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Good luck in my world  作者: エンリ
第ニ章 火の国ランバ~獣王国ゼノン
41/156

40、モンスターと生き物(食用可)

誤字、脱字報告ありがとうございます。


もし見かけたらご報告お願いします。


私の両肩に乗った白と黒はご機嫌だった。


(まさか、黒と白の[女神の微笑]が違う進化をするとはね...。)


リゼルとナハトと共に山を無事に降り、火の国ランバに向かって順調に歩を進めている。


白と黒はリゼルに付与された加護、進化した[女神のお手つき]を自分達も欲しいとごねた。

それはもう盛大にごねた。


仕方なく試しに[神の手]無しに()で撫でしばらく可愛がってやると[女神の微笑]が進化した。

[女神の愛玩(ペット)]へと...二匹は喜んだ。


そして今に至る。


(ペット扱いは気にならないのか?愛されてる感があればいいってことなのか?今は確かに従魔姿だしペットっぽいけど、人の形態に戻った時に問題あるだろ!...ないのか?)


「エルノラ、もうすぐ火の国に着くよ?」


山に登る前とは違い、たまに街道に出現するモンスター達を簡単にリゼルもナハトも倒して行くので戦闘を任せて物思いに耽っていた。


「ナハト?その手に持ってるのは?」


話しかけられて意識をナハトに向けると手に赤茶色の固まりを持っている。それは大きな蠍に見えるのだが[ポイズンテール]というモンスターではないのだろうか...。毒は?


「これは毒針を回収した後のポイズンテールです。リゼルが食べたら美味しそうだって捕獲してくるから持っててくれと言って走って行きました。」


(毒針は外したのか...目を離した隙に何やらかしとんじゃ!)


「ナハト、リゼルを捕獲しに行くよ。モンスターは退治しなさい、魂のない魔力の淀みだからね。魔石を残して肉体だったモノは霧散するから食べられないよ。」


「はい、わかりました!」


ナハトは[フリージング]を唱え、ポイズンテールを凍らせるとモンスターはキラキラと氷の粒てなって砕け散った。やはり残るのは小さな魔石のみ。


「さてと、ナハト。リゼルの位置を把握出来る?」


「はい![索敵]で常に把握してます。」


「うん、偉い!じゃあ追いかけよう!」


ナハトを一撫でして誉めるとエルフ種特有の長い耳をピクピクっと揺らし嬉しそうにリゼルに向かい走り出したので一緒に追いかける。


《マスター、リゼルが囲まれています。助けますか?》


左肩に乗っている黒がフワフワの狐耳をたててナハトが走っていった方を見ている。遠目に見えるリゼルらしき人が大量の赤茶色に囲まれているのを視界にとらえた。


「ん~、あれ位なら全然大丈夫。」


ポイズンテールはレベル25、初めて出会った時ならともかく今は余裕で勝てる。集団相手もゴブリンで慣れさせたので行動の遅いポイズンテールはリゼルの相手ではない。


《僕達の出番はあんまりないよ、黒。最低でも氷竜相手じゃないと。》


《氷竜も泣いて逃げるだろ...》


私たちは世界を管理しているのだからもし強い個体が生まれたとしても私達の上に行くことは絶対にない。また他の異世界から私の許可なく勝手に来ることもない。


《じゃあ聖竜は?》


この世界には竜人種(ドラゴニュート)がいる竜の形態と人の形態をとることが出来る種族で戦闘力も知性も高いが個体数が少ない為、ほとんど会うことはない。

さらには竜人種(ドラゴニュート)達はリヴァスラーデと呼ばれる霊峰に外界と接触することなく住んでいるのだが霊峰リヴァスラーデは冷気に覆われた切り立った標高の高い山なので生き物は入ることができない。

たまに珍しく外界に興味を持つ者もいるので運が良ければ会えるかもしれない。サポートキャラの一人も竜人種なのだがそのうち会えるだろう。


聖竜というのはあらゆる竜種族の王でこの世界の最強種。モンスターとは違うが竜血(竜種族が必ず持つ血)は共通な為モンスターも聖竜には逆らえないらしい。他に闇竜がおり共に神聖化されている。


順位的には、聖竜→闇竜→竜人→氷竜→火竜→風竜→海竜→地竜(高→低)こんな感じだ。


《聖竜と戦ったら世界の半分は壊れるな。負けはしないけど後片付けはめんどくさい...》


白と黒のやり取りを聞きながらリゼルの邪魔にならない場所で立ち止まるナハトに追い付くと一緒に様子をみる。


さっきまで囲んでいたポイズンテールはリゼルの手によりその数を大幅に減らしていた。ポイズンテール達は消滅しない程度に回りに倒れている。


「これで最後だ!」


リゼルの声と共に最後のポイズンテール達は剣に凪ぎ払われ倒れていった。


「ふう!さて、煮るのがいいか?焼くのがいいか?どっちがいいかな?」


リゼルはうきうきと剣を鞘にしまいながらポイズンテール達の毒針を回収していく。


「おっ!ナハト、エルノラ!食材が調達できたぞ!」


私達に気づき、こちらに大量のポイズンテールを両手に抱えながら向かってくるとそれを足元にドサッと置いた。


「ナハト、悪いんだが火の魔法でこいつらをこんがり焼いてくれ。」


リゼルの言葉にナハトは私に困った顔を向けてくる。私はナハトに笑顔で返しリゼルに告げる。


「私がやってあげる![ファイア]」


ゴオッ


一瞬にして大量の小さな魔石を残して火と共に霧散した。


ガクッ


リゼルが膝をつき崩れた。


「リゼル、食材はありがたいんだけどモンスターは魔力の淀みから産まれたモノだから生き物と違って力尽きたら霧散するの。だから食べ物にはならないんだよ。」


「えっ!そうなのか?子供の頃、兄上達にもし食料に困ったらモンスターが喰えると聞いたんだが...。今までそんなことが無かったから気付かなかった。」


まあ王子だし、タルナ(お目付け役)も居たからまず試す必要もないだろう。古の森のモンスターはウェアウルフとマウントスネイクでホーンラビットとレッドグリズリーは生き物なので食べられるからリゼルの兄達はこっちの事をいっていたのかもしれない。モンスターとは言わず個体名を教えるべきだったね。


「ねえ、エルノラ?食べられるモンスターは全然いないの?」


「ん~、簡単に説明するとね、力尽きた後に魔石になって霧散するのがモンスターでそれ以外は普通の生き物か凶暴化した生き物なの。ゴブリンは額に小さな魔石が付いてたでしょ?ポイズンテールはハサミに、マウントスネークは腹の辺りにあったよ。古の森にいたホーンラビットやレッドグリズリーは生き物だから力尽きた後に解体すればお肉を手に入れられるよ。」


「そうか、ちゃんと倒せばいいんだな。新鮮な方ががいいかと思って瀕死にしといたんだが...。なら海竜は?モンスターなのか?」


「竜はモンスターではないよ。食べられるしね。」


「食べられるんだ...........」


私の答えにナハトが何とも言えない顔をしていた。





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