第六十話:木の冒険者※
昨日更新出来無くてすいません!!!
成るべく更新して行く予定ですが此んな感じに予告せずにすっぽかす事が多くなるかも知れないです。
リアルも有るので……御免なさい。でも出来る限り毎日更新して行くので宜しくお願いします。
エタる事だけは絶対しません。何としてでも完結はさせます。
八月三十日、後書きと本文を修正しました。
「えぇぇぇぇぇ待って待ってねぇ此れ凄いよねぇホント!!!!!」
次の日、僕は昨日買った其れを見ながら彼に話しかけて居る。
チョェギ̏ザァェーゥ̻゛は二つの器具から成り立って居て、
まずは下に円盤の付いた棒状の何か。
上には多分コ̊ㇻ̈パーと見られる立方体が浮いて居る。
もう一つは石版みたいな物。
近づけると其の時の数値が文字通り浮き上がるのだ。
「あーはいはい、朝っぱらから何だ何だ。」
彼が面倒臭そうに首にテを当てて聞いて居る。
「ほらほらほらほら見て見て見て見て!!!!!!!」
僕は石版みたいな物を彼に見せつけてかなり興奮して居る。
「あー、うん、凄いな、うん。」
「でしょおぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!!!!!」
彼の適当な返事だったけれど僕はもっと興奮してしまった。
……だって、認められたと思ったんだもん。
「……はぁ。」
彼は溜め息を吐いて肩をがっくりと落とした。
「……おーい、おーいヷルトー。」
僕は口に右手を立てて大声で呼んで居る。
僕が道具弄りをして居たら彼が何処かに行ってしまった。
(何処行ったんだ……? 那奴……。)
家には居無い事が分かったので扉を開けて外を探す。
僕は取り敢えず庭に行ってみる。
「あ、ヷルト!」
僕が話し掛けると耳を此方に向けると同時に顔も見せ、
彼は何が分かって居た様な顔をした。
彼は外で斧をぶんぶんと振って居た。
何をして居たのだろう。
「……何処行ったかビックリしたよ。」
何時もなら何か一言言ってから出掛けるのでかなりドキドキした。
「いや、俺ちゃんと外行くって言ったぞ?」
彼は格好良く斧を肩にやって居る。
「え? ホント?」
僕は虚を突かれたみたいに驚く。
あぁ、多分此れ、夢中に成り過ぎて話を聞いて居無かったな。僕。
「あぁ。」
彼は上げて居た腕を下げると其の半透明の斧をぱっと消した。
「……えっと……何してたの?」
取り敢えず僕は彼に適当な事を訊いてみた。
「いやぁ、久々に自分の腕が如何成って居るか気に成ってさ、
昔使ってた剣じゃ無くて斧なんだけどさ。やっぱ鈍ってるなぁって。」
ちょっと笑うと頭の後方を掻いて居る。
成る程、確かに試す事ってのは大事だ。
僕も最近やって居無い気がする。鈍って居たら嫌だ。
「もしかしてランヷーズに登録しようとしてる?」
僕はもう一回やって欲しい気持ちも有ってちょっと冗談っぽく言った。
「……んー、あー……ランヷーズか……ま、やってみても良いかもな。」
彼は右上を見て考えると僕の其れにはははと笑い其う言った。
「じゃ、登録しに行って来るか。」
背伸びをすると此方に手を振って居る。
心なしか尻尾がルンルンとして居る気がする。
「いってらー。」
僕も手を振り返す。
* * *
「……なぁ。」
玄関扉を開け、開口一口其う言って来た。
何やら困って居る調子だ。
「あ、ただいま。如何したの?」
魔物の資料を読んで居た僕は立ち上がった。
「もしかして……此の村ランヷーズ消えた?」
彼は椅子に座り引きつった笑顔で頬杖を突いて居る。
「其んな事無いよー、在るよー。」
もしかして彼の時代か約五十年も経ってしまったから場所とかも変わってしまって居るのだろうか。
「……教えてくれないか?」
頬杖を止めると苦い笑顔に成って懇願して来た。
「あぁ、良いよ良いよ。」
僕は立ち上がって玄関の方へ行く。
「こっち行ってー。」
「おう。」
「こっち行ってー。」
「おう。」
「此処だね。」
「え!?」
僕がランヷーズの場所を指すと彼は面白い程に声を上げた。
「此処!? 此処なの!? 見るからにボロそうな此処が!?」
彼はちょっと後退りすると目を見開き其れを指して居る。
「いや……う、うん。」
割と大きな声量で言われたからもしかして聞こえて居るのかとかなりドキドキして居る。
「あぁ……昔はもっとでかくて、かなり凄かったんだけどな……。」
そうしてちょっとホルベに近付くと昔を懐古する様に見上げて居る。
「其うなの?」
彼の隣へ歩き顔を見て言う。
「あぁ、昔は魔物討伐で村の経済が成り立ってた位だ。」
彼は僕に顔を向けてちょっと頷く。
「……え、すっごいね。其れ。」
其の言葉に素直に感嘆する。
魔物討伐だけで経済が成り立つ為にはそれだけの討伐者が居なければ成ら無いし、
鍛冶屋とか魔道具屋とかとかその他諸々は如何して居たのだろうか。
「うーん、変わって無い様で変わってるんだなぁ……。」
顎の辺りをポリポリと掻くと腕を組んで其う言った。
「……取り敢えず、入ろ?」
僕は其れに近づくと其の扉のドアノブを掴み後ろを向いて彼に首を傾げる。
「ん? あぁ、そうだな。」
腕を組むのを止めると扉へと歩いて来た。
僕はドアを素直に開く。
目の前に有る受付を見ると彼女は其の上で腕を組んでぼけーっとして居た。
「…………ん? え? あ、ようこそホルベへ!」
扉が開けられたのを見ると其れを止めてガバッと起き上がり驚いたみたいな顔をして僕等を見て居る。
「あぁ、こんにちは。」
「こんにちは、久々ですね。」
ヷルトと僕が挨拶をし返す。
「えーっと、今回は如何の様なご用件で来たのですか……?」
余り頭が働いて無い様で表情が無い。
彼は受付に行ったので僕は置いて在った椅子と机に座る。
「あぁ、あーっと、今回は登録をを一から済ませようと思ってて……。」
「……えっと、其れって……カードを一から作って、と云う事ですか……?」
声色から此の状況を全く理解出来て居無い様だ。
「はい。」
彼の後頭部が前に倒れるのが見える。
「……ちょ、ちょ、ちょっ、えー待ってて下さいね!!!」
急に早口に成り、当惑して居るのが聞いて分かる。
ドタドタと足音が聞こえる。
「管理長!!!!」
大声で叫ぶのが聞こえた。
僕等は顔を見合わせて口を押さえて笑う。
「あー、はいはい。」
低い男性の声で後ろから聞こえて来る。
受付の後ろの方から高身長でムキムキの男性がやって来た。
「お? 又獣人か、此処等辺殆どヅィー族しか居無いのにな。」
彼の図体は大きく、僕ですらじっと見つめてしまう様な巨体だった。
「ま、書けよ。」
多分今は紙が渡されたのだろう。
「あぁ、はい。すいません。」
シュルシュルシュルと、筆が紙に書かれる音がする。
「あ、書けました。」
其れをコトっと置く音が聞こえた。
「ほー…….。」
多分書かれた其れを眺めて居るんだと思う。
「……ヷルドント・ドヷルトっつーのか。」
「あぁ、はい。」
「ドヷルトかぁ……昔……五十年前位だっけ?
此処の村一番、かも知れないランヷーズが居てさ。」
「…………!」
「かなり稼いでて妻帯持ちだったんだけど……
或る日突然消えて、行方不明って話だ。」
「あ、あの何故其の話を……。」
「あぁ、前任から聞いてちょっとな。懐古っつーか……まぁな。」
「……其うでしたか…………。」
「あっと、カードに名前入れないとな。」
僕は一連の会話を聞いてぎょっとした、
ぎょっとした、と云うより驚愕したと言うのが正しいかも知れない。
一体、彼は如何程のランヷーズだったんだろうか。
「ほいよ、此れ、カード。先ずはヺ̇-ドからだ。」
ヷルトは設定上ヷールと一緒でリ̈ルティㇺクラスのランヷーズです。
もう一個上のクラスが有りますが其れでも中々に凄いモノです。
修正:アヲ̇セントレベルでした……リングさんと一緒でした……。




