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第三十話:大狐ドヷルト※

八月十四日、まーた鱗雲之式日本語表記が間違ってました。

鱗雲之式とか大層な名前付けといて間違えるってのはもう本当に恥ずかしい許りです……。

「…………。」

嫌な夢を見た。

昔の夢だ。


あぁ……那れって多分拒食に成ってた時のかなぁ。


なんで成ったんだっけ……。

高校での先生から叱責が重なった所為だっけ?


デブだとか何だとか言われたし其れかな?


……いいや、忘れた。

そんな事よりドヷルトが如何なったかが気に成る。


僕はベッドから降りて一階に降りて行く。

扉を開けて如何してるか見ると、

黒い人影が扉の前に立って居た。


「リングウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥア゛ァ゛ァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

と言って狐が抱き締めて来た。

……けむくじゃらの自分が言うのも何だが、

嘘みたいにもふもふだ。


下を見るとパンツすら履いていない様だった。


「……あの、洋服……。」

僕は半ば首を締められて言うと、

彼はハッとした様な顔をして僕を抱くのを止め、

股間を押さえた。


「僕ので良いから、着て……。」

見てる此方まで恥ずかしく成って来るから。






「おぉ……?おぉ……!おぉぉぉ!!!」

僕が渡した洋服は彼のサイズにピッタリ合う様に伸縮した。


「すげー!!!これ特製なのか!?」

僕の肩を持ち興奮して訊いて来る。


「ううん、僕の身長位に成ると結構高く付くみたいでさ。」

基本此の世界の洋服はオーダーメイドか、

自分で作るかして揃えるのだ。


只子供用なら兎も角、大人用に成ると作るのが大変らしくて高く成ってしまう。


「だから普通の獣人用のを買って、

 それに細工を施してるんだよ。」

こっちの方が安上がりってのが主な原因だ。


「あ、其れと後免ね、元々の毛色が明るい茶色なのに、

 同系色の色の服を着せちゃって。」

何方も茶色っぽい色だから余り変化が無いと言うか、

服を着てるってのが分かり辛い。


「?……いや全然?」

如何やらそう云う事を気にしないタイプの様だ。

良かった。


「あ、そうそう、忘れてた。」

そう言うとキッチンへ走って行き、

何か準備して居るみたいだった。


* * *


「おぉ!!!すっごい!!!!」

皿には盛り付けられた豪勢な料理が並べられて居た。


中央には大きなミートパイみたいなチャン̊ゴ̊セア、

ミルク煮込みのスープで或るジェㇺヸ̇ンㇳ゛等が並べられて居た。


正直言って、僕より料理が上手い。

盛り付けも丁寧だし、嫉妬するレベルだ。


「そうだろそうだろ〜〜〜頑張ったんだからな!!」

と自信満々に言って来る。


「……まぁ、俺がやたらお腹空いてるってのも或ったんだけど……。」

とちょっと小声に成って言って居る。

多分、其方の方が比重が大きそうな気がする。


「あ、僕の前世の挨拶が或るんだけど、其れしない?」

多分全容は分から無くとも転生してるのは知ってそうだし、

あの長ったるい呪文みたいな言い方をするのは面倒だし、

なにより共有出来る仲間が出来たから言って見たかったのだ。


「へぇ〜、どんなの?」

僕の我が儘に興味が或る様だ。


「いただきます。」

手を合わせてそう言う。


「イ……イダダキマェㇲ?」

彼も真似してくれたが、発音がめちゃくちゃだ。


「……えらく短いんだな。」

とビックリして居る。

まぁ、そりゃあ……『日々の糧に感謝して、そして生き物に感謝し、神様がくれた食物を頂きます。』

よりかは短いに決まって居るだろう。


「意味はそう遠くは無いんだけどね。」

僕が聞いた限りでは、『「神様や仏に感謝して」いただきます」』って事らしい。


「へー、リングが住んでた異世界なのに意味がほぼ同じって凄いな。」

彼がスープを飲みながら言って居る。

僕は其の異世界って表現に違和感を感じたが、

よくよく考えれば、いや考えなくても、

彼らにとっては此方の世界の方が普通の世界なのだろう。


今では僕は此方も普通の世界と言えるけれども。


「んだね。」

確かにそうかもしれない。


あ、しゃべくっていたら冷めちゃう。


「あ、てか美味しい此れ!!」

スープを啜ってみるとミルクの味わいとやさしい素材の味がする。


「だろだろ〜〜、よく妻に作ってたんだよ。

 美味い美味いって言ってね。」

……そうなのか。

ちょっと悲しく成って来る。


もう一回啜ってみるとその中に淡く苦い味わいがした。

けれど其れが此の味を完成させて居る様に思えた。


不思議と不味くは成らなかった。

ヷルトは料理が結構得意です。

リングさんもそこそこ出来ます。


私?私は無理です。

出来ません。


なので料理シーンとか四苦八苦しながら書いてます。

最近ちょっと料理が上手く成っただけで未だしっかりとした夕食などは作れません。


其れと自然な流れで料理シーンに繋げるの難しいんですよね。


だって其処等辺バッサバッサと切って行った方が絶対にテンポが良いじゃないですか。


本当はもうちょっとしっかりと料理シーンを描きたいのですが、

只其れが出来て居無かったのがリメイク前の物なので……。

やっぱり小説って難しいですね……。

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