表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逸般人たちが勇者召喚に巻き込まれたようですよ  作者: satori
第一章 逸般人が異世界からきたようですよ
18/39

017 エピローグ

本日六話目です

グエンさんたちが起き出す時間になると俺とシュカちゃんは地上に戻った。


地上に戻るとカミラさんが庭にいた。


「ふふ、お楽しみでしたか?」


「……ん」


何だろう、何か意味合いが変わっているような気がする。


「ハヤテさん、グエンさんに挨拶をし来て貰えますか?」


「分かりました」


俺はシュカちゃんを下した。


「ん………」


あはは………なんか、下ろされるのが不満そうだ。


流石にね……人に見られるのは、ちょっと………


俺はグエンさんの家にむかった。

初日に案内された部屋に入った。


「よう、良く寝られたか?」


「はい。ぐっすりと」


俺とグエンさんは一対一で対面した。


「さて………何を話そうか?」


「ああ………もしかして、シャカちゃんとカミラさんたちのお別れの為の時間でしたか?」


「そうだ…………ああ、そうだ。お前に渡して置くものがあった」


グエンさんはそういうって、部屋から出ていく。

数分後、戻ってきた。


ステータスカードからテーブルへものを出した。


出されたのは、ナイフが大小の六本合計十二本、下着が十着、シャツが白黒で五着づつ。


俺はナイフを手に取って、手の上で回す。


「昨日も感じたが、器用だな」


「これくらいが取り柄なんで」


武器の感覚を確かめた。


うん、いいね。


「ありがとうございました」


「頼むぞ」


俺とグエンさんはお互いに頭を下げた。


「何時か、来い。歓迎する」


「必ず」


そういってグエンさんの家を後にした。


俺は村を出る前にしなくてはいけない作業を始めた。


〈心眼〉で確認してみたが、移動商店の規模はかなり大きなものだった。

中型のトラックほどの大きさの馬車が五個。

俺はステータスカードにものを入れて、運べばいいのではないかと思ったのだが、ステータスカードの容量は魔力に依存するようだ。


商人になるようなものは、魔力が高いものはほとんどいない。

魔力が高ければ、国の高官につくのだろう。


俺は捕まえていた男たちを馬車に詰め込む。

今朝、こいつらの入れていた小屋にいったらひどい臭いがした。

しかたないので、理法の加熱、遮断を使い男たちの表面を熱して臭いの元を破壊した。


(スキル・生産〈消臭〉を入手しました)

(スキル・生産〈消毒〉を入手しました)


便利そうなものが手に入った。

男たちを小屋から出した後、小屋の中も〈消臭〉〈消毒〉をした。


若干、衰弱しているような気もしているが、まあ、食糧不足だろう。

一日二日なら別に、死にはしないだろうから、俺としてもかまわない。


むしろ、抵抗がなくなるので楽だ。


………あれ?これも、むこうは知っているよね。

それなのに、信用なんてしていいのか?


俺はそう思うが、これは日本では罪人にも、人権をとかいっているものたちが、作ってきたものか………普通罪人ならそう扱うのが当然か。


それを思うと、校正だどうこうをよいことと、している節があったな。

そういえば紫苑姉は、それについて、マイナスが零に戻っただけじゃないの、普通に生きていれる人からすれば、零でも低いよねといっていた。


あー………それを思うと、紫苑姉ってもしかしてこっちの方が、生きやすい?


俺は使っていいといわれた馬車に男たちを入れた。


ふぅ。


作業を終えると俺は、移動商店の責任者の人をはなしをしに行った。


「よろしくお願いします」


俺は移動商店をひきいているロドリグさんに頭を下げた。


「おお、待っていたよ。

昨日のグエンとの戦い見たよ。

若いのにやるねぇ、今回の護衛は安心だな」


ロドリグさんは笑いながらいった。


「ひどいな~。俺たちは頼りないってことか?」


移動商店の護衛のまとめ役を毎回しているロランさんだ。


「おいおい、そうはいってないだろう?」


「ハハ、分かってる分かってる」


護衛をしている者たちの表情を見る感じでは、俺への悪い感情は抱いていないように見える。

グエンさんには負けてしまったが、力を示すということはでき、力を持つものはある種の尊敬をいだくようだ。


シュカちゃんがカミラさんたちと話を終えこちらへ歩いていた。

目尻に涙を浮かべているが、顔は前をむいている。


「よろしくね。シュカちゃん」


「……よろしくお願いします……」


まだ何かいいたげだ。


「………シュカ………呼んで」


ああ、そういうこと。


「よろしくね。シュカ」


「………ん」


俺がそう呼ぶとシュカは、嬉しそうにはにかんだ。









本話で一章終了です。


章をまとめて投稿しようと思ってるので、二章投稿開始は1~2週間後となります。

正確な日時は活動報告で予告をします。


面白かったら是非、評価、レビューをお願いします。


やる気が出て、投稿開始を早めるモチベーションになるので、よろしくお願いします。

2/8 12:00に一章の人物紹介を出します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ