02
転移できたのか?。(完璧な地図を開く)出来てるな、ここが"始まりの地点"か。とりあえず転移したけど·····なんと運の良いことか人目の少ない場所に転移したな。地図を拡大してみてわかったが、"始まりの地点"は建物の名前でその建物は囲むようにスミレ街とナズナ街があるのか。
1番近い人が多そうな場所は、スミレ街か。
(地図を見ながらスミレ街の通りに出る)おぉ...人混みが少ないところから1歩出ただけでこんなに違うのか。たくさんいるなぁ。だが分かったことがあるな、書かれている字が読めない·····。
地図上では読めるが、店の名前や店が販売している物の名前が読めないな。だが、もっと不思議なことがある·····なぜか行き交う人々の声は分かるんだな。不便すぎる体だな。
(地図を見ながら歩く)字は読めない、言語は分かる、となるとこの世界の字は書けるのか?。検証できたらいいんだかなぁ....。(ポケットを探る)何もないか·····あ、レシート·····とボールペン。
(周りの看板を見る)書いてある字はミミズ文字みたいで読めないが、見ながらなら書けはするだろ!。(字を見ながらレシートに書く)うん、書けない。どうがんばっても書けない。
おかしいなぁ。完璧に見ながら書いてるのに書けない。不便だ、不便すぎる体だ。字は読めない、言語は分かって字は書けない。何と言うアンバランス。
(1つの建物を見る)ここが地図によれば、宿屋·····なのか。休憩したいのは山々だが値段がわからんのよな。それにお金も持ってない。この世界の通過も知らない、無知は罪とは言ったもんだ。言語はわかるから、何か金を稼げれる方法を探さなければ·····この先の私の未来は路頭に迷って野垂れ死ぬが目に見えてわかる。
異世界で、金を稼ぐ方法と言えば?。傭兵、商売、冒険者·····。冒険者!!(地図を見回す)異世界ならばあるはずだ·····異世界定番、冒険者ギルド!!。
!!、あった。場所もここから近い、行くしかないな。
◇
地図によると、あの建物が冒険者ギルド。地図の名前では、冒険者組合。確かに思えば冒険者協会と言ったり組合と言ったり、ギルドと言ったり作品によって呼び方は違うがこの世界だと組合なんだな。
冒険者組合に近づけば近づくほど通りの人々もそれらしい身なりの人々に変わってきたな。
おお、すごい装備·····やはり異世界名物の鉱物で作った鎧なのかな?(鑑定が発動する)ビックリした。どうして発動したんだ?もしかして"気になる"がトリガーになったのか?。まぁ気にする事はなく、鑑定のスキルについては気になってたことだしタイミングはいいな。
あの人が身に付けている装備は鋼鉄でできているのか、という事は相当固いな。ん?この人は戦士という職業で?名前はルード。すごい分かる、すごい情報漏洩だ。これはまずい、この鑑定と言うスキル見ちゃいけない部分まで見れそうで怖いな。特に名前、これだけは見ちゃいけないだろ。(名前の部分が消える)おぉ? 鑑定した人の名前部分だけ非表示になった。この鑑定のスキル対応力がすごいな
(冒険者組合に入る)おぉ、ザ冒険者組合といった内装。依頼を貼ってある掲示板があって、受付の人と受付カウンター。作戦を立ててる人達と飯を食べてる人達。年甲斐もなくワクワクとドキドキが抑えられないなぁこれは!。
早速受付カウンターに·····(看板を掲げた少女を見る)。
嫌なものを見てしまったな。字が読めないと言うのはこういう時に助かるのかな·····(鑑定が発動し字が読めるようになる)まさか鑑定スキルにこのような隠し機能があるとはね。知りたくなかったときに知れるって言うのも·····なんだかな。
あの看板に書いてある言葉は·····『階級、種族、職業問いません。仲間募集』か。あーね、パーティー募集ってやつなのかな。·····あの子の種族は人か?(鑑定スキルが発動する) ナイスタイミングかつありがとう鑑定スキルくん。
鑑定スキルによれば·····あの子の種族は竜人種。竜人、いいじゃないか異世界に行ったらなりたい種族のベスト5の1つじゃないか。だが、 どうやらこの世界では違うらしい·····。
周りの目、反応、声、全てが物語る竜人種の立場。それは私が簡単に口に出して良いほど良いものでは無いらしいな。(受付カウンターに向かう)言葉が理解できると言う事は、会話はできると言うことだ。
「ようこそ冒険者組合へ」
「冒険者登録をしたい。お願いしてもいいかな?」
「もちろんです(書類を机に置く)こちらに名前と職業を。もし魔法が使えるのでしたら使える魔法もご記入ください」
「あー、申し訳ないんだけど、こっちの字が書けなくてね。代わりに書いてもらうことはできるだろうか?」
「もちろん構いませんよ。中には字が書けない人がいますからね」
「では、まずお名前をお願いします」
「花雀れんと言う」
「花雀れん様ですね(書類に記入する)。続きまして、職業ですが·····花雀れん様の装備を見るに戦士ではありませんよね?神官または魔法使いですか?」
「<これは定番の職業の顔ぶれだ。そういえば、私は魔法が使えたな、今に至るまで魔法は使っては無いけど>うん、私は魔法使いだ」
「魔法使いですね、かしこまりました。(書類に記入し、花雀れんに見せる)こちらの方で記入ミスはありませんでしょうか?」
「<鑑定のおかげで、字が読めるのはありがたいな>うん、問題ない。書いてくれてありがとう」
「いえ!。(白色の板を花雀れんに手渡す)」
「<これは定番の冒険者の階級を示すタグかな>これは?」
「そちらは、花雀れん様の冒険者の階級を示すと同時に花雀れん様の身に何かあった時に身分を示す用途に使われるものです。絶対になくさないようお願いします」
「わかった。このタグの色は他にもあるのかな?」
「はい!。白の次は青色です。次は黄色で、次に桃色、次に菫色、最後は色ではなくタグの形が星になります」
「<この世界では色から形になるのか。中々ない冒険者階級の表し方だな>なるほど、教えてくれてありがとう」
「いえ!。では登録は以上となります、無理のないよう冒険者活動をお願いします。依頼につきましては、右手側の掲示板から色別に分けられておりますので、ご自身の色を見て力量にあった依頼をお受けください!」
(受付カウンターから離れる)よし、依頼を受ければいいんだな。まぁ通貨とか価値観とかその辺はまだわからないが、稼ぎ場所は確保できた後は·····(竜人族の少女の元へ向かう)。
「やあ、こんにちは?こんばんは?」
「<?、わたしに話しかけてる?。ううん、違うよね>」
「<声が小さかったかな?>こんにちは、またはこんばんわ?」
「<?。え?え?やっぱりわたしだ!>あ、あのもしかしてわたしですか?」
「(大きく頷く)」
「<やっぱりわたしだった!!>はい、なんでしょうか!」
「<声が少し高くなった·····嬉しいんだな>その手に持っている看板にに書かれている言葉·····。私が正しければ階級、種族、職業を問わないと書いてあるのかな?」
「(大きく頷く)」
「うんうん、そうかそうか」
「それはー今さっき冒険者登録をしてきたばっかりの新米冒険者である私も当てはまるのかな?」
「(さらに大きく頷く)」
「ならば、冒険者のいろはも知らないこの私を仲間に入れてくれたりはするのかな?」
「(首がちぎれそうになるほど頷く)」
「(周りの視線が集まる。周りがざわめく)なんと優しいお方だ!!、ぜひとも私を君の冒険者パーティーに入れてくれないか(手を差し出す)」
「(手を取ろうとして止まる)あの、わたしの事·····種族のこと分かってて?」
「(竜人種の少女の手を取る)もう握手してしまった!よろしくね。先輩·····」
「よろしくお願いします·····(涙を流す)」




