師弟は似た者同士?
起床した後に装備を身に付け、顔を洗い、食堂で朝食を食べ、いつものように冒険者ギルドに行く。
ギルドに着いて、中に入ると向い側から男4人組の冒険者が歩いてきた。
俺は当たらない様に右側を歩く。
そしたら4人組の大柄な男が飛び出してきて、俺と当たって倒れてしまった。
俺はすかさず手を差し伸べて謝る。
「すいません、大丈夫ですか?」
「どこ見て歩いてんだ‼︎気をつけろよ!」
俺は若そうなその男の言葉にイラッとして、つい言い返してしまう。
「はぁ?何言ってるんですか?貴方からぶつかってきたんでしょ。」
「あぁ⁉︎俺からぶつかっただと⁉︎俺が少し動いたくらいで、ぶつかる所にいたのが悪いんだろ‼︎」
「まさかこんな公共の場で突然飛び出すとは思ってませんから。」
「ケッ!これだから下位冒険者は‼︎冒険者なら、あれくらい避けろってんだよ‼︎」
「はぁー、下位とか中位冒険者依然に建物の中で飛び出す事自体が非常識でしょ。」
そこで4人組の一人で、ドワーフの人が近づいてきて、男の頭に拳骨を落とす。
「今のはお前が悪い‼︎しっかり謝れ‼︎」
「痛いな!師匠!こんなやつに謝る必要なんかないっすよ!こんなヒョロい奴なんかが冒険者やってるのが悪いんすから‼︎」
「何を言ってるのか意味がわかんねーよ‼︎この馬鹿者が‼︎
それにあれ程見た目で判断するなと教えたのに‼︎今まで何を学んで来たんだ‼︎
しかも下位冒険者を馬鹿にするなと何度も言ってるだろうが‼︎
お前だって、ついこの間まで下位冒険者だったくせして!中位冒険者になった途端一人前みたいな面しやがって‼︎」
「なんだよ!師匠はこいつより俺の方が弱いって言ってんのか⁉︎それに中位冒険者は一人前の証だって師匠も言ってたじゃねーかよ‼︎」
「この人が強いとかお前が弱いとかの話じゃねーんだよ‼︎人として常識を身につけろって言ってんだよ‼︎
確かにお前は戦闘面では一人前だ!だがな精神面ではまだまだ未熟なんだよ‼︎いいからこの人に謝れ‼︎」
「あー‼︎うるせぇ‼︎おい!そこのお前!俺と決闘しろ!負けた方が悪い!単純だろ!」
一応話の流れ的に黙っていたが、何を思ったのか若い方の男が決闘を仕掛けてくる。
大方自分の方が強いとでも思っているのだろう。
先程からこのドワーフの言ってる事が正しいと思うが、若い男はそれでは納得できないようだ。
「なんで、俺が態々貴方と決闘しないといけないんですか?決闘なんかしても何のためにもならないですから、嫌です。」
「この臆病者が‼︎決闘しないならお前が悪かったって事だ‼︎」
本当に何を言っているんだ?俺には理解出来ない。
そこでドワーフが話しかけてくる。
「先程からすまない、俺の名前はブル、こいつはバリーだ。
こいつは昔から不良でな、見ての通り身体が大きくて力が強いから、喧嘩に負けた事が無くて偉そうにしてたんだ。
それでこいつの親が性根を叩き直す為に俺に預けられてな。
教育はしてるんだが、未だに強い方が偉いと思っている馬鹿でな、それで先程から貴方に喧嘩を売っているんだ。迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない。
当然決闘を受ける必要も、謝る必要もない。謝罪なら俺がするから、許してやってくれないか?」
俺がどうしようか迷っていると、ドアからダズさんがはいってくる。
「あ?なんだ?ってヒロじゃねーかよ、一体どうしたんだ?」
そしたらバリーがダズさんにも突っかかる。
「あぁ?何勝手に話に入ってきてんだよ?痛い目にあいたいのか?」
「あ?誰だ?おいブル、もしかしてこいつが前に言ってたヤンチャ坊主か?」
「おい!今は俺が話してんだろ!気安く師匠に話しかけてんじゃねーよ‼︎てめぇも師匠の名前知ってんだからパーティの事も知ってんだろ?高位冒険者!Bランクパーティのアックスブルをよ‼︎師匠はそのパーティのリーダーだ‼︎てめぇが気安く話しかけて良いような存在じゃねーんだよ‼︎」
ブルさんはBランクパーティのリーダーだったのか。
確かに強そうに見えるな。
バリーに喧嘩を売られているダズさんは無視して俺に話かけてくる。
「ヒロ、こいつに絡まれたのか?」
まだバリーは喧嘩を売ってきているが俺も無視して質問に答える。
「はい、自分からぶつかってきたのに悪気もなく俺に謝れとか言ってきたんで、俺もイラッときて言い返したら決闘しろとか言い始めました。」
「そうなのか?どうやら教育は進んでないみたいだなブル。」
「は、はい!ダ、ダダ、ダズさん!すんません!本当にすんません‼︎」
なぜかブルさんはひたすら謝っている。
そこでバリーが切れてダズさんに殴りかかる。
「てめぇ‼︎さっきから無視してんじゃねーぞ‼︎オラァ‼︎」
ダズさんはバリーを見もせずに、パンチをあっさり片手で受け止めた後、バリーの襟首を片手で掴んで、その重たそうな巨体を持ち上げた。
「俺の見た目にも怯えずに、しまいには殴りかかってくるとは、本当に威勢がいいな坊主‼︎昔のブルにそっくりだな‼︎ガッハッハッ」
あ、ダズさん自分の見た目が恐いの自覚してたんだ。
それにしても、ブルさんが昔はこんな感じだったなんて今のブルさんを見たら想像がつかないな。
ちなみに、バリーを片手で持ち上げながらダズさんは笑っているが、まるで悪役にしか見えない。
「すんません‼︎ダズさん!こいつにはしっかりと言い聞かせますんで!そこらへんで止めてやってください‼︎すんません‼︎」
ブルさんが必死に止めるがダズさんはバリーを持ち上げた手を掴んで放さないまま、予想外な返答をしてきた。
「おいヒロ!こいつの決闘を受けてやれよ‼︎自分よりランクの高い俺やブルに負けても、こいつは反省し無さそうだからな!Fランクのヒロが徹底的に叩きのめせば多少は考えを改めるだろ!」
俺は決闘なんかやりたくないが、ダズさんの頼みなら話は別だ。
こいつの性根を叩き直してやろう。
言葉通り、徹底的にやらせてもらいますか。
「わかりました。
その決闘受けましょう。」
ダズさんはバリーの襟首を放して床に放る。
その後すぐにブルさんがバリーに駆け寄りダズさんの紹介をする。
「バリー‼︎この程度で済んで幸運なんだそ⁉︎この人はAランク冒険者でダズさんってんだ!しかも世界でも滅多にいないAランクパーティのリーダーでもある‼︎覚えとけ‼︎」
ブルさんが凄い必死に説明してる。
ブルさんをよく見ると顔色も悪いし、身体も震えている。
思えばダズさんがギルドに入ってきてから様子がおかしかったし、ダズさんに話すときは、なんか緊張していて、口調もまるで、ヤンキーが先輩に話す様な口調だ。
もしかしたらダズさんが言ってたように、昔のブルさんは不良で、ダズさんに喧嘩でも売ってボコボコにされたのかもしれない。
そう考えるとブルさんの反応も頷ける。
「こいつが、Aランク冒険者…なのか。」
バリーの方は唖然としてダズさんを見ている。
「おう坊主!俺はAランク冒険者のダズだ!よかったなヒロのやつが決闘を受けてくれるってよ!決闘なんだから死んでも文句言うんじゃねーぞ‼︎」
ダズさんはバリーに自己紹介した後になんか物騒な事を言ってる。
俺もこのタイミングで自己紹介する事にした。
「どうも、Fランク冒険者のヒロです。」
それに対してバリーは、また突っかかってくる。
「あぁ?Fランク?下位冒険者が気安く上位冒険者と話してんじゃねーぞ‼︎ゴラァ‼︎」
どうやら本当に戦闘力が全ての馬鹿みたいだ。
いや、みたいじゃ無いな、馬鹿だ。
そこでダズさんがバリーに向かって言い放った。
「お前じゃヒロには勝てねーよ‼︎ランクが低くても強い奴なんか沢山いるぜ!弱い奴に偉そうにする、その腐った性根を叩き直して貰え‼︎」
「ダズさんまで!こいつより俺の方が弱いとか思ってんすか⁉︎」
「お前こそ気安く俺に話しかけるな‼︎ヒロは良いが、今のお前には話しかけられたく無いんだよ‼︎」
「なっ⁉︎なんでこいつはいいんすか⁉︎」
「そこに関しては、強いだの弱いだのは関係ねぇ‼︎俺自身が許せるか許せ無いかの問題なんだよ、お前も決闘で教えて貰え。」
ダズさんはそこまで言うと、後は沈黙を通した。
どうやら俺に丸投げらしい。
「決闘ってどこでするんだ?」
バリーは舌打ちしながら大声で決闘をする事を伝えてから、俺の質問に答える。
「チッ!おい!決闘をするからギルドの職員を呼べ‼︎お前!ギルドの訓練所を使うぞ‼︎付いて来い‼︎」
「わかった。」
そのままギルドの裏側まで歩いて大きな訓練所に辿り着く。
そこでは模擬戦をしたり、素振りをしてる人などがいた。
そこでギルドの職員も来たので指示された通りに、俺とバリーは離れて面と向かって立つと職員さんが決闘の説明をしてくれた。
「これは正式な決闘です。
もし死んだり、後遺症が残る怪我などをしても、お互いに恨まないでください。
もし復讐などをした場合は例外なく逮捕され死刑になるので注意してください。」
「あぁそれでいい。」
「わかりました。」
「両者の確認が取れましたので、合図をしたら決闘開始です。
…では、始め‼︎」
開始と同時に仕掛けてくるかと思ったが、意外と慎重みたいだ。
左腕で大きな盾を構えて右手にはロングソードを持っている。
先ほどまでとは違い静かで、まるで獲物がかかるのを待つ蜘蛛のようだ。
「どうした?怖気づいたか?」
こちらを挑発してくる。
なんかイラッとしたので魔法を飛ばす。
チョイスした魔法はファイアーボールだ。
「チッ!魔法かよ!なら接近戦は苦手だろ‼︎」
バリーは飛んで行った魔法を避けてから、こちらに向かって走り寄ってくる。
その顔はまるで自分の勝利を疑ってない。
「オラァ‼︎」
バリーは俺に向かって剣を振り下ろす。
籠手で受けても大丈夫だろうが、避ける事にした。
バリーの右手側に避けて、そのまま左手でバリーの右手首を掴んで右手で肘を下から突き上げてバリーの右腕をへし折る。
バリーの腕は簡単に折れてバリーから絶叫が聞こえる。
「ギャァァァ‼︎お、俺の腕がぁ⁉︎」
「これでわかったか?」
「うるせぇ‼︎今のは油断しただけだ‼︎」
どうやらわかって無いみたいなので、回復魔法で腕を治してやって、また戦わせる。
「ほら、腕は治っただろ?かかってこいよ。
どうした?怖気づいたか?こんなんじゃ終わらせ無いぞ?なんたって、この俺に喧嘩を売ったんだからな。」
俺は悪役みたいに演じる。
性根を叩き直すのは、まずバリーの心を折ら無いといけない。
一般人や下位冒険者の中にも強い奴がいるのを徹底的に分からせてやらないと、バリーは自分よりも弱いとわかれば先程の様な態度をとるようになってしまう。
それでは性根を叩き直したとは言わないだろう。
それにダズさんは俺に徹底的に叩きのめせと言ったんだから。
「この野郎‼︎舐めやがって‼︎死んでも文句言うんじゃねーぞ‼︎」
「攻撃が当たってないのにどうやって倒すんだ?お前は視線で人でも殺せるのかな?」
バリーは俺の挑発に簡単に乗って、真っ直ぐ突っ込んできて斬りつけてくるが今度は左手で振り下ろす前にバリーの右手を掴んで止める。
「なっ⁉︎なに⁉︎」
余程自分の力に自信があったのだろう。
バリーが驚いている間に足を引っ掛けて転ばせる。
「ぐっ、」
バリーが起き上がり今度は盾を前面に突進してくるが、俺はそれを真正面から蹴りを入れてバリーごと蹴り飛ばす。
バリーは凹んでダメになった盾を見て目を見開く。
ここで初めて実力差に気がついたようだ。
「お、俺が悪かった。
許してくれ俺はこの決闘、俺のこうさガッ、」
俺は降参しようとしたバリーの腹を殴って黙らせる。
「勝手に降参しようとしてんじゃねーよ、まだまだ始まったばかりなんだからな、ダズさんもギルドの職員も言っていただろ?死んでも恨むなってなぁ。」
俺が悪役っぽく、頬を釣り上げて楽しそうに笑うと、バリーは自分のしてしまった事に気がついて顔を青くさせる。
「お、俺が悪かった!」
「そうだよなぁ、お前が悪いよなぁ?だから責任取って死ぬんだろう?」
「い、嫌だ!まだ死にたくない!許してくれ‼︎」
「なに甘い事抜かしてんだ?お前も冒険者だろ?強い魔物に勝負を挑んでおいて、負けたから許してくださいとか有り得ないだろ?」
「こ、今回は魔物じゃない!」
「魔物も人も変わらねーよ、世の中には怒らしたらいけない奴もいるんだよ。
最初は俺の方から謝ったのに、喧嘩売ってきて、決闘しろだと?死んでもしょうがないよな?覚悟を決めろや!」
「嫌だ!」
このままだと殺されると思ったのだろう。
俺に向かって剣で攻撃してきた。
俺は回し蹴りで剣を弾き飛ばしてバリーの右手と襟首を掴んで、そのまま背負投げをする。
それから馬乗りになりバリーの顔面を何回も殴る。
「やっ、ヤベデッ、ジヌッ、た、タブケテ!ジジョー‼︎」
何を言っているか、よくわからないが恐らくは「やめて!死ぬ!助けて師匠!」だと思う。
だが残念ながらその声はブルさんには届かない。
俺はバリーが気を失った所で立ち上がり回復魔法をかけて、怪我を治す。
その後バリーの顔を叩いて起こした。
「ハッ!す、すいませんでした!許してください!もう誰にも喧嘩は売りません!し、師匠もなんとか言ってくれ!」
そこでブルさんは非情な言葉を投げかける。
「もうてめぇの面倒なんか見るか!今まで散々、見た目で判断するなとも、直ぐに謝れとも言ったのに聞かなかったのはお前だろ!そのまま潔く死ね‼︎」
「そ、そんな!や、やめっ‼︎」
抵抗するバリーを引きずって倒し、また馬乗りになって殴り始める。
気を失ったら、指の骨を折って無理矢理痛みで起こしてから、また殴るのを繰り返す。
手の指を全て折ったら今度は腕、脚の順で折った所で最後のチャンスを与える事にした。
「ブルさんに謝って許しを乞え。」
「ば、ばい。
ジジョー、ズビバゼンデジタ、ドウガ、ダズゲデグダザイ。」
「今回が最後だぞ?次に同じ様な事をしたら俺がお前に止めをさすからな。」
「ばい、アリガドウゴザイバス。」
ブルさんが許した所で俺もバリーに声をかける。
「今回だけは、これで許してやる。
だが、もしお前が弱い者虐めや喧嘩を売ってるなんて話を聞いたら、わかっているな?
俺はブルさんみたいに直ぐに止めをさす程優しくないぞ?次は数ヶ月間繰り返してから殺してやる。」
「……ばい」
バリーはその光景を想像したのかガクガク震えながら返事をする。
「…よし、確かに約束しましたよ。」
俺は口調を戻してバリーに近づいていく、バリーは泣きながら謝ってくるが気にせず近寄って回復魔法をかけてあげた。
「え?怪我が…あ、ありがとうございます。」
バリーは怪我を治したのにまだ震えている。
「いえいえ、元はと言えば俺がさせた怪我ですから。」
そこでブルさんも、話に入って来た。
「俺からもお礼を言わせてくれ。
こいつの性根を叩き直してくれて、ありがとう。
バリー、お前がどれだけ狭い世界を見ていたか、これでわかっただろう?」
ブルさんの質問にバリーは答える。
「はい、ヒロさんのおかげで俺がどれだけチッポケか、わかりました。
ひたすら殴られてる時に気付いたんです。
中位冒険者になったからって、いい気になって、下位冒険者や一般の人達を馬鹿にしてました。
でも俺なんかまだまだ弱くて、世界は広くて、普段は優しい人も怒ると怖いって事を知りました。」
いつの間にか、こいつ呼ばわりからヒロさんになってる。
殴られてる時にバリーは俺が思ったよりも色々考えていたようだ。
これなら次からは誰彼構わずデカい顔はしないだろう。
「そうか、気付いたのはそれだけか?」
「いえ、本当は強いのに、普段は人に優しく接する人の強さにも気付きました。
力を持っているからこそ、使い方を間違えない。
今までの俺は力が強いだけの猿と変わらないなと思いました。」
「その通りだ、お前より強い人や魔物なんか星の数ほどいるんだ。
たとえそれが下位冒険者や一般人でもだ。
この一件でお前も本当の強さを知ったな、力をしっかりと制御する事、その力を振るう相手を間違えない事、俺もお前くらいの時は気付けなかった。
だからお前もまだ遅くはない。
最後まで付き合うから、一緒に成長していこう。」
ブルさんの、その言葉にバリーは先程とは違う意味で涙を流して何度も何度も頷いていた。
俺もその光景に感動してウルッとくる。
その時、ダズさんが俺の所によってきて話しかけてきた。
「まさか、あそこまでやるとは思わなかったぞ‼︎それにあそこまで強いとも思わなかった‼︎。
ヒロは普段は大人しいのに、厳しい所もあるんだな!時に優しく時に厳しい!それでこそ真の男だ!今回はよくやった‼︎」
「はい、ここでバリーの性格を直しておかないと、遠くない未来に死んでしまう気がして、彼の為にも徹底的にやらせてもらいました。」
「その判断は間違ってねぇぞ!あのままだと調子に乗ってブルの言う事を聞かずに、敵に挑んで死んでただろうな‼︎だから、そうならない為にヒロにボコボコにしてもらったんだからな‼︎」
ダズさんも、そう思ってた事を知って安心した。
もしかしたらやり過ぎたかもと思ってたんだ。
「それなら先に教えておいてくださいよ。」
「ヒロなら、分かると思ったんだよ!現に分かってたじゃねぇか‼︎ガッハッハ!」
その俺への信頼は一体どこから来るんだ?
力の使い方だって、元々俺の性格が偉そうにするのが好きじゃないだけで、そこまで深くは考えてなかったし。
本当に強い人は力の使い方を間違えない…か、この一件で俺自身も考えさせられる事があるな。
その後、まだ午前中なので俺は前に来た森に来ていた。
久々にステータスを確認する事にする。
◽︎竹矢雅弘 17歳 LV37 冒険者
HP5550/5550
MP33300/33300
STR:7770
VIT:7770
DEX:33300
AGI:7770
INT:33300
LUK:103
EXP0/29600
◽︎眷属◽︎
ガーディアン クレイゴーレム(101)HP1,499,500/1,500,000
ハイクレイゴーレム(34) HP287,500/350,000
◽︎スキル◽︎
☆万物創生魔法(全魔法スキルLV5)
格闘術LV5
短剣術LV4
剣術LV3
刀剣術LV3
短槍術LV2
棒術LV2
投擲術LV4
身体能力強化LV3
夜眼LV5
遠距離視認LV5
直感LV3
索敵LV3
隠密LV2
先読みLV1
モンスターテイムLV5
料理LV4
家事LV3
鑑定眼LV5
健康体LV3
システムメッセージ
◽︎加護◽︎
◽︎全世界最高神の加護
現在のポイント残高5,771,200pt
レベルが上がっているのは前にこの森に来てからずっとゴーレム達に狩りをさせていたからだろう。
眷属の欄から普通のクレイゴーレムが消えてるのは、あの集落周辺での狩りの途中でHPがなくなったからだろう。
今日はハイクレイゴーレム(4)を4体作成して武器を持たせ森に放つ。
先程ブルさんに聞いた話だと、この森の奥に進む程、更に強い魔物が出ると聞いた、最高でAランクの魔物が確認されてるらしい。
だからここでレベルをあげつつ、魔玉を持つ魔物を倒し、出来るだけ早く、あの集落のガーディアン クレイゴーレムに魔玉を使って改造したいと思っている。
じゃないと俺がガーディアン クレイゴーレムから50km以上離れるとあのゴーレムが消えてしまう。
今の所は離れる予定は無いが、もしかしたらEランクに昇格する試験の時に遠くに行くかもしれない。
これから時間がある時はこの森の攻略をしようと思う。
『レベルアップしました。』
あ、またレベルアップした、早速ポイント割り振りと新しいゴーレム作成しないと。
俺は1人で今後の予定を立てつつ森の攻略を進めるのだった。
いつも読んでいただきありがとうございます。




