表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
5/156

5、二度あったから三度目があるかも...

とりあえずごまかそう。


「私の師匠が賢者だったので...」


ニコッ

ビクッ


「そっ、そうでしたか、と、とにかく助かりました。ありがとうございました。」


この私の笑顔であっさりと騙されてくれただろう。目線が合わなくなったのは不思議だが。


「正確にはわかりませんが、体が本調子ではなくなった一週間前に呪いにかかった可能性が高いですね...。」


リゼルは少し考え込むように言って黙った。


(心当たりがあるのかもしれないが今は移動だよね。)


「とりあえず移動しましょう。地図はありますか?」


「はい。えーと、確かここに。」


リゼルはガサガサと外套の裏を漁ると折り畳まれた古びた紙を出してきた。地面に置いて広げてみる。描かれているのは大帝国アルネストの大陸だった。


「アルネストから東へ進んだ[古の大森林]が()()になります。任務でこちらに来たのですが何故か仲間の隊とはぐれてしまい、途中でウェアウルフに襲われて何とか振り切ったのですが脚を捕られ沼に落ち、這い上がろうとしたら気を失ってしまったようです。」


どこから突っ込むべきか...幸運値(ラッキー)がひくいのか?とりあえずここが何処なのかと西に進めば帝都があることが分かったのは上々だ。


「リゼルさんの隊がどこにいるか不明なのですが、一度帝都に行こうと思いますが、どうしますか?」


「エルノラ様、リゼルで結構です。敬語も不要です。隊は何かあった場合、帝国に報告しに一時撤退しているはずなので俺も帝都に向かいます。」


立ち上がり私に手を差し出して立たせてくれた。

「あ、ありがとうございます。っと、私もエルノラでいいよ。敬語もね。」


カバンに手を入れてロングソードを取りだす。沢山のある中で一番シンプルで扱いやすい余り物だ。ふふふっ、ヤバイ品物はだしませんよ。


「これ、よかったら使って!ロングソードだけど武器がないよりましだよね。」


ロングソードを彼に差し出すとリゼルの顔は固まっていた。


「アイテムボックスまで持っているなんて、

さすが賢者さまの弟子だな!」

はははっ...

リゼルに犬の尻尾と耳の幻が見える気がする。


(気のせい、気のせい。賢者の弟子は良い隠れ蓑になりそうだね。今後はこれでいこう!)


幻は気のせいにして笑ってごまかそう。ロングソードをリゼルに渡して方位磁針をカバンから取り出す。

方向を確認すると私達は歩き出した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ