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Good luck in my world  作者: エンリ
第ニ章 火の国ランバ~獣王国ゼノン
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47、囮作戦 捕獲

さて、私の演技はいかがだったでしょうか?


リリアを起こさないよう静かに起き上がり毛布をかけ直す。


「さてと、牢の仕掛けは特にないみたいね。罠も、[サーチ]...ないみたいね。」


魔法で確認しながらただの変哲もない牢屋だと確認して囚われている建物の外にいる黒にピアスに魔力を流し話かける。


《こちらエルノラ。黒聞こえる?》


《はい。問題なく聞こえます。》


《外に待機は完了してる?》


《はい。言われた通り火の国の警邏部、魔術師を含め15名づつを東と北に獣王国の警邏部隊を15名づつ西と南に配置し、残り10名づつで入り口二ヶ所を押さえています。入り口二ヶ所には魔術師隊の方にリゼルが付き、警邏部本隊にナハトが補佐でついてます。私は指示通り屋根の上で転移阻止をかけています。》


《私が捕獲したら合図するからよろしくね。》


《はい、待機します。》


いつになく黒が真面目だが元はこんな感じだったな。


「白、姿を現していいよ。」


私の言葉に白の姿が肩に現れる。


「僕は何を?」


「牢屋ごと結界を張って私が戻って来るまでリリアとカノンをお願い。」


「わかりました。」


「じゃあ行ってくるね。」


牢屋にはめられた錠前を魔法で解錠してゆっくりと開き男達が入った部屋へと向かう。


簡素な作りだが丈夫そうな木の扉は朽ち果てた教会の中では綺麗に残っていた方だろう。


音をたてないようにそっと木の扉を開くとシンプルな木のテーブルに沢山の酒瓶が転がり食べ散らかした跡が残る。

奥にベッドとソファがあり男達は酔っ払っているようで一人は酒瓶を抱え込んで寝息をたてもう一人はソファに背を預けるように寝ていた。そっと魔法を使い移動させるついでに正座をさせる。


「ふ~ん、魔族か...。」


彼らの頭からは短い角が生えている。

魔族は多種多用で彼等の様なヒューマンに小さな角と鋭い牙を持つ鬼人族、青い肌を持ち幻影魔法を得意とする妖魔族、魅惑魔法を得意とする羊のような巻き角を持った美形揃いの淫魔族、赤い目と蝙蝠の羽根で吸血魔法を使う吸血族。ゲーム時、全ての魔族をコンプリートすると選択できる魔神族。

魔神は一部魔族にとっての神。私からすれば唯の種族の一つで魔族を三種コンプリートすると選択できる魔王よりも少し強い位の認識でしかない。


ナハトの首輪にあった刻印と同じものが彼等の首に焼き印で押されているのを確認して拘束魔法を発動する。


「[バインド]」


アイテムボックスから[真実の口]という聞かれると真実を語ってしまうネックレスを取り出し二人の首にかける、そして念のため証拠として残るよう[写す]魔法を込めた魔石を発動させると眠りと酔いを強制的に魔法で醒まさせる。


「[状態異常解除]」


すると男達の酒による赤ら顔が普通の顔を色に戻り目を覚ます。


通常の眠りや酒による酔いも全て状態異常として認識されるので魔法で治せてしまうのは二日酔いにならなくていいな~とリゼルに聞いたらそれをできるのはエルノラ位だからな、といわれた事を思いだしつつ男達に視線をやる。


「...んっ、んん?な!!なんだ!?」


「ん~?何だうるさいぞ?んなっ!?何だこれは?動けん!!」


鬼人の男達は起きて早々体が縛られていることに気づき立ち上がろうとするが正座姿で後ろ手に縛られて足を括られているので頑張ってもウサギ飛びの格好にしかならない。


クスクスとつい笑ってしまうと、やっと気づいたのか私の方に視線をよこし驚愕の表情になる。


「なっ!?お嬢ちゃん!何でここにいる!?」


「どうやって抜け出したんだ!?早くこの魔法を解け!」


「ふふっ、貴方達は何処から来たの?」


「俺達は魔国バルデナから来た。」


「おい!!勝手に喋るな!」


「あっ...口が勝手に!?」


指示役の男が実行役に喋るなと念を押すがアイテムの効果には逆らえない。


「貴方達は奴隷鬼人よね?指示を出している主人は誰?」


「俺達は奴隷じゃない。主人はいない。」


質問を間違えたようだ。なら違う質問に変える。


「奴隷じゃないなら貴方達は何者?」


「俺達は闇ギルド[魔女の宴]のメンバーだ。」


「やめろ!あの方に殺されるぞ!!」


相方を止めるために言った言葉を自身がしまった!?と顔を僅かにしかめたのを私は見逃さない。


「あの方ってだあれ?」


「うっ、ぐぅ、[魔女の宴]リーダーのアルアネシス様だ。」


男達は顔を真っ青にしながら抵抗できず喋る。


「そう、アルアネシスの目的は?」


「魔神様の復活の準備金を稼ぎ、魔神の欠片を集めること。」


魔神の欠片は魔神シリーズの事だろう。

ナハトが持っている魔神の眼もそうだ。他に4っ

あり全部で五個の欠片を揃えれば魔神の復活だがこれは実をいうと復活ではなく魔神に至るもう一つの方法だ。


「集めてどうするの?」


「強い獣人達に与えて依り代にすると言っていた。拒絶反応が出た者はそのまま闇市で売り、適合者は力が目覚めるまで奴隷として売り憎しみを育て全て欠片が揃ったら呼び戻し復活の儀式をすると言っていた。」


「獣人だけ?」


「少し前に道に倒れていたダークエルフに気まぐれに与えたら成功したので奴隷の首輪に目印を付けて売ったと聞いた。だが他の同種族は拒絶反応ばかりだったので次は獣人にすると言った。」


「そう。今回これが失敗したらまた拐うの?」


「いや、少し前から規制が厳しく今回でしばらく大人しくするからと転移魔石を頂いた。これで明日もう一人をさらい次第そのまま魔国のギルドに帰る予定だった。」


ギリギリだったってことか。危なかった。


「他に仲間や拐った子供達は?」


「獣人国に何人か潜伏していたが昨日撤収した。拐ったのはここにる子供だけだ。」


「なぜ?」


「転移の魔石がもう無いのと拐った子供の中に獣人騎士の親族がいるため長居できなくなった。」


「なぜ?」


「獣人騎士は警邏隊以上に鼻が利くから見つかるのも時間の問題だからだ。」


「ならもういいかな。」


男達はからネックレスを回収し写す魔石の発動を止め保存魔法をかけると転移魔石を探す、指示役の懐から二つの転移魔石がでてきたので一つを握りつぶす。


バリンと手の中の魔石は粉々になり手から落ちていく。


「「ひい!!殺さないでくれ!!」」


にこりと笑いかけると何故か青い顔を通り越し白くなって気絶されてしまった。


「なんでよ。」


ついそう呟いても仕方ない。

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