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改めて眺める景色は一変していた。
軍隊の兵士や数々のモンスターの代わりに土塊が散乱し、岡が消えて荒くれた荒野とクレーターだけが広がっている。
無事なのはカーテンウォールの周辺くらいで、見渡すかぎり破壊され尽くされていた。
「そなた達無事だったか」
「すごい音と振動があった時は死んだかと思ったのです」
アイリとシルヴィがカーテンウォールに上がってきていた。
「あなた達こそ無事だったのね」
「もちろんだ。しかしすごい光景だな」
「おおう、なんだこりゃ。一体何があったんだ」
「うむ、すごい光景だな」
ヤスカとタピオが並んで上がってきた。
まるで旧知の仲みたいな雰囲気を醸し出していた。
「ヤスカは何で敵と仲良くしてるのかな?」
「話してみるといい奴だぞ、このおっさん。で、何がどうなってんだ」
「これは……」
ティア姉は少し間を開けると、きっぱりと言い放った。
「勇者がやったのよ」
ティア姉は自信たっぷりに嘘を吐いた。
「なんだと。勇者がいたのか。どこだ」
「勇者捕まえるのです」
素直なアイリとシルヴィが辺りを見回すが、もちろんいるはずがない。
「そこの部屋にいたのは偽物だったんだけど、本物が現れて北方連合を壊滅させていったの。もうこのあたりにはいないと思うわ」
すらすらと嘘を言い放つ。
確かにリータがやったとは言いづらいけれど、この思い切りの良さは流石だ。
「街の方に行ったから、皆で分かれて探しましょう」
結局、勇者を見つけられなかったので、元来た道を戻って街に戻ることになった。




