様」
「名前おぼえてくれてたんですか?」
「はい、仕事ですから、私の名前はミール。覚えておいてくださいね」
なんだか受付嬢さん、いや、ミールさんが急に親しげになった気がする。
「あのギルドの依頼を受けたいんですが」
「はい、アルス様が受けられる依頼は最低ランクFのこちらになります」
スライム3体生け捕り。
ゴブリン1体生け捕り。
街の近くで発生したゴブリンを討伐。
なんだか楽勝な依頼しか無いが、ギルドではFランクの俺。
レベルは10あるんだがな。
本来は適正ランクはBだ。
これまでレベル1で、いっきにレベル10になったのだから仕方ない。
「それでは全ての依頼を受けます。明日には終わらせますので」
「はい、頑張ってください」
受付嬢のミールは、何の疑問も持たず依頼許可をくれた。
俺は食堂へ向かうと久しぶりの食事を取ることにした。
エールにステーキ。
レッドロブスターの一匹丸ごと焼いたのも頼んだ。
1人で豪遊だ!
ジョッキを口に運ぶと一気にエールを口に流し込んだ。
「く~。エールが体に染みわたる」
手づかみでステーキをほおばり、レッドロブスターをわり食らいつく。
回復薬を飲めば体力は回復するが、うまいものを食うと活力がわく。
俺は、今までにないぐらい食って飲んで、宿屋へと戻るとそのまま眠りに落ちた。




