7、アイテムボックスは便利だね。
ステータス画面を開く。
([名前]) (エルノラ) ([性別])(女)
([種族]) 神 (ヒューマン)
([年齢])不明(25)
([職業種])女神(魔剣士)
([レベル]) 不明 (30)
(HP) 不明(3500/3500)(MP)不明 (400/400)
[称号]アダメルシアの女神 異世界人の心
世界の管理者《new》守護者の調教師
超越者 スキルマスター
([加護]) (女神)
色々と突っ込みを入れたくなるが今は称号からアダメルシアの女神を選ぶ。
加護の付与設定が確かにあったので確認を選んでonにした。因みに()は人に見られた時対策のステータスです。
「どうかしたのか?」
急にぼんやりした感じに見えたのだろう、リゼルが心配そうな顔で聞いてきた。
「少し疲れただけだよ。森を抜けてから少し休憩しよう。」
私の提案に軽く頷いて隣を歩き出した。
《我々の担当は特に問題はありませんでした。ご主人様を傷つける者は皆無ですがどうか道中お気をつけください。白からも連絡があるかと思いますがなるべく夜にするよう連絡しておきます。》
《了解。引き続きよろしくね。》
プツン
軽い音と共に連絡が途絶える。
初めは真面目そうだと思っていた黒と白は優秀だがかなりの曲者だった。守護者に誇りを持ち私が目覚める200年何を歪ましたのか女神大好き束縛双子になり。目覚めた途端身体を拘束して伴侶契約をしようと襲いかかってきた。
目覚めた後で良かったと思う。
神力をフルに使い撃退しました。全力で。
ボロボロになった双子に教育的指導をしたらひねくれたので微笑みながらさらに指導。
結果、下僕(M)になりました。
まあ、守護者も下僕も変わらないよね(笑)
近いようで遠かった森の外にやっと出られた。森の出口から続く荒れた歩道をリゼルと二人歩いていく、途中休憩を挟む為に川が流れている近くで腰を下ろす。
「エルノラは街に着いたらどうするんだ?色々お礼をさせてくれると助かるんだが。」
バックから飲み物を出してリゼルに分けてやりながら答える。
「とりあえず宿を探して、明日ギルドに登録するかな。」
「ありがとう。しかし何でも出てくるな~。アイテムボックスは王族が所有してるぐらいで一般的にはあまり普及してないんだ、面倒事を避けるならランクをAに早くあげた方がいいかもな。」
飲み物を受け取りながらアドバイスしてくれる。200年前にいた神の子(プレイヤーを指す名らしい)達の恩恵であるアイテムボックスは作り方がわからず今も研究しているが、入れられるのは多くても三種類で30cm四方の箱程度らしい。
それでも金貨が100枚程いるし悪党には目をつけられたりと散々だった人がいたらしい。
「今確認されているアイテムボックスは安全に普及されるまで其々国で管理しているんだ。ただギルドランクがAになるとアイテムボックスが支給されたり所持が許可される。」
金銭はゲームの時と変わらず3種類でグルーという。
銅貨幣=百円
銀貨幣=千円
金貨幣=一万円位 [1枚単位]
でゲームでは数字のやり取りだったが、現実では手渡し、量り、国かギルドカードからの決済が主に行われている。(黒情報)
役に立つ情報をありがとう。黒と白より好感度があがったよ。何かあったら助けるよう良い出会いは大切にしないとね。