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転生大魔導士は異世界で命の尊さを学ぶ  作者: Billy Berry
決意の旅立ち
11/26

装備品

朝起きて部屋を出て下に降りて井戸のところで顔を洗った後に簡単に支度をして宿を出た。

今日は生活に必要なものを買いに行くつもりだ。

ついでに武器と防具も見たいと思っている。

まだやらなきゃいけないような事も無いし、ゴーレムのほうは時間が余ったらで大丈夫だから時間をかけて街の中を練り歩く予定だ。

大通りを適当に歩いて行くと、目についた服屋に入っていく。


店内は所狭しと服が並んでおりバリエーションはあまり無い、その中から適当に茶色、黒、薄い赤色の長袖Tシャツを選んで下は黒、深緑、群青色の長ズボンを選ぶ。

下着も買おうと思ったが見つから無いので店員のおばさんに聞く事にした。


「男物の下着って有りますか?」


「あぁ、あるよ、店内に並んでるのは古着で新品の物は売り場には置いてないんだ、下着は何枚あればいいんだい?」


これらは古着だったのか、どうしよう、俺はどっちでも良いけど新品のほうがいいのかな?


「下着は5枚お願いします。

あの、服を自分で買うのははじめてでして、一般的には新品を買うのですか?それとも古着を?」


「下着5枚ね、はいよ、確かめて。

一般人は古着を買う事が多いね、お金持ちだったら新品を買う事が多いよ。」


店員さんが下着を渡しながら、教えてくれる。


「それなら今持っているこの6着と新品の上着を見せて貰ってもいいですか?」


「あんたが着るのかい?なにか希望とかあるかい?ただ上着ってだけじゃ沢山有りすぎて進められ無いよ。」


「自分で着る用です。

希望は、そうですね、何にでも合うようなのがいいです。」


店員さんが裏に引っ込んで直ぐに戻ってくる、手に持っているのは黒い上着だった。


「それならこれなんかどうだい?ブラックウルフっていうCランクで大型の魔物の革で出来ている。

普通は革鎧なんかに使う素材だから防具としても使えるよ。

温度調節と耐久強化の付与がしてあるから夏でも暑くないよ。

元々はお金をもった冒険者が注文した一品物なんだが、予約したっきりで、もう何年も来て無いから、調べたら既に亡くなっててね。

いつまでも置いてあっても邪魔だから普通より安くしとくよ。」


「え、じゃあ魔玉が使われてるんですか?それに安くって言ってもそれでも高いですよね?俺、そんなに予算ないですよ。」


「魔玉はその冒険者の持ち込みだからね、それと魔玉は特別な方法で加工すると魔玉糸に出来るから服を見ても付いてないよ。

それに知り合いに温度調節と耐久強化の付与はやってもらったみたいで、うちでやったのは上着を用意して、下地を作るときに魔玉糸を一緒に織り込んだだけさ。

買ってくれるなら銀貨1枚でいいよ。」


「付与した後で加工しても付与は消えないんですか?」


「消えないね、魔玉そのものに付与するから形が変わっても問題ないのさ。

例えば剣とかに魔玉が嵌っていたとして、たとえ魔玉が割れても取れない限り付与は残るよ。」


ふむ、それなら買いたいけど銀貨1枚か、高いなー、どうしようか、これから雑貨とか武器とか、手脚の防具も買いたいしなー、……あ、魔法で武器作成魔法と防具作成魔法が有るじゃん。

だから、ある程度素材が有れば自分で作れるな。


「それ!買います!」


「そうかい!買ってくれるかい!それじゃあ他の商品も安くしとくよ!」


「ありがとう!助かるよ!」


「シャツが1枚銅貨2枚、ズボンが1枚銅貨3枚、下着が1枚銅貨2枚で、半銀貨2枚、銅貨5枚だけど半銀貨2枚だけでいいよ!上着と合わせて銀貨1枚、半銀貨2枚だね!」


「はい、これお金ね、」


「はいよ!確かに!じゃあこれ服ね!またきなね!」


「それじゃあ、また来ますね。

あ、最後に武器防具を扱っている店の場所わかりますか?」


「それならこの通りを街の中心に向かって数分だよ、看板に盾と剣が描いてあるから見ればわかると思うよ。」


「ありがとう!」


俺は教えて貰った通りに大通りを街の中心に向かって歩いた、しばらくすると店員さんが言ってた通りに盾と剣の看板を見つけた。


中に入ったら店員さんが声をかけてきた。


「いらっしゃいませ!本日は何をお探しですか?」


店員さんは若い男性だった。


「少し武器と防具を見たいのと、鉄と革をかいたいんですけど、買えますか?」


「商品は好きに見てください。

素材は、そうですね、何にお使いになるんですか?」


「俺、武器作成魔法と防具作成魔法を使えるんで、自分で作る練習用です。

商品を見て良いのが有ったら買おうと思ってます。」


「そうでしたか、親方に確認してくるので少しお待ちください。」


「はい、ありがとうございます。」


ただ待っているのも暇なので店の商品を見ながら考える。


俺の近接戦闘スキルでレベルが高いのは格闘術と短剣術だから、格闘術を使うときに防御出来るように籠手みたいなのと短剣が欲しい。

あとは投擲術もレベルが高いから投げナイフも欲しいな、そうすると投げナイフを挿す物が必要になる。

ん?投げる用のナイフを使っての短剣術でも使用可能なのか?

気になったので店に置いてある投げナイフを鑑定してみる。



◽︎投げナイフ 耐久値1000

攻撃するときにダメージ50追加。

投擲用に作成されたナイフ。

投擲術や短剣術のスキルが有れば扱いに補正がかかる。



どうやら短剣術でも使えるらしいから短剣術の予備としても使えるだろう。


そこで先程の店員さんが帰って来て、声をかけてくる。


「お待たせいたしました。親方が会いたいそうなので、一緒に来ていただけますか?」


取り敢えずは付いて行くことにする。


「はい、わかりました。」


店員さんが店の扉に閉店の札をかけてるのを見守ってから、案内されてカウンターの奥にある扉を潜ると、応接室みたいになっていた。

部屋の中央にテーブルがあり、手前と奥側にソファがある。

奥側のソファにはドワーフ族の男性がドンと座っており案内してくれた男性から手前のソファを勧められる。

案内してくれた男性はドワーフの男性の後ろに控えている。


「おい、そこの坊主、俺はバナーだ。」


ドワーフの男性が急に声をかけてきた。


「ヒロと申します。

武器や防具を作るのに素材を分けてくださいませんか?」


俺は挨拶の後に単刀直入で話を進める。


「武器作成魔法や防具作成魔法が使えると言うのは本当か?」


「はい、それがどうしましたか?」


「それが本当なら坊主はいったい何処でそれを習った?」


どうやら名前では呼んでくれないらしい。


「何処で、とおっしゃりましても。

俺には昔の記憶がありませんので、わかりかねます。」


「そんなわかりやすい嘘を信じると思うか?」


なんでバナーさんはこんなに疑ってるんだ?直接聞くか。


「嘘と言われましても、本当の事ですので、いったいなにをそんなに疑ってるんですか?」


俺が聞いた後、バナーさんは俺の目を真っ直ぐ見つめてくる。

ここで目をそらすのは釈だったので俺も見つめ返す。


「…どうやら本当の事らしいな、おい坊主、その魔法の事はあまり口に出さないほうが身の為だぞ。」


なにか魔法の事で問題があるらしい。


「なぜでしょうか?」


「武器作成魔法と防具作成魔法はな、昔話に出てくる勇者の1人、純潔のアリスしか使う事が出来なかったと言われている。」


「え?そうなんですか?」


「やはり記憶喪失の話は本当みたいだな、有名な伝説さ、7人の勇者と、勇者の1人に付き従った1人の騎士の物語だ。

そのうちの1人、純潔のアリスが武器作成魔法と防具作成魔法を使って作り出した聖剣で悪の権化てある魔王を倒したと伝説にはある。

だがそれらの魔法は今まで使える奴がいなかったから、存在自体が無かったのではと思われている。

だがな、俺の師匠が王宮に保管されてる聖剣を見せて貰った事があってな、あれは人の手では絶対に作り出せない程の力があると師匠は言っていた。

俺の師匠は有名な鍛冶職人でな、嘘を言うような人じゃねぇ、だから俺はそれらの魔法があると信じてる。

坊主、その魔法の事を外で言いふらしてると変な輩に狙われる事になるぞ、気をつけとけ。」


これは初耳だ、まぁアースガイドに来てから、まだ日も浅いから知らない事なんか沢山あるだろうけど。

でもまさか昔の伝説に出てくる勇者の1人しか使えない魔法だとは思わなかった。


「そうだったのですね、ご忠告ありがとうございます。

自分でもまさか伝説に出てくる魔法だなんて思っても見なくて……。」


「記憶喪失なら仕方ねぇか。

それでよ、よければその魔法見せてくれねぇか?まぁ見せなくても素材は売ってやる。

だが、見せてくれたら少しは安く提供するぞ。」


素材を安くしてくれるなら助かるから俺は魔法を見せる事にした。


「いいですよ、鉄を少し分けて貰ってもいいですか?」


「あぁ、グード持ってきてくれや」


この部屋まで案内してくれた男性はグードさんと言うらしい。

グードさんは部屋を出て、直ぐに戻ってきて縦25cm、横10cm、厚さ3cmの鉄インゴットをテーブルの上に置く。


「始めてなので、上手く出来るかわかりませんが、取り敢えずやってみます。」


「おう!頼んだぜ!」


バナーさんは目をキラキラさせて、まるで子供みたいだ。


俺はテーブルの鉄インゴットに掌を向けて、全部鉄で出来た投げナイフを想像すしながら魔法名を唱える。


「武器作成」


そしたら掌から光が差し、鉄のインゴットから少し切り離されて、1本の投げナイフに形を変えていく。

出来上がった投げナイフは全長15cm程で細い物だった。


一部始終を見ていたバナーさんは感嘆の声をあげる。


「おぉ!これは!持って見てもいいか⁉︎」


「どうぞ、俺が見ても余りわかりませんから」


バナーさんは早速手にとって投げナイフを観察している。

色々な角度から見たり、手の中でポンポンと投げてみたりした後に感想を言う。


「これは、投げナイフだよな?一見細くて頼りないが、しっかり鍛えられていて折るにはかなりの力がいるだろうな、それに細いから、かなりの深さまで刺さるようになっている!

あの短時間でこれほどの物が出来るとはな!」


先程からバナーさんのテンションがMAXだ。

ちなみに俺の鑑定眼で見た結果は、



◽︎投げナイフ 耐久値5000

攻撃するときにダメージ500追加。

投擲用に武器作成魔法で作成されたナイフ。

投擲術や短剣術のスキルが有れば扱いに補正がかかる。



こんな感じだ。

バナーさんの感想はもっとも性能が生かせる使い方まで言い当てた、とても勉強になるな、流石本職は違うな。


「それは、差し上げます。

素材はそちらが用意してくれた物ですし、為になる話も聞けたので、それで、素材はいくらで、どのくらい購入できますか?」


「いいのか⁉︎ありがとう‼︎素材は、確か鉄と革を探してるんだったな!鉄インゴットが1個で半銀貨1枚と銅貨5枚だが、今回は1個で半銀貨1枚でいいぞ!革は魔物の種類によるぞ!何に使うつもりなんだ?」


「それなら鉄インゴットを5個お願いします。

革は防具やベルトに使う予定です。」


「そうか!それならアースリザードの革がオススメだぞ!アースリザードはCランクの魔物で革の特徴は薄くて頑丈!それに伸縮性があって弱点がない事だ!物理や魔法の攻撃に対して満遍なく対応できる!革だけなら1枚半銀貨7枚で買えるが、今回は半銀貨5枚でいい‼︎1枚が大きいから1枚で足りるだろうぜ!」


「じゃあそれでお願いします。」


「わかった!グード!持ってきてくれ!あぁ!あとアレも一緒に持ってこい!」


「アレってアレの事ですね?いま持ってきます。

ヒロさん、少しお待ちください。」


グードさんが裏に消えた後、バナーさんが話しかけてきた。


「あ!そうだ、基本的に装備品は店でサイズの確認をした後、少しでも慣らす為に、みんな身につけて帰るんだが、ヒロが店から出た時に何も装備してないのに、次の日とかに装備してたら、もしかしたら魔法の事を勘ぐられるかもしれないから、良かったらウチの工房で作ってから装備して帰らないか?その代わり作業風景を俺に見せてくれ!」


俺の呼び方が名前になった。

魔法の事に関しては少し気にしすぎとも思ったが、折角気を使ってもらったのでお言葉に甘える事にする。


「ありがとうございます。

それじゃあ工房を貸してください。」


「あぁ!わかった!いつでもウチに来て使ってくれ‼︎」


いつの間にか、いつも利用する事になった。


そんな話をしているとグードさんが戻ってきた。


「こちらが鉄インゴット5個と、アースリザードの革1枚です。

あと、バナーさんコレ持ってきましたけどどうするんですか?」


俺は置かれた素材を確認する。

鉄インゴットは先程見た物が5個置かれている。アースリザードの革は黒色に見えるが見る角度を変えると若干茶色がかった色に見えなくもない。

あと、先程からグードさんが持っている、全長1mくらいで円に近い形をしていてサイズはデカいが何かの鱗のように見える。

アースリザードの革と同じでほとんど黒色だが、角度によっては本当に少しだけ茶色っぽい気がする。


「そいつはヒロにやる!アースエンシェントドラゴンの鱗だ!師匠も店を継ぐ時に師匠から受け継いだ物らしいんだが結局最後まで扱いきれなかった。

そして今の俺にも扱いきれない素材だ、コレを扱えるようになりたくて今まで修行してきたが、未だに無理だ!だが伝説の魔法で加工されるならこいつも本望だろう。

ついでに少量だがミスリルもつけるぞ!気にせず貰ってくれ‼︎」


こんな貴重な物を貰ってしまっていいのだろうか?それにバナーさんは貰ってくれと言っているが凄く高そうなんだよな。

それにミスリルってゲームとかにも出てくる有名なやつだろ?

俺は少し迷うが折角だし貰っとく事にした。


「何から何までありがとうございます。

早速使わせていただきますね!」


俺はアースエンシェントドラゴンの鱗を鑑定してみた。


◽︎アースエンシェントドラゴンの鱗◽︎

様々な攻撃を防ぐアースエンシェントドラゴンの鱗、高度や対魔法に対しての防御力はアースガイドで最上級品。

エンシェントドラゴンの素材は長きにわたり高密度な魔力にさらされていた為一つ一つがAランク魔物の魔玉と同じ性質を持つ。


魔玉と同じって事は付与もできるだろうし、これは出来上がる装備が楽しみだ。


その後グードさんは店番に戻って、俺はバナーさんに工房まで案内されて素材を作業台の上に置いてから装備の作成を開始する。


まずは、胴体の防具からだ。

ダズさんやガッツさんの防具みたいにしようと思ってたけど、こんなに良い素材をいただいたのだからカッコいい防具にしたい。

形は似せて細部を変えようと思う。


イメージは野菜星で野菜人の王子をやってた人が着ていた装備のカッコいいバージョンだ。

それでいて頑丈なうえスマートで動きやすく脇腹の部分に投げナイフを挿す所がある物だをイメージする。


「防具作成」


また俺の掌から光が出て目の前に置いてある素材から新たに防具が出来上がる。

見た目はベストっぽいけど作りはタンクトップみたいだ。

アースリザードの革は伸縮性が有るみたいなので着れるだろう

胸板と腹筋と背中には身体の各パーツの所にアースエンシェントドラゴンの鱗が加工されミスリルで縁取った物が付いている。

脇腹には投げナイフ用のホルスターが合計10本分有る。

色は全体的に黒で、アースエンシェントドラゴンの鱗がなんとも言えない美しい艶をだしており、ミスリルの部分だけは銀色に輝いている。

コレを着ていたら目立つので先程買った上着の下に着る事にしようと思う。


俺が出来た防具を確かめていると後ろからバナーさんの呟きが聞こえる。


「な、なんて美しいんだ。

もう思い残す事は無い、俺は今日死んでもいい。」


なんか物騒な事を言っているが今は放っておこう。


次は腕の防具を作ろうと思う。

上着の下に着けれるようにしたいので、全体的に薄くしたい、防御力はアースエンシェントドラゴンの鱗でカバー出来るだろう。

まずは籠手の部分をイメージする。

手の甲側にアースエンシェントドラゴンの鱗がくるようにして下地とベルト部分はアースリザードの革で作るようにイメージする。


「防具作成」


出来上がったのはミスリルの縁があるアースエンシェントドラゴンの鱗が手首から肘の手前までをカバーするように出来ていて、それに留め具部分が鉄で出来たベルトが2本付いている籠手が両腕分だ。


次はグローブだが、指先は出したいので、所望穴あきグローブだ。

手の甲と殴る時に重要な指の付け根部分にアースエンシェントドラゴンの鱗を付けるようにイメージする。


「防具作成」


出来たのは手の甲の大部分と指の付け根の所にミスリルで縁取られたアースエンシェントドラゴンの鱗がある穴あきグローブだった。


ドンドン行こう。

次は脚装備だ、太ももの部分は動きやすいように何も着けない。

アースリザードの革で作られたズボンを下地にアースエンシェントドラゴンの鱗で膝から下をカバーできるようにイメージする。


「防具作成」


出来たのはズボンに全身鎧の脚部分みたいなやつが付いた物だった。

太ももの左右に投げナイフのホルスターが計10本分ついている。

全体的にアースリザードの革を下地に使われ、膝から下は表面をアースエンシェントドラゴンの鱗で鎧のように覆われている。

この装備にもミスリルの縁がついていて銀色に輝いている。


次はベルトだ、簡単な物でどこにでもありそうなデザインの物を作った。


靴も作ろうか迷ったが、適した革が無いのと、それを買うお金も少ないこと、なによりこれ以上バナーさんに気を使わせると悪いと思い、防具はここまでとする。


次は武器だが、短剣と投げナイフだけなので簡単に終わる。

短剣はどこにでも有る両刃の物に、柄の部分がアースリザードの革で握りやすいようになっている。

投げナイフは使い捨てで高い素材を使うのはもったい無いので先程と同じ鉄だけで出来た物を予備も含めて計40本作った。


次はアースリザードの革で短剣の鞘を作る。

腰の背中側に横に挿さるようにして握りは右側に来るようにし、抜き出しやすいように調整をした。


後は作った装備に付与をして終わりだ。

革鎧、腕装備、脚装備に温度調節、衝撃吸収、耐久強化の付与をするが、まだ付与出来そうなのがわかる。

とりあえず付与はこれだけにして、後から必要になったら付与しようと思う。

グローブは温度調節、打撃強化、耐久強化を付与して作業は全て終了だ。


早速全て装備してみて様子を見ようと思い、そこで放置していたバナーさんの事を思い出す。

振り返ってバナーさんを見ると立ったまま気絶している。

心なしか笑顔で幸せそうだが、中年おじさんで筋肉モリモリなので男の俺には耐え難い光景だった。


改めて放置する事に決めて装備を装着し始める。


装着し終わり動きを確認する。

特に問題無さそうなので、その格好のまま店の方に行く。


「おや?ヒロさん終わりましたか?おぉ!凄く美しくて力強い防具ですね!」


「あ、ありがとうございます。」


急にグードさんもテンションMAXになった。


「ところで、親方はどうしました?」


「あぁ、それなら工房で立ったまま気絶してます。

起こそうか迷ったのですが、心なしか笑顔で幸せそうな顔だったので、気が引けてしまって、起こしてないです。」


「そうでしたか、少しだけ待っていてくださいね。」


グードさんが工房の方に入っていって少し経つと凄い大きな音でパンッ‼︎という甲高い音が店まで聞こえた。

それからすぐにドッタドッタと走りバナーさんが店の方にやってきた。


「ヒロ!帰るのか⁉︎それならなぜ俺に言ってくれ無い⁉︎」


「え、いや、だってバナーさんが気絶してて、それで放置しちゃいました。」


「次から気絶してたら引っ叩いてでも起こしてくれ‼︎」


やっぱり次があるのはバナーさんの中では確定なんだな、まぁ凄く良くしてもらったし次も利用させてもらうつもりだ。


「は、はい、次は引っ叩いてでも起こしますね。」


「じゃあまたな!いつでも来いよな!待ってるからよ!」


おじさんにいつでも待ってるとか言われると鳥肌が立つのは俺が悪いのだろうか?


「はい、じゃあまた。」


俺は別れの挨拶をした後、既に夕方になっていたので宿に帰る。


宿に着いたら自分の部屋に行き、ある事を考えていた。


『レベルアップしました。』


これの事だ、実は昨日の夜から何回もこの声が頭に響いていたのだ、クレイゴーレムは狩りをさせれば半日も保たないような感じだったから、ハイクレイゴーレムも1日保つとは思わなかった。


でも考えてみれば当たり前だ、全てのステータスが普通のクレイゴーレムの10倍も有るのだから。


俺は恐る恐るステータスを見た。




◽︎竹矢雅弘 17歳 LV20 冒険者


HP2200/2200

MP13200/13200


STR:3080

VIT:3080

DEX:13200

AGI:3080

INT:13200

LUK:103


EXP0/8000


◽︎眷属◽︎

ハイクレイゴーレム HP151500/200000


◽︎スキル◽︎

☆万物創生魔法(全魔法スキルLV5)

格闘術LV5

短剣術LV4

剣術LV3

刀剣術LV3

短槍術LV2

棒術LV2

投擲術LV4

身体能力強化LV3

夜眼LV5

遠距離視認LV5

直感LV3

索敵LV3

隠密LV2

先読みLV1

モンスターテイムLV5

料理LV4

家事LV3

鑑定眼LV5

健康体LV3

システムメッセージ


◽︎加護◽︎

◽︎全世界最高神の加護


現在のポイント残高5,788,700pt


レベルが20になっていた。

次のレベルまでEXPが8000必要になっているが、おそらくレベル20からは必要なEXPがさらに倍になるのだろう。

予想通り、ゴーレムのHPは殆ど減っていない。


俺は早速ステータス調整でポイントを割り振る。

その結果、


◽︎竹矢雅弘 17歳 LV20 冒険者


HP3000/3000

MP18000/18000


STR:4200

VIT:4200

DEX:18000

AGI:4200

INT:18000

LUK:103


EXP0/8000


◽︎眷属◽︎

ハイクレイゴーレム HP151500/200000


◽︎スキル◽︎

☆万物創生魔法(全魔法スキルLV5)

格闘術LV5

短剣術LV4

剣術LV3

刀剣術LV3

短槍術LV2

棒術LV2

投擲術LV4

身体能力強化LV3

夜眼LV5

遠距離視認LV5

直感LV3

索敵LV3

隠密LV2

先読みLV1

モンスターテイムLV5

料理LV4

家事LV3

鑑定眼LV5

健康体LV3

システムメッセージ


◽︎加護◽︎

◽︎全世界最高神の加護


現在のポイント残高5,783,100pt



かなり強くなったな。

とりあえず明日は朝からゴーレムの様子を見に行こう。


そんな事を考えていると部屋のドアがノックされる。


「はーい。」


「ヒロー、宿の人に聞いたら帰ってきてるって言うから呼びに来たー!飯食おうぜー!」


ダズさんの声だ。


「はーい、今行きますから、食堂で待っていてくださーい!」


「わかったー、待ってるなー!」


俺は急いで防具を外してから下に降りる。

既にフレンドシップのみんなが待っていた。

空いている席に座ってみんなで注文したご飯を食べ始める。


食事を食べた後、みんなにお休みの挨拶をして部屋に戻り、体を濡れたタオルで拭いてから寝た。


いつも読んでいただきありがとうございます。

次回は9/5、21時に更新予定です。

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