第四十九話:朝夜
正直、被ら無い様にタイトルを付けるのが困難に成って来ました……成る程……だから皆さんサブタイトルを付け無いのですね……。
彼等ときゃっきゃと遊んで居たガルジェは僕が彼女と話し終わると、
僕を見て彼は言った。
「あぁ、兄貴は多分何か色々有るんだろ?
やって来て良いよ。コイツ等は俺等が相手するから。」
「え?」
いっつも空気の読め無いガルにしてはまさかの意見だった。
ちゃんと人に気遣える様に成って居て兄として嬉しい。
「えちょっと待って、俺も?」
ヷルトが自分自身を指して口を半開きにして耳を彼に向けて居る。
「あぁ、だって其うじゃなきゃ対応しきれ無ぇぜ?
しょうがねぇじゃんリングが其う何だしさ。」
彼がマリルを抱き上げ椅子に座ってたかいたかいをしている。
「……あい。」
不貞腐れ両手を頭の腕で組んで彼を睨む様に凝視して居る。
「よーし!!んじゃ外でも行って遊ぼうぜ!!!」
彼がヷルトの腕を掴んでアニメみたいに玄関から走って出て行く。
彼等もきゃっきゃと声を上げながら彼の後ろに付いて走って行った。
「遅く成ら無い内に帰るんだよ〜〜〜。」
僕は彼等にやや大きい声で忠告した。
はーいとあやふやな返事が帰って来る。
……本当に帰って来るのだろうか。
取り敢えずは……論文を終わらせようか。
結局書き直して変身魔法に付いての事だけに絞って書いたから、
他の事に付いても書かないと行けない。
僕は地下室へ入って行った。
* * *
「う〜〜〜〜〜〜ん………………。」
右耳の後ろをボリボリと掻いて考え込んで居る。
此処から如何して論文を作れば良いんだろう。
ヹードが人間と会話出来る事を論文にして纏めたい。
正直僕もかなり貴重な体験をしたから此れは纏めて置きたい。
只、何処から何を書いたら良いか全く分から無い。
先ずは……今迄発見されて来たヹードの習性や特性を並べて、
其処に新しく此んな事が発見されたよ、みたいに文章を組み立てていけば良いのだろうか。
僕は地下室から一階に上がって戸棚から本を一冊取り出す。
えっとタイトルは……【魔物の生体と構造の事に付いて】
日本語に直すと『魔物の生体と構造の事に付いて』とすれば良いのだろうか。
僕は其れを取り出した。
ヹードはエカルパル語の呼び方で、
学術的にはロ̈ㇷ゚スィウと謂う。
なんかウロニア語から来てるとか。
ウロニア語ってエカルパル語の元の言語とか言われてないっけ。
エカルパル語もウロニア語から来てる言葉も多いとか。
他にウクーチー語とか、メルブ語とかにも影響を与えた言語らしい。
ウクーチー語は主にゲール族が住んで居るカンダグ国で使われてる。
かなり色々な言語に影響を与えたのがよく分かる。
だから学術的にはウロニア語を元にして使われて居るのだろう。
ラテン語みたいな感じかも知れない。
僕は地下室に本を持って来て、
リウから始まるページを開いた。
一番始めに開いたページにはでかでかとクラゲみたいな生物の解剖図と、
隣にはずらっと文字が並んで居る。筆記体だ。
ラ̈、レ̈、リ̈、ラ̈ェ……。
ロ̈、ロ̈ーア、ロ̈ブ、ロ̈ㇷ゚スィウ、
あ、ロ̈ㇷ゚スィウだ。
(今迄発見されて来たのは何なんだっけ……?)
左には解剖図がでかでかと書かれて居る。
魔物らしく体の中央には魔石が有り、
頭の辺りにも魔石の様な物が有るのが確認出来る。
内臓器官等もしっかり見れ、
ヹードは其の高い魔力の所為か体内に魔素を調整出来る器官が在る。
未だに何故其れで調整出来て居るかに付いては分かって居無いが。
只調整して居る理由に付いては仮説が立てられて居て、
自分の膨大な魔力を扱う為、そして暴発させ無い様にする為、
と言われて居る。
だから魔力を効率的に、
そして安全に使えるらしいのだ。
後は魔石が二個在る事、
足が六つ在る事、魔素を排泄する器官が在る事、
胃みたいなのが二つ在ったり等々。
習性としては先ず群れに成って階級社会を作り、
又知能が高く崖や地下を魔法で掘って巣を作ったり、
人を引っ掛ける様なトラップを作ったりする。
しかも決して粗雑な物で無く注意深く見ないと分から無い物だ。
だから結構厄介な魔物として知られて居る。
只其の代わりと言っては何だけれども。
助けられたり救ったりすると恩返しに来る。
実際、僕も経験した。
……話だけ聞くと鶴の恩返しみたいだ。
(よし……。)
其れ等を読み終えた僕は早速論文を書き始めた。
ちゃんと引用元も書かなければ。
* * *
論文を一つ終えた僕は一階へと戻った。
でも。
(やっぱり帰って来て無いか……。)
彼等は何をして居るんだろうか。
勿論スマートフォン何て無いし、
固定電話すら無い。
連絡手段は掲示板程度だろうか。
……じゃあ、彼等が帰って来る迄料理でも作ってようかな。
何か最近ヷルトとかに頼りっきりだったから良いかも知れない。
僕は収納魔法からマン゜ギアの肉を取り出した。
全く腐って無いし寧ろ裁かれたまんま綺麗だ。
只内臓は取って或る。
一応、麻みたいなので包んで居るのだけれども、
此れって意味が有るのだろうか。
ランヷーズ御用達の収納魔法に色々詰めて居るから肉が触れ合ったら嫌だ。
実際中に手を入れると何か掴んで居る感覚は有るし、
一応其処に存在はいて居るみたいなのだけれども。
……後で検証してみようかな。
僕は包丁とまな板を取り、
革の手袋をしてエプロン何か着て作業を始めた。
此の国で肉料理、と云えばやっぱりボㇻ̈ヅェヤィンだろうか。
其れをメインにして主菜とか副菜とかを作って行けば良いかな。
僕は瓶に入って居るケ̊ㇻ̇ㇰレ̈イㇻ̇を置いて、
野菜とかが入って居る那の保管庫に行って中身を確認する。
僕はメㇻ̇モーㇳ゛とコ̊ゥ̻゛ヱ̇リ̈等を箱に入れてキッチンに持って行った。
外に行って薪を取って、胸肉の辺りを切る。
ケ̊ㇻ̇ㇰレ̈イㇻ̇の瓶を取りメㇻ̇モーㇳ゛を搾って、
ソースみたいなのを作る。
器に入って居るソースを木のパットみたいなのに入れ、
其処に胸肉を九つ漬け、揉み込んで何分間放置する。
その間に何か別の料理でも作る事にする。
僕は手羽も取ってサーㇻ̇とで適当に味付けをして、
浅めの鍋みたいなのを竈の上に置き、
ヸ̇ケ̏ーㇷ゚ㇲ油を引いて、其の手羽を入れた。
少ないけれどきっと素揚げみたいに出来るだろう。
「あっぢぃ!!!!!」
油が勢いよく跳ねて来た。
しかも手袋をして居る所では無く肩位に。
僕は其れを鎮める様にミッチェㇺを入れた。
ハーブの一種だろう。ハーブと聞くと緑色を連想しがちだが、
此れは黄色っぽい。僕は此の匂いが結構好きだ。
そして油から取り出し油を布で取ってから、
お皿を取って綺麗に盛り付けた。
かなり雑な料理では或るけれども見た目はかなり綺麗に見える。
先ずは火を点けて鍋を出し。
其処に水を入れて沸騰する迄待つ。
其処にささみを同じ数入れて、
火が通りぎ無いようにを確認して出した。
僕はささみを適当な大きさに切って裂いた後は、
コ̊ゥ̻゛ヱ̇リ̈を剥いて水で丁寧に洗い、
其れとぎざぎざした葉っぱが特徴的のコ̊デンㇻ̈も洗い、
ヒャクッ̻̌も其うした後に水を飛ばし盛り付ける。
そして後はささみも盛り付けて、
ヸ̇ケ̏ーㇷ゚ㇲ油にサーㇻ̇とフ̇ォンダを混ぜて、
其れを掛けた。
マン゜ギア自体かなり味が濃いし、
サラダだから此れ位が丁度良い。
僕は鍋をシンクに入れてフライパンみたいなのを其処に置く。
先にお皿を出して、ゼㇻ̈ディーンを剥き、
そして半分に、縦に切ってお皿に引いた。
そして今度は油を五百円玉位の大きさで引き、
其の九つの肉を順番に焼いて行く。
そして焼いたら其の皿に盛り付けてフ̇ォㇷ゚ロ̈ㇺゥ̻゛を掛けた。
スープは……別に良いかな。
僕は布巾を濡らして机を拭き、
盛り付けた皿々と取り皿も出し、
スプーンとフォークも出す。
後は彼等を帰って来るだけだ。
キッチンを片付けた僕は作った料理を目の前にしながら待つ事にした。
さて、リングさんは此処まで料理作れるんだぞ!って感じの回でした。
只肉料理許りに成ってしまいましたね……ほら!!全部使う為だから!!!ね!!!




