仲間が遺してくれたモノ
魔族が消えた後に俺はフレンドシップの皆を見ていた。
頼むから…死なないでくれ…
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気がつくと屋敷にある自分の部屋のベッドに寝ていた。
頭がボンヤリして何でベッドで寝ていたのか覚えていない。
暫くすると頭が働き始めたようで気を失った時の事を思い出す。そうだ!フレンドシップの皆は大丈夫なのか⁉︎
俺は急いで皆の安否を確認する為にベッドから出ようとする。だが腹部を激痛に襲われる。
見ると腹にデカい傷跡がある。そうだ俺もあの触手に腹を貫かれたんだ。でも今は皆の無事を確認したい。
俺は痛みを我慢しながら外に出る為にドアの所に向かおうとするが、身体に力が入らない。
その時部屋のドアが開いてアメシスさんが入ってきた。
「ヒロさん!目が覚めたんですね!良かった本当に良かった!」
アメシスさんは泣きながら俺に抱きついてくる。だが今は皆の安否の確認が先だ。
「皆は、フレンドシップの皆は無事なんですか⁉︎」
俺の言葉にアメシスさんが固まる。
その反応だけで察する事ができる。皆は…助からなかったのか…
「あの…皆さんは…その…」
目の前が真っ暗になって意識が遠のいていく。
「ヒロさん⁉︎ヒロさん!確りしてください!ヒロさん‼︎」
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気がつくと、またベッドで寝ていた。
上半身を持ち上げてベッドに座る。
「ヒロさん!大丈夫ですか⁉︎」
ベッドの横にある椅子にはシトリーさんが座っていて俺に声をかけてくる。
今回は思い出そうとしなくてもハッキリと分かる。
フレンドシップの皆は死んだんだ。
「フレンドシップの皆は死んだんですね?……」
「……はい。」
シトリーさんは言いづらそうに俯きながら答える。
「うぅ……」
俺は涙が込み上げてきて、止める事ができずに泣いてしまう。
シトリーさんは何も言わずに俺の背中を摩ってくれる。
もう皆の笑顔が見れない。
密かに目標にしていたダズさんも、相談に乗ってくれたガッツさんも、お酒の飲み方を教えてくれたバルドさんも、いつも優しく見守ってくれたカヤさんも、いつも元気を分け与えてくれたミーヤさんも。
皆俺の所為で死んだんだ。
俺があの時油断しなければ、皆は死ななかったはずなのに。
泣き止むまで、どのくらいの時間が過ぎただろう。
その間シトリーさんはずっと背中を摩ってくれていた。
俺が泣き止むとシトリーさんは立ち上がって声をかけてくる。
「泣いたらお腹が空いたでしょう?いま簡単な食事をもってくるのでヒロさんは休んでいて下さい。」
暫くするとシトリーさんが食事を持ってきてくれたが、食欲が湧かずに食べる事が出来ない。
「大丈夫ですか?」
今は何も喋りたくない。
「……私は外にいるので何時でも読んでくださいね。」
シトリーさんは部屋を出て行く。
俺は虚ろな目で壁を見つめる。
俺は…誰も助けられなかった。
皆が死にそうになっていた時、俺は気を失っていただけ、何もやってない。
何故俺だけ生き残ったんだ、頭ではダズさんが庇ってくれたからだと理解しているが、心がそれを否定する。
それを認めてしまったら皆を犠牲にして俺が生き残ったと認めるのと同じだと思ったからだ。
俺は既にどうしようもない事をずっと考えている。考え始めてからどれくらい時間が経ったのかわからない。
何時の間にかベッドの横にはルビルさんがいる。
食事を持ってきてくれたようだ。
「ヒロさん、少しでも食べてください。2日間ずっと気を失ってたんだよ?食べなきゃ死んじゃうよ。」
ルビルさんは涙目で訴えかけてくるが答える気にならない。
しばらくするとルビルさんは前にシトリーさんが持ってきた食事を持って部屋を出て行った。
こんな事なら俺も一緒に死んでいれば良かった。
俺が死んでフレンドシップの皆が生きていられるなら、その方が良かった。
ずっとそんな事を考えていると、ドアの外から男性の怒鳴り声が聞こえてくる。
「ヒロさんが起きたんだろ!通せよ!俺はヒロさんに言う事がある!」
「今はお引き取りください!ヒロさんは今、碌に食事を摂る事もできないくらい落ち込んでいるんです!話なんて真面に聞ける状態じゃありません‼︎」
どうやらダイアンさんが対応しているようだ。
声はドンドン俺の部屋に近づいてくる。
「ヒロさんは皆の死を知って落ち込んで、飯も食えずにいるんだろう⁉︎そんな甘ったれた事は俺が許さねぇ‼︎どけ!」
「退きません!今は心に休息が必要なんです!
「休んで元どおりになるなら、この街の冒険者は皆休んでるんだよ!俺はどうしても伝えないといけない事があるんだ!」
「何も知らない貴方が出しゃばらないでください!」
「あん⁉︎何も知らないだと⁉︎ふざけんな‼︎あんたがこの屋敷に立て籠もってる時に、俺たち冒険者は外で戦ってたんだ‼︎死んでいった奴も沢山いる!あの場の事なら、あんたよりもよっぽど理解してるんだよ‼︎」
「…その…すいません、言い過ぎました。」
「フンッ!退け!」
部屋のドアが凄い勢いで開かれる。するとそこに立っていたのはバリーだった。
バリーはそのまま俺の所に向かってきて目の前に幾つかの封筒を置いた。
「読め。」
俺は何もする気が起きないので断ろうとする。
「今は何もしたくない。」
「いいから読め‼︎」
俺は渋々封筒に手を伸ばす。
封筒には《ヒロへ》と書いてある。
俺は封筒を開けて中身を出す。
それは手紙だった、とりあえず読む事にする。
《ヒロへ
今更手紙というのも可笑しな話だが、面と向かって渡すのは小っ恥ずかしいので手紙にした。
今回の魔物達を撃退するための戦いでギルドや他の冒険者達もヒロの強さを知る事になるだろう。
ギルドは兎も角として、冒険者達はヒロを勧誘してくると思う。ヒロが入りたいパーティが有るならそれでもいい。
だがもし勧誘が面倒になったらフレンドシップに誘われていると言ってくれ。多少はましになるはずだ。
前にも言ったことが有るが俺たちフレンドシップはヒロを仲間だと思ってる。
だからフレンドシップの秘密を教えてやるよ。
昔話に仲間の髪の毛が編み込んであるミサンガを持った兵士は生き残るって言う伝承が有る。
実はな、俺たちは全員その伝承を信じて仲間の髪の毛が入ってるミサンガを身に付けてるんだ。
まぁ皆恥ずかしいから人の目には見えない所につけてるけどな。
気持ち悪いかもしれんが、そのおかげかフレンドシップはAランクパーティまでなれた。
それでな、俺たち5人の髪の毛が編み込んであるミサンガをヒロに贈る事にした。
もし気持ち悪いならしなくてもいいぞ。
でもよかったら封筒の中に入ってるから身に付けて欲しいと思っている。
それと今回の戦いが終わればヒロの冒険者ランクも上がると思うから、そしたら正式にフレンドシップに加入しないか?
もし、加入してくれるなら俺たちのミサンガを作り直すからヒロの髪の毛を少し分けてくれ。
長文になっちまったが、最後にこれだけは言っておく。
ヒロがフレンドシップへの加入を断っても、ミサンガを身に付けなくても俺達はヒロを仲間だと思い続ける。
だから嫌なら断ってもいいんだからな?
フレンドシップリーダー ダズより》
それは死んだダズさんからの手紙だった。封筒の中を見ると一つのミサンガが入っているのが見える。それを取り出して持つと、目から涙が溢れ出てくる。
バリーは泣いている俺を見ながら言ってくる。
「その手紙はな、魔物達との戦闘直前にギルドのカウンターに預けられたんだ。
緊急依頼の報酬を渡す時に一緒に渡してくれと言われたと受付嬢が言ってた。
受付嬢はいつまでも報酬を受け取りに来ないヒロさんを心配してたから、面識がある俺が様子を見に来る事になったんだ。
それに、今の俺じゃあなんの役にも立たないからな。」
バリーの方を見ると、バリーの左腕が無い。
「今回の魔物の襲撃でな、俺以外のアックスブルの皆は死んだんだ、俺だけはブルさんに庇ってもらって腕一本失うだけで済んだ。」
俺はバリーの辛そうな顔を直視出来ずに視線をそらす。
「ヒロさん!仲間が死んだのは、あんただけじゃ無いんだよ‼︎生き残った冒険者は皆悲しんでるんだ!
でも皆しっかりと前に向かって歩いてる!悲しんでるだけじゃ天国の仲間達に笑われるってな‼︎
俺もそうだ!腕一本無いくらいで何もしてなかったら天国のブルさん達に怒られちまう!だから今の俺にできる事は頑張ってやってる!
だがヒロさんはどうだ⁉︎仲間が死んだから落ち込んでる?ふざけんなよ‼︎ヒロさんがそんなんでフレンドシップのメンバーは喜ぶのか⁉︎怒るんじゃ無いのか⁉︎
俺がカッコいいと思ったヒロさんは何処に行ったんだよ!ヒロさんなら大丈夫なはずだ!ヒロさんもしっかり前見て歩けよ‼︎」
そうだ、俺がこんなんじゃフレンドシップの皆に笑いながら馬鹿にされる。
皆が死んだのは俺の所為なのは変わら無い。
俺には皆の死を背負いながら生きる責任がある。
フレンドシップの皆がやっぱり助けて正解だったと思えるような生き方をしなければならない。
でも俺にそんな生き方が出来るのだろうか?
いや、出来る出来ないではなく、やるんだ。
じゃないと皆が俺の為に死んだ意味が無い。
先ほどまで、あんなに落ち込んでいたのに、今は物事を前向きに考えられる。
我ながら単純な奴だと思う。
「ありがとう、バリー、俺はもう大丈夫だ。」
バリーは先程まで怖かった顔を笑顔に変える。
「そっか!まぁお互い頑張ろうぜ!これで俺は失礼するぜ、じゃあな!」
「あ、ちょっと待ってくれ、腕を見せてくれないか?」
「ん?別にいいが何するんだ?」
バリーは疑問に思いながらも右腕を見せてくれる。
「違う、もう片方の腕だ。」
「こんなもん見たってどうにもできねーよ。
協会の神官でも治せないんだ。」
「いいから。」
「わかったよ。ほら。」
バリー肘から先の無い腕を差し出す。
俺はアイテムボックスからエリクサーを出してバリーの腕に一滴垂らす。
「なんだ?その瓶は…な、なんだ腕が、」
バリーの腕の切断面から肉が盛り上がり徐々に元の形へともどっていく。
「俺の腕が…ヒロさん、この礼はいつか必ず返す。」
「俺を立ち直らせてくれただろ、そのお礼だよ。
だから返す必要は無い。」
「ありがとう。」
バリーは礼を言うと部屋から出て行く。
俺はベットの脇に置いてある冷めた食事へと手を伸ばして食べ始める。
俺は食べながらこれからの事を考える。
まずは屋敷の皆に心配かけたから謝らないとな。
それからギルドに行って事の顛末を聞こう。
あとは…死んだ皆の故郷に行って、皆が死んだ事情を話そう。
皆が普段どういう風に生活していたのか、フレンドシップの仲間がどんな人だったのか、そして皆が俺の所為で死んだ事。
俺には、それを説明しに行く義務が有ると思う。
そうと決まれば、まずは屋敷の皆に事情を説明しよう。
俺は決心してミサンガを手首に着けて部屋を出る。
二階に降りると既に皆が集まっていた。
パールさんが一歩前に出て言う。
「ヒロさん、大丈夫ですか?余り無理はし無いほうが良いですよ?まだ休んでいてもいいんですからね?」
パールさんの優しさが俺の心に染み渡るようだ。
「いえ、もう大丈夫です。心配をかけてしまいすいませんでした。」
「いえ、私達は何もしてないので。」
パールさんは少し申し訳なさそうな顔で言ってくる。
「それよりも、皆さんに聞いてもらいたい事が有るんです。
俺はフレンドシップの皆の故郷に行って遺族や知り合いの人に、何故死んでしまったのか事情説明に行きたいと思うんです。
でも俺が遠くに行くと屋敷のゴーレム達は稼働出来なくなってしまうので、ゴーレムは必要最低限の数を残して残りは土に還してから行こうと思うんですが…それで皆さんに負担をかけてしまうんです。
それをどうか許していただきたいんです。」
「なんだそんな事か、それなら俺たちが頑張れば問題無いわけだな。
ご主人様、屋敷の事は俺たち奴隷に任せて行ってきてくれ。」
「そだな、オラ達が屋敷の事はやるから、ご主人様は何も心配せずに行くだよ。」
クックさんとボブさんが気を利かせて、そう言ってくれる。
その後は皆理解してくれて、2人と同じ事を言ってくれた。
「皆さん、本当にありがとうございます。
必ず帰って来ますので、その時はうんと我儘言ってください。」
俺は冒険者ギルドに行く事を伝えた後に屋敷を後にしてギルドへ向かう。
ギルドの建物に入ったら中に居た殆どの冒険者達が振り向いて此方を見る。
「あんた、無事だったんだな!よかったよかった!あの戦いに参加した奴は皆あんたを心配してたんだぞ!」
ギルドで何度か見かけた事のある冒険者が声をかけてくる。
「はい、もう大丈夫です。
皆さん、心配してくださってありがとうございます。」
「お礼なんか言わなくて良いんだよ!
あんたがいなかったら俺たちはあの化け物に殺されてただろうからよ!」
「そうそう!あんな化け物には勝てる気がしねーよ!」
冒険者達は逆にお礼を言ってきた。それは俺にとって凄く有り難かった。
全ては無駄では無かった、俺にも誰かを助ける事が出来たと分からせてくれたから。
「今日は事の顛末を聞きに来たんですが、誰か知ってる人はいますか?」
俺が質問すると、最初に話しかけてきた冒険者が答えてくれる。
「あぁ、その事なら今ギルド長が領主と話に行ってるところだ。
騎士の野郎共が俺たち冒険者を見捨てて街の中に逃げたからな。
ギルド長がマジでブチ切れてたぜ!今頃はコッテリ絞られてるところだろうな!いい気味だぜ‼︎」
「そうでしたか、じゃあその話が終わるまで事の顛末は聞けそうに無いですね。
でも、なんで騎士団の人達は逃げたんですか?」
「俺も噂でしか聞いて無いから本当の事かは分から無いが。襲撃してきた魔物達が予想よりも強かったかららしいぞ!
Eランクのゴブリンナイト、コボルトソルジャー、ウルフリーダーを始めとして。
Dランクのオーク、ゴブリンバロン、コボルトコマンドー。
Cランクのリザード系やオークリーダー。
それだけじゃねぇ、Bランクのオーガやオークコマンドー。
終いにはAランクのプラチナウルフやオークキングまでいたらしい。
通常ならAランクかBランクがボスでそれ以外はボスのランクより下の魔物で群れを形成してるんだ。
それなのに今回はAランク2体、Bランクなんか両手の指じゃ足りねーくらいいたからな。
それで騎士達は途中からビビって逃げたのさ、結果的に、あそこで勝てたから良いものの、負けてたら魔物達が街に入って皆死んでたのによ。頼りねー騎士だぜ。」
「そうだったんですか。騎士達が…」
騎士団が逃げなければフレンドシップの皆は死なずに済んだかもしれないと思うと、どうしても騎士団を憎く思ってしまう。
もう、手遅れなのにだ。
手遅れでも目を瞑ると死んだ皆の笑顔が簡単に思い出せる。
この笑顔を思い出せるうちは騎士団と仲良くする事は出来ないだろう。
つまりは一生仲良く出来ない。
皆の笑顔を忘れるなんて一生できそうに無いから。
俺は気を取り直して、冒険者に一言お礼を言ってから、ギルドのカウンターに向かう。
受付嬢に話しかけて、報酬を受け取ろうとすると意外な返答が返ってきた。
「すいません、ヒロさんへの報酬はギルド長自らお渡しするそうなので、ギルド長が帰って来るまでお待ちください。」
何故ギルド長が俺に自ら報酬を渡す必要がある?
考えてもわから無いので一旦ギルドを後にしてバナーさんの店に行く事にした。
店に着いて扉を開けるとグードさんが気付いて此方に駆け寄り俺の手を握って上下に振り回す。
「ヒロさん‼︎よかった!目が覚めたんですね!噂でヒロさんが倒れてから目を覚まさ無いと聞いて心配してたんですよ!無事で何よりです‼︎
親方なんて世界の終わりのような顔をして心配してたんですから!
あ、ヒロさんちょっと待っててくださいね。
バナーさん!ヒロさんが来てくれましたよ!落ち込んでないで店の方に来てください‼︎」
グードさんが大声で叫ぶと店の奥からドタドタと走る音が聞こえてバナーさんがやってきた。
「ヒロ‼︎本当にヒロなんだな⁉︎無事で良かった!心配してたんだぞ!」
2人の反応は心から俺の事を心配してくれてた事が分かり、素直に嬉しい。
「心配かけてすいませんでした。
もう大丈夫なので安心してください。」
「大丈夫なら、それで良いんだ!良かった良かった!」
「今日はバナーさんとグードさんに話が有って来たんですが、今時間大丈夫ですか?」
「あぁ、分かった、ここじゃなんだから奥の部屋に行こう。
グード!今日は店仕舞いしてヒロの話を聞くぞ!」
「はい!わかりました!」
俺はバナーさんに案内されて奥の応接間のソファーに座る。
少しすると店を閉めてグードさんが来たので話を始める事にする。
「俺は近々この街を出て旅に出ます。」
「街を出る?確かに騎士団のやった事は許せないが、今のヒロには家やそこに住む人達もいるだろう?それでも出て行くのか?」
「いやそうじゃないんです。
旅の目的はフレンドシップの皆の故郷に行って、遺族や知り合いだった人に何故死ぬ事になったのか説明するためです。
そうしないと俺が納得出来ないんです。
目的を達成したら必ず帰ってきます。」
俺の言葉にバナーさんは黙って考え込みグードさんは黙って目を瞑っている。
暫くしたらバナーさんが質問してくる。
「ふむ、屋敷の皆は納得してるのか?」
「はい、皆は納得してくれました。」
「それなら俺たちがとやかく言う事じゃないな。ヒロの好きなようにすればいい。」
「ありがとうございます。必ず目的を達成して帰ってきます。」
俺は挨拶をしてから、店を出て本日二度目のギルドに向かう。
ギルドに入ってカウンターに行き受付嬢に話しかけ、ギルド長が帰ってきてるか聞く。
「先程帰ってきましたよ。今ヒロさんが来た事を伝えますので少々お待ちください。」
さて領主との話はどうなったのかな?
俺はこれで顛末を知る事が出来るだろうと淡い期待を持ちつつ受付嬢が戻ってくるのを待つのだった。
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