第百十四話:決着
僕は雷を直接喰らった。普通は死んで居る所だろうが、僕はピンピン為て居た。
そう、ㇰ゛ル̇ーネㇻ̇は電気を喰らっても全身の体毛で回収し尻尾の宝石に溜める事が出来るのだ。
「お、おい……。」
ロージアが尻餅を着いて驚いて居る。
「へへへ。変身魔法のお陰。」
多分僕の見た目はカラカルとㇰ゛ル̇ーネㇻ̇を半々で混ぜた様な奇妙な見た目を為て居る事だろう。
「何か声質変わってへんか……?」
「そう?」
其うだろうか。若干がなる様な喋り方に為った気が為無いでも無い。
「ウギャアアアオ!!」
奴は錯乱為て居るのか如何なのか稲妻をどんどんと放って来る。横から、上から、地面から。
けれど僕は其れを全て受け止めた。尻尾を見ると宝石が黄色く輝いて居た。
……此れは蓄電の上限を達した時に見られる奴だ。資料には有ったが、自分の体で見られるとは。
中々見られ無いぞ……! 心臓の辺りがぞわぞわ為て来て心の底から興奮為て居る。
僕は白色の手を動かす。右手を空に掲げて魔法を放ってみる。
此れで有ってるっけ?
「ヒューテ̣ㇺメリ̈ア・ポンタンㇲ!!」
すると、掌から雷が出て奴目掛けて閃光が奔って行く。おお、目論見通り。
此れでㇰ゛ル̇ーネㇻ̇が電気を溜める理由も分かった。絶対に雷魔法を打つ為だろうな。
もう一度手を見てみる。お? 蹠球の辺りに赤い線が浮かんで居る。
うお、此奴って此んな器官が在ったのか。尻尾から出て居るのは確認為れて居る。此処にも在ったのか。
僕が剣を持って動き難く為って居る彼一発当てようと走り出すと、其れにバチバチと雷が纏わる。
……あ、使い過ぎるのは良く無いな。掌に力を込めて雷を止めさせる。
「……ヷルト!?」
横からヷルトが稲妻の様に走って来て、炎が纏った斧を脚に当てた。
「ギュギャオン!!」
奴はバランスを崩して地面に落ちる。
背中から横にかけて一発傷を当てて遣った。
「おう。恢復為た。」
其処には右目の下に赤い稲妻模様を増やした彼が斧をくるくると回して居た。
何だか格好良さが増して居る気が為る。
「ヴュルゲガアアアア!!!!」
見た所逆鱗に触れて了ったのか岩を出現為せて落として来る。
「おっと自分危ないで!」
其う言ってロージアが僕を片手で担ぎ上げて全速力で避けた。
「……あ、ごめん。」
「謝ん何てええ、那奴に目に物喰わせてやろうやんけ。」
鎌を背中に遣って左手で奴をくいくいと指す。
「うん、だね。」
剣を構え直して口角を上げた。
前を見るとヷルトと奴が戦闘を為て居た。
岩を斧で砕き、炎を纏わせた斧を投げて応戦為て居る。
僕も交ざって彼の手助けを為なければ。
ロージアが其方に走って行くのを確認為て囲い込む為に反対側へと走って行く。
奴が彼等に集中為て居るのを確認し、敢えて後ろに居る。
バックステップで背中をガラ空きに為せながら此方に遣って来た。
奴の尻尾を斬った。然しやはり固く傷を付ける事が出来無い。
けれども其の攻撃に気付いてか僕を攻撃為ようと為て来る。
でも反対側には彼等が居る。
「モトケェ̇・アイ!!」
多分此の声はロージアだろう。見ると、彼は炎を放って居た。
何だ、嫌いだと何だと言いながら使えるんじゃないか。
そして尻尾が斬られたのが見えた。奴は目の前で大声を上げた。
「ギャルガアアアアアアアア!!」
青い舌と喉ちんこが見える。四本の犬歯の様な長い牙が見える。
煩い。自分の耳を押さえても何も効果が無い。
煩い事を除けば此れは貴重な資料だ。僕は其の口をじっと眺めた。
けれど、見て許りでも居られ無い。一発ぶち咬ましてやろう。
「ヒューテ̣ㇺメリ̈ア・ヒャエㇰ̊!!」
其の口内に電気の玉を喰らわせて遣った。奴は面白い位に顔を歪めて其の玉を諸に喰らった。
尻尾を見ると宝石はオレンジ色に為って了って居た。
と云う事は、もう半分位使って了ったのだろうか。うーん、思った依り効率は良く無いな。
「シュㇰヂ̇ャㇰ̊・ナ!!」
青い縄を出して奴の足にくるくると絡み付く。
奴は飛ぼうと為て居る。僕は縄に電気を流した。パチパチと其の縄を伝って行く。
翼をはためかすのを止めて地面にへたり込む。けれど、奴は覚束無い様子で不自由に翼を動かそうと為て居。
ロージアが飛び上がり炎を纏わせた鎌で翼を根元から切った。血が吹き出る。
もう此れで奴は飛ぶ事が出来ないだろう。
彼は此方に来ると僕の縄を持った。
「さぁ、高う飛べんのは自分しか居らへん! 此れ持つさかいにトドめ刺してくれや!」
見ると、彼は片翼で何とか飛ぼうと為て居た。
空中を浮こうと為て居る。確かに、飛ぶか分から無いリスクを考えたら僕に任せた方が良いかも知れない。
すると反対側からヷルトが遣って来た。すると、僕の剣の柄を握った。
剣からは炎が上がる。うそ、彼此んな事出来たのか。一体如何為て?
けど、今は良いか。後で問うてみれば良い。
必死に空に上がろうと為る奴に足を縮めてジャンプを為た。
おぉ、此う為っても飛び上がれるのか。
僕の首に剣を当てた。そして振るった。炎を纏った剣は彼の装甲をするすると溶かして行く。
すぱっ、と奴の首が斬れた。どさっと云う音と共に奴が魂切れる。如何やら一撃与える事が出来たみたいだ。
僕は地面にすたっと着地為た。剣を見る。血が付いて居る。
地面に視線を遣ると奴の頭が転がって居た。もう動く気配も無さそうだ。
「……へへへ、自分凄いな。」
ロージアはヷルトの肩を叩いた。
「何だろうな。俺にも良く分から無いが此う云う事が出来るみたいだ。」
彼は肩を竦めて眉を下げる。困惑為て居るみたいだ。
けれど、どことなく嬉しそうに見えた。
「……はぁ……はぁ……倒したね。」
「せやなぁ。」
疲れた。酷い頭痛が為る。よっぽどみたいだ。
彼は僕の頭を擦って来る。お疲れさんと云う事だろう、正直満更でも無い。
「よし、ほな後処理やな。炎で炙ってもええけど其れやったら勿体無いわ。
此奴剥がそうや。」
ロージアは鎌を了って剥ぐ為のナイフを出して居た。
うん。其うだな。
其れを剥がして売れそうな革を三人で平等に分配為た後、僕は天幕へと向かって行った。
「終わりましたよー。」
其れに触って魔力を流す。触った所から半透明の壁が消えて行く。
「……え、えぇ!? 誰!?」
彼女が尻餅を付いた。僕の姿を瞳孔を細めて驚いて居る。
あぁ其処迄なのか。かなり僕の姿は変わって居るみたいだな。
「リングです。カインドロフ・クリングルス。」
「え、えぇ!? 第二形態みたいな!?」
僕は屈めて彼女の手を取る。彼女はゆっくりと僕の手を取りほっと為た様な顔で僕の眼を見る。
「……いやぁ……うーん……。」
何だか角の辺りが痒い。其処を掻いても痒みは収まら無い。
僕は次に走者の方の壁を解く。そして報告しに行ったけれども、彼は途轍も無く恐怖為て居た。
其んな彼に一通りの事情を説明しに行って彼等の元へ戻ろうと為た、が。
──あっ……マズい……。
頭を押さえて顔を顰める。彼等が此方に向かって来て居て、何かを言って居るのが分かった。
僕は足がふら付いて来て居たのを感じた。足に力が入ら無く為って崩れ込んで了う。
意識は其の儘ブラックアウト為て了った。
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