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クリエイターという人種は

 啓蒙、布教活動したいわけではないし、フリーOS開発して配布してくれる組織の真意など自分ごときには窺い知れません。でも、個人レベルなら分からなくもない気もします。


 そもそもリナックスは大学生が趣味で作って配布し始めたOSってのは誰でも知ってると思う。自分も昔、そのドキュメンタリー番組をたまたま見た記憶があります。その番組では開発した本人か、開発に携わる人かは分かんないけど言ってました。「リナックスをどんどん使ってカスタマイズしてください。そのデータを元に我々はリナックスをよりよいOSにしてゆきます」と。

 また、番組はこう締めくくっていました。「情報を公開してシェアを伸ばしてゆくリナックス、情報を秘匿して富を生む企業のOS。果たして、勝ち残るのはどちらか」


 あれがもう何年前の番組だったかは記憶が定かではありませんが、今現在の世界情勢を見る限り、リナックスが商用OSの牙城を崩す未来はまだまだ遠そうです。

 考えてみれば当然です。商用なら売り上げ出さなきゃ死活問題なので潤沢なヒト、モノ、カネを開発に投入できます。シェア獲得にも邁進します。その進化のスピードはここ数年のIT産業の成長見れば明らかです。

 でも、フリーOSにはそんな開発資金も環境もありません。普及させるという至上命題もありません。開発者はほとんど趣味かボランティアでやってるだろうから商用OSの進化についていくのがやっとで、追いつくなど至難でしょう。

 でも、それでいいんだとも思えます。


 以前書いたように一部の国はリナックスを正式採用してます。敵対する米国を儲けさせることなんてしたくないのか、他に理由があるかのは知りませんが。が、さすがに国の中枢部や軍部では使ってないでしょう。オープンソースのOSなんて怖くてとても使えません。

 でも一般には普及して国内のデジタル化の底上げには寄与するでしょう。それは危険な軍事国家、独裁国家も似たようなもんじゃないでしょうか。そう考えるとフリーOSの普及も手放しでは喜べないのかもしれません。話が逸れてしまった。


 リナックスを作った大学生はシステムが厳重に秘匿されてたOSなんてものを見よう見真似で自作して開発したのでしょうか。そういうムーブメントは一時期あったとも聞きますが、大変な天才がいたもんです。そのリナックスをベースに天才たちが続々と参入。パピィリナックスも個人で制作されたものだし、ゾーリンOSは12才と14才の少年が作ったらしい。ホンマかいな。

 ただこのゾーリンOS、見た目はイケてるのにその後の開発はストップしてるようです。開発者が大手IT企業にでも就職したのでしょうか? そしてこの国にもオリジナルのリナックスディストリを制作して配布してくれる若者がいます。彼らの真意など自分には分かりかねますが、恐らくはただの善意でしょう。自分の作ったものを一人でもいいから誰かに見てほしい。その程度ではないでしょうか。自分がフリー小説やフリゲー制作して投稿するのと大差ない感覚なのかも。これはOSばかりでなく、フリーソフトにしても同じかと思われます。


 もし自分に便利なフリーソフト作れるスキルがあればたぶん参入すると思います。それは善意というより、自分の技術の高さを知ってほしいという下心に過ぎないものとは思いますが。でも、フリーソフトやリナックスディストリの製作なんてとんでもなく大変なはずなので、その程度の下心でやってるわけでもないのでしょう。

 


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