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「だからあなたはダメなんだよ!!」
ティアは言った。
学園のある一室で、黒猫と男子学生が対峙している。
て洋介はドヤ顔で反発したくなった。
「なんだよ、そんな言い方ないだろ!?」
彼の抗議に対して猫はツンとしたままそっぽを向いた。
洋介はぐぐぐと歯と拳を握ってティアの背面を震えて見つめる。
この美しい僕の一体何がどういけないというのか。
具体的に分かりやすく簡潔に言ってみろ!
そう言いたかったが、口パクのようにもごもごアゴが動くだけで発声は生じなかった。
ああ・・・。
そのやりとりを聞いていて、本を読んでいた少女はばたんとそれを閉じる。
「ちょっと!!何で仲良くできないの!?」
張り上げる声にティアも洋介もしんと黙り込む。




