世の中、早すぎ。いや、俺がとろすぎ?
ども。
俺の名前は清水林太郎、45歳、男性。専業主婦の妻と子ども二人。
中肉中背で、最近腹が出てきたかなーってことが悩み。ランニングしようかなって思うが、
絶対続かない自信がある。運動が苦手ではないけど、仕事終わって疲れた体で運動するほどストイックな性格じゃない。
とりあえず無難に。それが俺のモットー。髪の毛は禿げてはないが、白髪がちらほら。黒縁眼鏡をかけて、ちょっとおしゃれな感じを演出中。
で、俺の職業は医者。大学病院に勤務。
かれこれ10年以上医師をしてる。これといって大きな失敗や
すげーって驚かれる業績もなく、無難に日々過ごしてる。
家族はいたって健康。結婚当初より、妻はだいぶ横に伸びたが、まぁ許容範囲内。
こう書いてると、小さな悩みは勿論、ちらほらあるけれども、俺は幸せなんだぁ、って認識する。日々の業務に追われて、そんなこと今の今まで気づきもしなかった。
働き始めてからというもの、あっという間に年数が過ぎちまった。
さてさて、そんないわゆる「幸せ」ってやつに浸ってる俺が、何しようとしてるんだ?って思うよな?
医者なのにここで文章書いてる。(世の中には医師兼作家とかいるが、俺は別にそうなりたいわけじゃない。)
そう、今まさにつらつらと文章を書いているのは、ずっともやもやしていることを
俺はここに吐露したいからだ。
なぁ、子どもの頃とか、進路決める高校生の時とか、やりたいことはあったか?
「夢」ってあったか?
なんで16,17歳でやりたいことを決められるんだ?20年も生きてない人間に、一生の職業を決めるって重すぎないか?
なんかさぁ、世の中、早すぎじゃない?俺がとろいだけだったのか?
ちょっと時間あるならさ、俺のもやもやを聞いてくれないか?