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5-1

 改めて眺める景色は一変していた。

 軍隊の兵士や数々のモンスターの代わりに土塊が散乱し、岡が消えて荒くれた荒野とクレーターだけが広がっている。

 無事なのはカーテンウォールの周辺くらいで、見渡すかぎり破壊され尽くされていた。

「そなた達無事だったか」

「すごい音と振動があった時は死んだかと思ったのです」

 アイリとシルヴィがカーテンウォールに上がってきていた。

「あなた達こそ無事だったのね」

「もちろんだ。しかしすごい光景だな」

「おおう、なんだこりゃ。一体何があったんだ」

「うむ、すごい光景だな」

 ヤスカとタピオが並んで上がってきた。

 まるで旧知の仲みたいな雰囲気を醸し出していた。

「ヤスカは何で敵と仲良くしてるのかな?」

「話してみるといい奴だぞ、このおっさん。で、何がどうなってんだ」

「これは……」

 ティア姉は少し間を開けると、きっぱりと言い放った。

「勇者がやったのよ」

 ティア姉は自信たっぷりに嘘を吐いた。

「なんだと。勇者がいたのか。どこだ」

「勇者捕まえるのです」

 素直なアイリとシルヴィが辺りを見回すが、もちろんいるはずがない。

「そこの部屋にいたのは偽物だったんだけど、本物が現れて北方連合を壊滅させていったの。もうこのあたりにはいないと思うわ」

 すらすらと嘘を言い放つ。

 確かにリータがやったとは言いづらいけれど、この思い切りの良さは流石だ。

「街の方に行ったから、皆で分かれて探しましょう」

 結局、勇者を見つけられなかったので、元来た道を戻って街に戻ることになった。

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