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転生大魔導士は異世界で命の尊さを学ぶ  作者: Billy Berry
決意の旅立ち
9/26

初めての依頼

朝目が覚めると知らない天井が目の前にある。

確か昨日はフレンドシップのみんなとご飯を食べ、こちらの世界では15歳からお酒を飲めると言うので初めてのお酒も飲んだ。

お酒を飲み始めてしばらくしてから記憶がない。

とりあえずベッドから出て背伸びをし部屋の外に出て階段があったので下に降りる。

1階に降りるとダズさんとガッツさんがテーブルを挟んで向かい合って座っている。

2人に近付くと2人とも気付いて挨拶してくる。


「おう!ヒロおはよう!昨日は酒を飲んでたら急にぶっ倒れたからびっくりしたぞ!今は大丈夫そうだな!」


「おはよう!ヒロ!二日酔いとかは大丈夫か?」


そうだったのか俺はお酒を飲み過ぎて倒れてしまったんだな。

だから昨日の記憶が途中からなかったのか、取りあえずおれも2人に挨拶を返す。


「ダズさん、ガッツさん、おはようございます。

特に二日酔いとかはありません。」


「ヒロは昨日の話してたこと覚えてるか?」


ダズさんが聞いてくるが、正直に覚えてないことを伝える。


「そうか、昨日はな、今日どういう風に活動するか話し合ったんだ、俺は用事があるからそっちに行く。

カヤとミーヤは服を選びに行くらしい。バルドは朝から酒を飲みに行くと言っていた。

ヒロは何かしたい事あるか?」


「俺は冒険者ギルドに行きたいです。何か簡単な依頼があったら受けてみようと思います。」


「だったら俺が一緒に行くぜ!まだ分からないことも多いと思うしな!」


ガッツさんが気を使ってくれたのでお言葉に甘えることにする。


「よろしくお願いします。」


「じゃあ、ガッツとヒロは冒険者ギルドな、皆はまだ起きて来ないだろうから、待ってる必要は無いぞ、俺はもう出る。

夕方には帰ってくるから、じゃあ後でな。」


「はい、また後で、いってらっしゃい!」


その後、俺はまだ朝ご飯を食べていないので俺だけ朝ご飯を食べる。

朝食はパンとベーコンエッグとサラダだった。

その間にガッツさんは冒険者ギルドに行くのに必要なものを取りに行った。


「食べ終わったか?じゃ、出発するぞ!」


冒険者ギルドまでガッツさんに付いて行く。

ギルドに着いたら、真っ直ぐ進んで下位のクエストボードを見る。

受けられる依頼は1つ上のランクまでだからGランクまでの依頼なら受けられる。

貼ってあったのはHランクに雑用系、Gランクは薬草採取や近くの林に実っている木の実の採取だ。


「ガッツさん、どれを受ければいいと思いますか?」


「ヒロも小遣いとか欲しいと思うから、街中の雑用よりも外に行く依頼が良いと思うぞ!今回は俺が護衛してやるから薬草採取とかどうだ?」


「いいんですか?雑用とかでコツコツお金を貯めて装備を買って町の外に出るのが普通ですよね?Aランクのガッツさんに護衛してもらいながら薬草採取とか他の人に嫉妬されませんかね?」


「そんなんで嫉妬するやつは、どうせ大した事ないやつだから、ほっとけほっとけ!。

それに街中の雑用なら俺が一緒に来た意味がなくなっちまうよ!」


豪快な人だな。

考えてみると確かにお金が必要なのは明白だ、今は宿の代金や食事とかも全てダズさんか貸してくれているから、出来るだけ早く返したい。

ここはお言葉に甘えさせてもらうとしよう。


「ありがとうございます。

それじゃあ薬草採取にしますね、依頼を受けるときはこの紙をカウンターに持っていけばいいんですか?」


「いやそれは常時依頼だから持ってかなくても大丈夫だ。

依頼には2種類あって普通の依頼と常時依頼と言うのがある。

普通の依頼はボードから紙をとってカウンターに持っていくんだが、常時依頼はカウンターに持っていかなくても勝手に薬草や討伐証明部位を持ってカウンターに行けばお金に換金してくれるぞ。」


そうだったのか、また新しい発見だな。

ガッツさんについてきてもらって正解だったな。


「それじゃ早速出発しますかそれとも他に何かやることってありますか?」


「いや、特に他にやることも無いから早速出発しよう!」


そう言ってガッツさんはギルドの外に向かって歩き出し、そのままギルドを出て街の門に向かう。

俺はその後をついて行った。


門に着くとガッツさんはギルドカードを門番の人に見せて外に出る。

俺は門番の人に仮の身分証を返した後、ガッツさんを追いかける。


しばらく道なりに歩くと林が見えてくる。


「あの林に薬草が自生してんだ!ヒロは薬草を集めろ!俺は周りの監視をしとくから!」


「はい!ありがとうございます!薬草をたくさん集めて早くランクが上がるように頑張ります‼︎」


その後、林の中に入り薬草を探す。

道中ガッツさんに教えてもらった薬草の形を思い出しながら集め始める。

これまたガッツさんから借りた革袋に半分程集まった頃に太陽が真上に来たので宿でガッツさんに買ってもらったお弁当を2人で食べる。


弁当も食べ終わり一息入れて雑談していると、ガッツさんの顔から急に笑が消え頭にある、狼の耳がピクピク動いている。


「ヒロ、30メートル位離れた後の茂みから何かが動く音がするから様子を見てくる。

予備の短剣を渡しておくから何かあったら使え。」


ガッツさんはそう言って茂のほうにゆっくりと歩き出す。

木の陰から様子を伺っていたが、何かを確認したのかこちらに声をかけてくる。


「おーい!ヒロー!こっちに来てみろー!スライムがいるぞー!」


スライムってあのスライムだよな?水色でプルプルしてて、顔がにやけてるやつ。

とにかく俺もガッツさんの所に向かう。


「スライムですか?どこに居るんですか?」


「ほら!あそこだよ!あのプルプルしてるやつ!」


いた、予想通りプルプルしていて透き通った身体をしてる。

残念ながら顔や角みたいな部分は無い、球体が潰れたような楕円形だ。

身体の中心にピンポン球サイズの何かが浮いていて、色は予想外の薄い緑色だった。


「あれがスライムですか、薄い緑色なんですね。」


「いや、スライムは住んでいる場所によって体の色が変わるんだ。

火山なら薄い赤色、草原や森なら薄い緑色、水辺では水色、岩山や砂漠では薄い茶色だな、それ以外にも色んなスライムがいるが、身体の色が薄いやつは全て一ノーマルスライムと一般的に呼ばれてる、ノーマルスライムは最弱の魔物って言われるくらい弱いんだ。

あいつらは進化すると、身体の色が濃くなって身体の中心に浮いてる核が見えなくなる。

それに進化した上位個体は魔法を使ってくる事もあるから会ったら気をつけろよ。」


「核が見えないスライムだと強いって事ですね、覚えておきます。」


「折角だから、倒していくか?あいつ等は核を傷つければ直ぐに死ぬからな。

これも経験だ、やってみろ!」


「は、はい!やってみます!」


俺はガッツさんから借りた短剣を握り直してスライムのところに向かっていく、殺すことを意識したからか短剣を持つ手が震える。

スライムへの距離が2mくらいの所に行って、よく見ると体がプルプル震えてちょっとかわいい。

スライムを観察していたら急に襲いかかってきた。

とっさに短剣をスライムのほうに向ける突き出すと、スライムはそのまま突っ込んできて探検が刺さり核を傷つける。

「ピギュッ」っとどこから出しているのかわからない断末魔がきこえる。

スライムは核を残して水のように溶けた。


「おぉ!やったなヒロ!初めての魔物討伐か?おめでとう‼︎」


「ありがとうございます。

あの核が残ったんですけど、どうすればいいですか?」


「核はスライムの討伐証明部位で低品質な魔石だ!10個集めてギルドに持っていくとクエストクリア回数が1回分加算される!使い道は魔道具の燃料とかだな!ちなみに強い魔物から獲れる高品質な魔石を魔玉と言うんだが、それははそのまま加工して装備品にする事もあるぞ!俺の盾とメインで使ってる剣は加工した魔玉が嵌っている!魔玉があると特殊効果を付与出来るようになるぞ!」


ガッツさんはそう言って装備を見してくれた。


「剣には、斬撃強化、耐久強化が付与されてる魔法剣だ!こっちの盾は衝撃吸収と耐久強化が付与された魔法盾だ!」


「へぇーこれが、綺麗で高そうですけど、やっぱり魔玉が着いた魔法装備って高いんですか?」


「この魔玉は自前で狩りに行ったやつだから普通に買うより安かったぞ!たしか半金貨2枚だったかな!」


「半金貨2枚って高いのか安いのかわからないです。

その、お金の事なんですけど、通貨ってどんな種類があってどれくらいの価値なんですか?」


「お金の種類は、上から、白金貨、金貨、半金貨、銀貨、半銀貨、銅貨、半銅貨の7種類だな!それぞれ10枚で上の硬貨と同じ価値だ、定食とかは半銅貨5枚が平均くらいだ、安い所の宿代なら銅貨3枚とかだな!リンゴ1個とかなら半銅貨1枚で買えるぞ!」


ふむふむ、それなら半銅貨が大体100円くらいだろう。

それを基準に話をまとめると。


半銅貨=100円

銅貨=1,000円

半銀貨=1万円

銀貨=10万円

半金貨=100万円

金貨=1,000万円

白金貨=1億円


定食=平均500円

安い所の宿代=3,000円

リンゴ1個の=100円

ガッツさんの剣=200万円


「……ガッツさんの剣、滅茶苦茶高いじゃないですか‼︎」


「いやいや魔玉を買うなら全部で半金貨5枚はするからな、半額以下だぞ!」


確かにそういう風に考えると安く感じるな、でもやっぱり半金貨2枚は大金だろう。

それををポンと出せる所は流石Aランク冒険者だなと思う。


そんな事を考えていると……ガサッ


「あん?おっと、話してたらスライムが集まって来たぞ、ついでに狩って行ったらどうだ?」


周りを見るとスライムが3匹程いる、また襲われるのは嫌なので次々と短剣を刺し倒していく。


最初の1匹も入れて全部で8匹倒した所で急に頭の中に女性の声が響く。


『レベルアップしました。』


驚いて体がビクッとなってしまった。

忘れてたけど、恐らくこれがシステムメッセージだろう。

普通に前の世界の感覚で生活してたが、ここは異世界なんだった、生き残るのに必至でステータスとか忘れてたわ。

鑑定眼神級があったはずなのでステータスを確かめて見る。




◽︎竹矢雅弘 17歳 LV2 冒険者


HP160/160

MP960/960


STR:224

VIT:224

DEX:960

AGI:224

INT:960

LUK:103


EXP0/200


◽︎スキル◽︎

格闘術神級

短剣術特級

剣術上級

刀剣術上級

短槍術中級

棒術中級

投擲術特級

身体能力強化上級

夜眼神級

遠距離視認神級

直感上級

索敵上級

隠密中級

先読み下級

火魔法神級

水魔法神級

風魔法神級

土魔法神級

光魔法神級

闇魔法神級

回復魔法神級

補助魔法神級

時空魔法神級

魔力操作神級

魔力増強神級

MP増強神級

錬金術

武器作成魔法

防具作成魔法

ゴーレム作成魔法

モンスターテイム神級

料理特級

家事上級

鑑定眼神級

健康体上級

システムメッセージ

☆万物創生魔法


◽︎加護◽︎

◽︎全世界最高神の加護


現在のポイント残高5,793,600pt


こんな感じだった、考えて見れば3歳児の身体能力なのに最弱の魔物だからって調子に乗って戦ってしまった。

もしかしたら取り返しのつかない事になってたかもしれない。


次からはステータスを気にして戦う事にしよう。

帰ったら魔法も試してみるか。

LVが2になったことでステータス調整でポイントが割り振れるようになってたので早速割り振る。


結果は、、



◽︎竹矢雅弘 17歳 LV2 冒険者


HP260/260

MP1560/1560


STR:364

VIT:364

DEX:1560

AGI:364

INT:1560

LUK:103


EXP0/200


◽︎スキル◽︎

格闘術神級

短剣術特級

剣術上級

刀剣術上級

短槍術中級

棒術中級

投擲術特級

身体能力強化上級

夜眼神級

遠距離視認神級

直感上級

索敵上級

隠密中級

先読み下級

火魔法神級

水魔法神級

風魔法神級

土魔法神級

光魔法神級

闇魔法神級

回復魔法神級

補助魔法神級

時空魔法神級

魔力操作神級

魔力増強神級

MP増強神級

錬金術

武器作成魔法

防具作成魔法

ゴーレム作成魔法

モンスターテイム神級

料理特級

家事上級

鑑定眼神級

健康体上級

システムメッセージ

☆万物創生魔法


◽︎加護◽︎

◽︎全世界最高神の加護


現在のポイント残高5,792,900pt



こんな感じになった、これで少しはましななるかな?でもこの世界のステータスの平均知らないからなー。


「ガッツさん、ステータスの平均って分かります?」


行ってから気がついたが、そもそもこの世界の住人はステータス見れるのか?


「あぁ、ステータスな、20歳までは誕生日に1レベル上がって、レベルが上がる毎にステータスのLUK以外が大体50上がるぞ!

LV21からは本人の適性によって上がり安い所と上がりにくい所がある!急にステータスの事なんか聞いてどうしたんだ?」


知っているって事はステータスを見る方法が有るって事だ、ちょっと訊いてみよう。


「いえ特に意味とかは無いです。

ステータス見たいんですけどどうやったら見れるんですか?」


「冒険者ギルドで聞かなかったのか?ギルドカードを持ちながら念じればカードに表示されて確認できるぞ!」


早速やってみると、こんなふうに出てきた。



◽︎竹矢雅弘 17歳 LV2 冒険者


HP260/260

MP1560/1560


STR:364

VIT:364

DEX:1560

AGI:364

INT:1560

LUK:103


EXP0/200


◽︎スキル◽︎

格闘術神級

短剣術特級

剣術上級

刀剣術上級

短槍術中級

棒術中級

投擲術特級

身体能力強化上級

夜眼神級

遠距離視認神級

直感上級

索敵上級

隠密中級

先読み下級

火魔法神級

水魔法神級

風魔法神級

土魔法神級

光魔法神級

闇魔法神級

回復魔法神級

補助魔法神級

時空魔法神級

魔力操作神級

魔力増強神級

MP増強神級

錬金術

武器作成魔法

防具作成魔法

ゴーレム作成魔法

モンスターテイム神級

料理特級

家事上級

鑑定眼神級

健康体上級

☆万物創生魔法


◽︎加護◽︎

◽︎※※※※※※の加護



と出た。加護の部分が誰からの加護だか見れないようになっているのと、システムメッセージが消えてる。

ポイントの残高も表示されてない。

それ以外は鑑定眼神級で見たのと同じだった。


これはもう少し見やすくならないのか?

と思う。

例えばスキルなんかは、魔法系のスキルを全て神級まで習得したから万物創生魔法が習得出来るわけだから、万物創生魔法だけ表示されればいいのだ。


そんな事を考えていると、ギルドカードの表示が変わる。



◽︎竹矢雅弘 17歳 LV2 冒険者


HP260/260

MP1560/1560


STR:364

VIT:364

DEX:1560

AGI:364

INT:1560

LUK:103


EXP0/200


◽︎スキル◽︎

☆万物創生魔法(全魔法スキルLV5)

格闘術LV5

短剣術LV4

剣術LV3

刀剣術LV3

短槍術LV2

棒術LV2

投擲術LV4

身体能力強化LV3

夜眼LV5

遠距離視認LV5

直感LV3

索敵LV3

隠密LV2

先読みLV1

モンスターテイムLV5

料理LV4

家事LV3

鑑定眼LV5

健康体LV3


◽︎加護◽︎

◽︎※※※※※※の加護




あ、変わってる。

これで少し見やすくなった、次は鑑定眼神級で見てみる。



◽︎竹矢雅弘 17歳 LV2 冒険者


HP260/260

MP1560/1560


STR:364

VIT:364

DEX:1560

AGI:364

INT:1560

LUK:103


EXP0/200


◽︎スキル◽︎

☆万物創生魔法(全魔法スキルLV5)

格闘術LV5

短剣術LV4

剣術LV3

刀剣術LV3

短槍術LV2

棒術LV2

投擲術LV4

身体能力強化LV3

夜眼LV5

遠距離視認LV5

直感LV3

索敵LV3

隠密LV2

先読みLV1

モンスターテイムLV5

料理LV4

家事LV3

鑑定眼LV5

健康体LV3

システムメッセージ


◽︎加護◽︎

◽︎全世界最高神の加護


現在のポイント残高5,792,900pt



変わってる変わってる。

そんな事を考えつつ自分の世界に浸っていると、ガッツさんが聞いてくる。


「おーい、ヒロどうしたんだ?大丈夫か?何か有ったのか?」


俺は急いで答える。


「すいません。

ボーっとしてました。」


「あまり外で気を抜いてると魔物に襲われた時に反応できないから気をつけろよ、それで、なんでボーっとしてたんだ?」


「すいません、次から気をつけます。

ボーっとしてたのは、俺のステータスに驚いてしまって、俺のステータス見ますか?」


「いいのか?普通は自分のステータスは他人には見せないんだぞ?冒険者みたいに戦闘を生業としている者はステータスが他人にしられるだけで命取りだ。

だから俺にもフレンドシップの他のメンバーにも、無理に見せるような事はしなくていいぞ!まぁ見せてくれるなら相談には乗れるけどな!」


そうなのか、たしかにステータスを知られたら何か有った時に襲われたりするかもな、気をつけよう。


たしかに俺が転生した事実を隠してる事に少なからず負い目を感じてはいるが、そらでもフレンドシップのみんなは信用できるし、みんながいなければ死んでいたかも知れないんだ、今更隠し事もないだろう。


「フレンドシップのみんなは信用してるんで大丈夫です。

これなんですけど、どう思いますか?」


俺はガッツさんにステータスを表示させてガッツさんに見せる。


「…は?LV2?どういう事だ、今レベルアップしたとして、元々がLV1って事だろ?記憶喪失と何か関係あるのかもな。

って‼︎万物創生魔法⁉︎なんだこれ!全魔法スキルLV5って!只事じゃねーぞ‼︎それ以外にもLV5やLV4のスキルがゴロゴロ有りやがる!しまいにはこの※※※※※※の加護ってなんだ!なんの神だよ⁉︎」


スキルは簡単に習得出来たので、わりとこのレベルの人がいると思っていたから、こんなに驚かれるとは思ってなかった。

どうやって説明しようか、よし決めた、記憶喪失の所為にしよう。


「それが、俺にもわからなくて、でもスキルの使い方は覚えてるみたいなんですよ、それで相談しようと思ったんです。」


「……そういう事か、そうだよな、こんなの見たらヒロだって不安だよな、スキルの使い方はわかるって事は魔法とか格闘術は使えるのか?」


「はい、まるで他人の記憶を無理矢理頭の中に突っ込まれた感じがするんです。

俺は大丈夫なんでしょうか?」


これは本当の事だ、知ってはいるけど自分の記憶じゃない。

スキルの使い方が急にわかるっている事に対しては少し恐怖を感じている。


「他人の記憶をねぇ、それは多分記憶喪失の前の記憶じゃないか?前に戦闘で怪我して記憶喪失になった冒険者をみた事有るが、そいつは覚えてる事と忘れている事があったんだ、そいつはいま冒険者を引退して、田舎に引っ込んじまったが、今も元気に生活してると風の噂で聞いた事がある。

だからなにも心配するな、って言っても不安かもしれんが大丈夫だ、ヒロはヒロだからよ、自信を持て、昔のヒロがどんな奴かは知らないが、今のヒロは悪人じゃない事は確かだ。

そんくらいは見てりゃわかる、だから他のフレンドシップのメンバーもヒロを助けたんだからよ、それでも不安ならヒロを助けたフレンドシップのメンバーの人を見る目を信じろ。」


「ありがとうございます。みんなの目を信じる事にします。」


俺の求めた答えとは少し違ったが、ガッツさんの言葉を聞いて正直、嬉しかった。


「ヒロがいいならだが、一応他のメンバーにも相談してみるか?」


「はい、そうしましょうか」


その後、出てきたスライムをもう一匹狩ってガッツさんと街に帰った。

ギルドカードを門番に見せて街に入り冒険者ギルドに行って今回の報告をする。


「はい、依頼達成ありがとうございます。

スライム10匹と薬草60本で依頼達成回数が4回分加算されます。

次のランクまで残り6回分です。

こちらが今回の報酬、スライム討伐が銅貨3枚、薬草採取が3回で銅貨6枚、合計銅貨9枚になります。」


「ありがとうございます。

ガッツさん今日のお昼ご飯代は銅貨1枚で足りますか?」


「そんなもんいらねえよ!気にすんな!絶対受け取らないからな!」


「でも、」


「でもじゃねーの!絶対受け取らない!」


「はい、わかりました。

ガッツさんありがとうございます。」


「おう!そんじゃ!帰りますか!」


宿屋に帰ったらみんなが待っていてくれた、その後6人で夕飯を済ませて、スキルの事を相談をしたが、結果的に後日特訓する事になったが、色々確かめたかったので俺一人でやる事にした。


話が終わるとそれぞれが自分の部屋に入って行くのだった。

俺は重くなってくる瞼に逆らわずにそのまま眠りに落ちる。




いつも読んでいただきありがとうございます。

次は9/3、22時に更新予定です。

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