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Good luck in my world  作者: エンリ
第ニ章 火の国ランバ~獣王国ゼノン
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44、囮作戦 発案

ナハトが魔石に魔力を流している所に私の魔力をのせて辿っていく。火の国の外れ、獣王国に入る辺りで切れているが魔力を増やすとわずかに違う魔石の反応を感じる。その反応を無理やり繋げさらに辿っていくと古び朽ちた教会がみえた。どうやら()()にいるようだ。


「エルノラ。ナハトがそろそろ限界だ。」


リゼルに声をかけられ魔力を流すのを切る。

ナハトに目を向けると顔色を悪くし額から汗が流れ落ちていた。


「大丈夫ナハト?これを飲んで。」


声をかけバックから魔力回復薬(中)を渡すとナハトはありがとうございます、と薬を煽った。


「ふぅ、ごめんなさい。せっかく補助してもらったのに繋げ直した辺りで魔力が切れてしまいました。」


しょんぼりするナハトの頭を撫でる。


「よく頑張ったね。途中で無理やり繋げ直すのはかなり難しいから余計に魔力を使ったのが原因だよ。魔力が上がれば着いてこられるからまた頑張ろうね。」


「はい!がんばります!」


元気が出たようだ。ただ少し悔しそうにしているので魔力増強を更に進めてあげよう。


「どうだ、途切れているだろう?」


「確かに途切れていました。途切れた先で違う転移の魔石を使ったたようです。」


魔術師が辿れなかっただろう?と聞いてきたので素直に答えると驚愕した。


「そんなバカな!転移の魔石は高価でそんなに出回っているものでも無いんだぞ!」


「そうですね、でもこの位の魔法が付与されていない魔石なら手に入れる事は簡単でしょう?」


「たっ、確かに可能だが....まさか!?」


「転移を使える魔術師が誘拐犯にいる可能性があるということですね。」


私の伝えたい事をナハトはちゃんと理解している様で嬉しくなってまた頭をナデナデする。


「転移の魔法は中級魔法だぞ!今使えるのはほんの一握りの筈....だとしたらかなりの実力者がいる事になる!すまんが私は国王陛下に謁見を申し出てくる。」


慌てて魔術師が飛び出て行こうとするのをリゼルから解放されたガルーダルが引き留めた。


「まて!リリアはどうなったんだ!」


「離せ!行方は分からん!途切れているといっただろう!」


「いや離さん!」


「はぁ、二人とも落ち着いて下さい。」


再び掴み合いが始まったので[バインド]で強制的に拘束する。


「ガルーダルさん、まずリリアちゃんですが居場所がわかりました。」


「!?本当か、教えてくれた!」


「だめです。準備してからでないとリリアちゃんの他にも捕まっている方がいるかもしれません。逃げられたら危険です。」


リリアちゃんだけならともかく、他に捕まっている人がいるなら他の場所に転移されるか殺される可能性もある為、事前に準備をして一気に片をつける方がいい。


「だがその間にリリアに何かあったら....!」


「恐らくしばらくは大丈夫だと思います。先程、魔力を追った先の最終地点が古びた教会でした。広さはかなりあったので他にも拐ってくる予定なのだと思います。」


「転移魔石の連続使用をするぐらいだ....、確かに只の誘拐にしては手が込んでいる。人身売買の可能性が今の所高いが最近魔術師仲間の噂で魔神復活の儀式をしている怪しい団体がいる話題が出ていたな....。」


「生け贄にしても死んでしまっては意味がないし売る為に拐うとしても無体な事はしないだろうな。」


「恐ろしい思いをしているのは違いないだろう!」


魔術師とリゼルの言葉にガルーダルの心配は治まらない。


「私が囮になりますよ。幻影で獣人になり拐われます、リリアちゃんの安全を確保しつつ他の拐われた子達も確認して犯人達を捕らえます。」


「「エルノラ!」」


リゼルとナハトが慌てた様に私を呼ぶがそのまま続ける。


「私なら幻影でやられたふりも出来るし範囲内なら回復も脱出も簡単にできるよ。例え魔力封じが施されててもね。」


「ちょっと待ちなさい、魔力封じがあっても魔力が使えるとはどういう事だ!?」


魔術師が私の言葉にあり得ないといった風に声をあげる。


「私は魔力が多いんです。賢者様の弟子ですからね。その為、魔力封じ以上の魔力で破る事ができるんですよ。」


「...確かに魔力封じ以上の魔力を充てれば耐えきれないし破る事は可能だが。それは世界一二を争う程の魔力量だ....。」


その言葉にリゼルが魔術師の首にいつの間にか剣をあてて脅しをかける。


「彼女に対して余計な事をすれば賢者様の怒りに触れるぞ。」


魔術師は青い顔をしてコクコクと頷いた。

それを確認して離れたリゼルに小声で尋ねる。


「賢者様ってあんなに青くなるほど有名なの?」


「弟子なのにしらないのか?」


ギクッ


「かなり前に賢者様だけ先に旅に出た後しばらく会ってないし、これまで引きこもりだったからね。」


「ああ、だから規格外が無自覚なのか....。」


(規格外....無自覚....ははっ、憐れみの眼でみるな! )


《リゼル!マスターをそんな眼で見るな!》


《そうだ!僕達のマスターだぞ!》


いつの間にか戻ってきた白、黒が肩に乗ってきた。


「賢者様の弟子ならば無体にはできんし国が最悪滅ぼされる。貴女に従います。」


どんだけヤバイんだ賢者よ。何をやらかした。最悪その賢者ではなく違う賢者ですで通るかな?何人かいるといいな賢者。


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