ライフゲーム
何の知識もないまま書いたものなので見にくいところもありますがもしよければこのドシロウトの小説を見てもらえればと思います
連休中の繁華街 人通りを避けるように俺は駆け足で店をでていく。
「もうだめだ・・・・・・・」
肩を落としボサボサの髪を掻き乱しながらただうつろに歩いていく。
自動販売機の横にうなだれながら座る。コーヒーを飲もうと財布を開ける。
財布の中には少しの小銭と何枚ものクレジットカード。「はぁもうダメかぁ」
ため息を何度もし、ただただうなだれる。
柏田隆 25歳 ごくごく普通のサラリーマンだ。
三年位まえに仕事の同僚たちと行ったパチンコ屋で初めて当たりを引きそこからパチンコにのめり込んでいった。休みになれば朝から並び閉店になるまで打ち続ける。仕事終わりは必ずパチンコ屋にいきつぎ込んでいく。勝つときは何十万もの金を手に入れた時もあった。
ただ当たりを引くために何万もの金をつぎ込んでいった。
自分の給料では足りなくなり何社もの消費者金融から金を借りて打つようになっていった。 気づけば借金は膨らみ三百万も借りてしまった。
今じゃ借金を返すために打ち借金をするために打ち続けている。 俺は自他ともに認めているパチンコ依存症だ。 今月の俺は最悪の成績で返済のための金にも手を出し勝負をしたが結果は惨敗 消費者金融も限度額まで借りてしまいブラックリストに入ってしまった俺はどこからも金を借りることができない。 最後の勝負と思い店に行きわずか1時間弱ですべてを使い果たしてしまった。 「何にもなくなっちゃたよ」力無い足取りで家に帰っていく 家に着くと母親が夕御飯を作っている。
「あんたまたいってきたの!」 「あぁ・・・」
「いろんなとこからお金借りて今日も催促の電話があったわよ」 「あぁ・・」 「あんたこのままだとお父さんみたいにどうしようもなくなるわよ!お願いだから変なとこからお金を借りないでよ!」わかってる・・・頭ではすべてわかってるでもやめることができないんだ・・・ その日の夜 「俺本当に最低の親不孝ものだな」
寝静まった母親の部屋から財布を探しそこから三万円を抜き取った。
「これで負けたら全部失うかなそしたら自殺するしかないかな」 俺は自暴自棄になりつつあった。
次の日仕事を仮病でやすみ朝から店に並んだ。
「仕事バックレて金盗んでなにやってんだろ」 もう記憶もあんましないもうろうとしたなかただ打ちづけたそして・・・
「最低だもう嫌だ」
案の定勝てるわけもなくすべて無くしてしまった。 「死ぬしかないかなでも死んだら借金誰が返すんだろう死んだ後も迷惑かけるなんて最低人間だ」
もう自分を責めるしかないただ自分を責め追い詰めるしかできなかった どこを歩いてるかわからないただその男の目の先には絶望しかない延々と絶望を目指し歩いているのだ。「もう死にたいでも自殺する覚悟もないどうすればいいんだよ!」
その場に座り込み頭を抱える。
「どうすれば・・・」「あなた人生に行き詰まってますね」
タキシードを着た小柄な老人が立っている。
「あなた若いのに顔から死相がでまくってますよ〜」
「・・・・」「なんかギャンブルにのめり込んでお金を使い果たして生きる気力も使い果たしちゃたみたいな感じしますなぁ」 「一体何なんですか?その通りですよ!なんで知ってるんですか!俺を殺してくれるんですか!じゃあ殺してくださいよ!」 男は立ち上がり小柄な老人をむなぐらを掴む。
「落ち着いて〜ください私はあなたに人生最後のギャンブルをしてもらいたくて」「人生最後・・・?」
男は老人を離す。
「もう乱暴ですよ〜落ち着いてくださいよも〜」
「なんなんすか人生最後のギャンブルって?」「食いつきましたね〜さすがギャンブル依存症だぁ」老人は襟をただし男の顔を凝視する。
「ただ苦しんで死ぬんなら最後に一勝負しませんか?やりましょうよどうせ自殺するつもりだったんでしょ?」「はぁ」
「とりあえずやりますね決まりってことですね!」
老人は半ば強引に話しを決め男を連れていく。 「どこいくんですか?あなたはいったいなんなんですか?なんで俺の事しってるんですか?」
男は気が動転してるのか連れてかれる間延々と話し続けている。 「いやぁ死のうと思ってる割にはおしゃべりですなぁまだ若いですからねぇ」 「質問にこたえてくださいよ!」 男が怒鳴りだしたその時 「着きましたよ」
そこは薄暗い倉庫。
そして男が倉庫に入ったそのとき・・・「ようこそ!ミスター柏田!!!」
突然照明がつき目の前にはド派手な衣装をきた男が現れた。「ここは自分自身のライフを賭けた究極のギャンブルDEADorALIVE!!!」
騒がしい音楽がながれ俺のまわりにバニーガールがいる。「わたくしこのゲームのマスターオブセレモニーをつとめるミスターケビン!!」
その男はどうみても日本人だ・・「いやぁミスター柏田あなたギャンブルに溺れて借金らしいですねぇ」
「えっ・・・なんでそれを?」
「それで自殺なんてモッタイナイモッタイナイ」「一体なんなんだよ」
「そんなあなたにはライフを賭けて最高にシビレル自殺をしてもらいます!」
「最高の自殺?」「ミスター柏田にやってもらうゲームはロシアーンザルーレット!!!」
「えっ・・・」
目の前にはひとつの拳銃「これは本物のリアルピストルでーす」
といい引き金をひく。
「バァーン!!!」
ものすごい銃声が響き渡る「ああぉ・・・」
「ビビってますねミスター柏田リラックスですよ〜」思わず息を飲み込む柏田。
「これを柏田のこめかみに向けて引き金を引いてもらいマース」「ただ今1発打ってしまったのでこのなかに弾はあと11発入ってマース」
「つまり引き金を引いて弾がでなかったらあなたの勝ちWINNERになりまーす」「もし弾がでたら・・・?」
「あなたはDEADになってしまいマース」「そんなんおかしいだろ!!成功するわけないだろ!」
「どうしてですかー?やってみないとわからないよー」「そんなの・・・」
「あなたは自殺したかったんですよねぇ?弾が出ればあなたの望みどうりしねるんですよー」
「もし弾がでなかったら?」「そしたらあなたはこれを手に入れることが出来るのです!」
ミスターケビンが指した先には「じゃーん賞金100万ドルでーす!!」
「100万・・・・」
「よくきいてクダサーイあなたはこの引き金を弾き弾がでなかったら億万町者になれるのでーす」「もし弾が出たとしてもそれはあなたが1人ではできなかった自殺をすることが出来るのでーす」
「・・・・・」「あなたにとっては望み通りじゃないですかしかももしかしたらー!」「賞金を手に入れ借金返済ってこともー!」
「・・・・」
「さぁミスター柏田もちろんチャレンジしますよね?」「・・・・はい」
「オッケーーイ!ではミスター柏田のロシアーンザルーレット!!スタート!!」俺は拳銃を取り銃口を自分のこめかみに向ける。
「うっ・・・うん」「さぁあとはあなたのタイミングで引き金を引っ張っちゃってねー」
「うんっ・・・はぁはぁ」思わず息が荒くなり全身にはかいたことない量の汗が溢れ出す。「うんっ・・よし」
俺は引き金に手をかける
「・・・・いくぞ・」引き金を引こうとしたその時・・・中学生の俺がいる・・・テーブルにはインスタントラーメン。
「またパチンコ屋かぁ」親父は小学生のときに蒸発していない。兄貴昔から悪い友達とつるんでいて夜遅くに家を出て朝方に帰ってくる。あとから聞いたんだがずっと非合法のカジノ行っていたらしい。そういえば顔を腫らして帰ってきたときもあった。いまはその借金が返せなくなり自己破産していなくなってしまった。母親も昔はパチンコ依存症になりいくつもの借金をつくっていた。母親は今借金を完済しようやく貯金ができるようになったらしい。「ギャンブルなんて身を滅ぼすだけだからやめなさいあたしがそれでどんだけ苦労したか・・・」最近の母の口癖だ。「ああいう風にはなりたくないなってはいけない」常に自分に言い聞かせていたしかし・・・これは血筋なんだろうか自分もその中に入っていた。「あんなに近くで見ていたのに・・・」そんな自分が情けなくなり腹がたち悲しくなりそのはけ口がギャンブルにいく。そして無責任に自殺を試みるがそんな度胸なんてあるはずない。未遂にもならず尻つぼみにおわる。「どうしようもない人間だ」ただただ自分を責め続けるそれしかできないのだ。汗まみれの手でピストルを握る。「でももしかしたら・・・」 これが成功したら金が手に入る。借金が返せる!周りの同僚は俺のこと病人のような目で見ているそんなやつら見返せることもできる!そして何より家族を養えることができる!「今まで苦労しかけてないからなぁ」
「そういえばもうすぐ母の日じゃないか!」
「母の日にカーネーションに札束つけたらびっくりするよなぁ」 男の顔が自然とにやける目から涙が溢れてくるもう汗か涙かわからないほど顔から溢れでてくる。「もうこれで俺の辛い人生が終わるんだー!」
男は満面の笑みで引き金を弾く。
「バァーン!!」 男は前のめりに倒れる。 「おーミスター柏田残念ながらあなたはDEAD!!」「残念な結果になりましたねー非常にショックです」といい男の顔をみる。「いやなんでですかねぇ死んでるようには見えないキュート笑顔してますよ。」 ケビンは男を抱える。 「あなたは確かに辛い大変つまらない人生をおくったかもしれないただあなたは最高にハッピーな気持ちで天国にいけるかもしれないですねー」
「生まれ変わったときは同じような人生送っちゃだめですよー」 「さてみなさんこのスリリングでベリーエキサイティングなギャンブルショーいかがでしたか?」 「次のチャレンジャーはあなたかもしれない・・・なんちゃてねー」
「またお会いしましょうトゥービーコンテニューズ!」 数日後男の子の家から家族の泣き叫ぶ声が聞こえてきたそしてその男の家のポストには香典と書かれた少しばかりのお金が入っていた。おくりぬしは・・・ミスター坂口(背広を着た小柄かおじいちゃん) 終