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第四十五話:不穏

今回は皆様にお詫びが有ります。

此方を見て頂く様御願いしますのでご覧下さい。


本当に馬鹿としか言い様が無い行為をしてしまいました。


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1330851/blogkey/2627663/

「あぁ〜〜〜〜終わった!!!終わった!!!!」

僕は腕を伸ばして半ば叫ぶ様にして言った。

……まぁ、後二つ位論文を書くのだけれども。


其れを終わらせてだが、

馬車の予約と荷造りと、

後は学会の準備ボランティアもするから早めに行かなければ。


前に住んで居た所は開催都市に近かったから此んなに早く行か無くて良かったのだけれども、

此処は結構遠いから多分早めに出発しないと間に合わ無い。


其う云えば、研究の為、とか言って居たけれども一回も其処に行って無いな。

……まぁゴタゴタも有ったししょうがないっちゃあしょうがないか。


今回は前の研究メインでは無く変身魔法とか術式関係の発表で良いかも知れない。

あぁ、久々に那の場所に行きたい。


場所は一応、此処みたいな村なのだが……。

いや、此処依りかもっと田舎だろうか。田舎と云うか……特殊?


特殊具合で言ってしまえば此処もかなり特殊では或るが……。


取り敢えずヷルトがお風呂入れてくれて居ると思うから入ってしまおう。

僕は地下室から上がると二階に行って寝巻きを取り、

彼等とコンタクトを取ると僕はお風呂へ入って行った。


* * *


「あぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜はああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜…………。」

やっぱりおっさんみたいな声を発してお風呂に浸かって居る。

お風呂に入ると全ての疲れが取れる様な気がする。


……体を使って無い筈なのに何故此んなに疲れて居るのだろう。

寧ろ体を使って居ないからか?


でも其んな事も吹き飛ぶ位には気持ち良い。

もっと身体を深く沈ませると其んな思考も空っぽに成って行く。


今は此の時間を只楽しみたい。


そうして長時間のぼせる位には入って居た。

流石に危ないと感じた僕は風呂から上がり、

体を拭いて寝巻きに着替えて暖炉の前に集まって居る彼等に此う言った。


「はい、出たよ。」

するとヷルトが顔を此方に向けて来る。


「あ、出たんだな……想像した以上に長かったな。」

「へへへ、ごめん。」

ちょっと冗談っぽく言ってみせる。


「んじゃ、俺入って来るから。」

彼が寝巻きを持って風呂場へ向かって行く。

其れを見計ってか、ガルが話しかけて来た。


「……なぁ兄貴。」

「如何したの?」

何か深刻そうな顔をして僕を見て来る。


「ヷルトにはもう言ったんだけれどもさ、

 那の子……なんか腕に傷が有るから何だろうと思って見てみたらさ。」

彼は顔をテーブルの方に向けて横顔を此方に見せて居る。


「うん。」


「なんか多分術式が腕に刻まれてるみたいでさ、

 彼女に何かって訊いてみると、呪いを治す為の術式を父親に入れられたらしいんだよ。」

と見た事を成るべく詳細に話して居る。


「へ?」

『入れられた』……??其れって入れ墨みたいな事か?

魔法的な観点から見ると其の行為は余り宜しく無いと思う。

生体に魔法の術式を入れ込むのはリスクの高い行為だ。


「他には、って訊いたら背中にも大きな魔法陣が在ってさ……

 多分此れって……良く無いよな……? あの、道徳的にも魔法的にも……。」

横を向いて居た顔を此方に向け、

何やら心配そうな顔をして僕を見つめて来た。


「うん……法律でも生体に魔法陣を描き込む事は禁止されてるし。」

そう、入れ墨的な手法にしろ消せるチョークで入れるにしろ、

法律で規制されて居る。


人体に影響を与えるからだ。

最悪魔力暴走に依って死ぬ。


「だよなぁ……如何すれば良いと思う?」

顔を横に向け。首を傾げて質問して来る。

……如何する、か。


「うーん、本当は通報するのが良いんだけど……

 只僕が通報しても取り合ってくれるかな……どうだろ……

 そもそも、通報するにしても騎士団とかも居ない無いしな……。」

此処の村、思った以上に施設とか人数とかも過疎ぎみだ。

銭湯は一応有ったけれども一つだけ。


役所なんか無い、集合住宅も無い。

娯楽施設なんか殆ど無いに等しい。


「……如何しようも出来無いって事?」

残念そうな顔をして居る。


「うん、残酷だとは思うけど……其う何だよね。

 頃合いを見計らって、からかな。せめて通報出来る組織か何か居ないと……。」

此んな事を冷静に言って居る様に見えるが、

僕だってかなり落ち込んで居る。


彼に余計な心配させ無い為に出して無いだけで。


「そっか……ヴァルトに訊いてもいまいち如何したら良いか

 分からなかったから訊いたんだけど……本当に出来無いの?」

何かに縋る様に僕に頼み込んで来る。


「うん……村の人たちから信用も得られて無いからね……僕……。

 言っても如何にも……ごめんね、本当に無力で……。」

彼に手助けに成れ無いのも其うだが、

何よりマリルちゃんに対して申し訳無い。


「いや……うん……分かった……。

 うん……そっか。」

彼は目に見えて悄然(しょうぜん)として居る。

彼に何かしてあげたいが、彼に何も出来無いのが現状なのだ。


じゃあ、そしたら出来る事は一つ位。

最悪、とんでも無い事に成るかも知れないけれども。


明日……やってみよう。

うだうだ言っててもしょうが無いので、此れからも活動は続けて行こうと思います。けれど、もう二度としないと云う気持ちも込めてもう一度謝って置きます。本当にすいませんでした。

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