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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
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39、料理スキル

山道の最後の山小屋で朝ごはんを作る。

薄く切った塩漬け肉をカリカリになるまで焼きコッコの卵に濃厚なミルクとハーブを入れかき混ぜフライパンにバターを溶かしオムレツを作っていく。ゲーム時代の料理スキルが現実で普通に発揮されるのは素晴らしい。


ドラゴンも食材になるはずなのでいつか試したいものだ。


料理スキルで作ると色々な恩恵が得られる。今回初めてスキル[愛の料理人]を試してみたがさてどうなっているか...。


「[鑑定]」


[フワフワオムレツのベーコン添え]


HP回復 50% MP回復50%

力 20%上昇 素早さ5%上昇

麻痺防止 30%


[愛の料理人]効果 プラス20% 全て美味

女神の手により更にプラス20%


(......)


私は自分の手をこれほど真剣に見たことがあっただろうか。いや、ない。


ガチャリ


「おはようございます。エルノラ」

「おはようエルノラ。いい匂いがするな。」


二人が起きてきたようだ。

入ってすぐテーブルに並べられ美味しそうな香りと湯気の上がる温かい朝食をみてナハトが目を輝かせながら席に着く。リゼルも隣に腰かけた。


「朝ごはんは交代制で作るか?」


リゼルが提案してくれるがナハトが全力で首を横に振っている。なぜなら昨日、自分が作ると言い出し任せたら見事な炭の固まりが皿に

並んだからだ。サラダを作ると言っていたのになぜ炭になるのか不思議な現象が起こる。


《リゼルは料理をしない方がいい。料理に関しては呪いがかかってる。》


「えっ!本当か?」


《間違いない。》


いつの間にか現れた黒と白がリゼルを諭している。炭化したサラダは白が黒に食べさせた。

口に不意を突かれ入れられた黒は普段はあり得ない奇声を発しパタリと倒れた。


神に次ぐ管理者を倒すとは料理ではなく兵器。その後意識を取り戻した黒は白に仕返しを決行し同じ様にパタリと倒れていた。


二匹はリゼルを本気で説得している。実力行使する前に助けをだそう。


「料理は私が作るよ。料理スキル持ってるからプラス効果が得られるしね。ただ色々な場所でグルメを楽しみたいから毎回は作らないけどね。」


「そうか?...そうだな。料理にスキルがあるのか~、どんな効果があるんだ?」


「例えば力が湧いてくる、頭が冴える、麻痺にかかり難くなるとかまあ色々かな。後、食べる事で新しいレシピが思い浮かぶ事もあるしね。」


「あ~、前に料理長に聞いたことがある。あの気まぐれ料理は新しく浮かんだレシピを使っているって。じゃあ、すまないがエルノラに料理は任せていいか?」


「もちろん、食べたら味と効果の感想を聞かせてくれれば喜んで!ナハトもそれでいい?」


「エルノラに賛成します!」


今度は縦に首を振りながらいった。


《《賛成!》》


白と黒も短い前足をビシッと挙げて賛成した。


冷めないうちに皆で朝ごはんを食べる。

口に運ぶとバターの香りにフワフワのオムレツが舌先にトロッと少し半熟を残し消えていく。


「「《《美味しい!!》》」」


「おっ、筋肉痛がなくなった!」


「すごく頭がスッキリした感じがする。魔力が回復してるのかな!」


《《残ってた尻尾の痺れが治まりました!》》


(リゼルの料理恐るべし。)


黒と白は食べながら涙を流していた。リゼルの料理はあまりに衝撃を与えていたらしい。

料理は私が作り、後片付けはナハトとリゼルの 担当となった。白と黒は森や山に入った時の食材調達班となった。



◆◆◆◆◆◆


「さて、いよいよ火の国に入りますがお金に余裕があるので食材調達だけした後、そのまま獣王国に向かいたいと思います。」


「地図を見ると火の国ランバの首都ララザから西に行きサマナイ荒野を抜ければ獣王国の王都ゼノインに着くな。」


テーブルに拡げられた地図を見ながら大まかな位置を確認する。

「ララザのギルドで獣王国周辺の地図やモンスターの情報も手に入るといいね。」


ナハトは短い間に冒険者に馴染んできたようだ。地図をアイテムボックスにしまいながらナハトの頭を撫でる。


「ナハト、リゼル。二人には内緒で、この山に入る前から少しづつ二人の体に魔法で負荷をかけてたの。この山に出るゴブリンは数は多いけど低級だから二人の能力を効率よく上げる為にね。」


私の言葉にナハトとリゼルは顔を見合わせた。


「初めは何となく体が重いかなとは思ったけどすぐ気にならなくなったな。むしろ今は軽い位だ。」


「僕も体が動きにくい様な気がしたけど今は全然感じないよ。」


二人とも体を回したり跳んだりして確かめてるが全く問題ないらしい。


「完全に馴染んでるね。じゃあ、負荷を解除するから慣れてね。」


手を翳し払うように魔力負荷を解除する。


「オワッ!?っと!」


軽くジャンプしていたリゼルが急に高く跳び山小屋の天井に頭があたりそうになる。


「うわ~、体がすごく軽い!」


ナハトは恐る恐る軽~くジャンプする。


(《マスター、どれだけ負荷をかけたのですか?》)


黒が呆れた目で私を見てくる。


(どれ位って、初めは10%位で次の日に10%上乗せして山に入ってから10%づつ上乗せしたけど。)


(《負荷を10%って事は約10キロですよね、では今の彼等には60%の負荷がかけられていたのですか?》)


白が羨ましそうに見ている。


(リゼルとナハトには身体強化を常にかけておく様に伝えてあるから大丈夫だよ。やばくなったらその時点で負荷をが消える様になっていたしね。)


その負荷をと身体強化のおかげで二人のレベルはたいして上がってないがパラメーターはヤバイほど上がっている。今ならドラゴンも相手にできるだろう。



[名前] リゼルディス [年齢] 21


[種族] ヒューマン [性別]男


[職種] 聖騎士


レベル 45


HP 9500/9500 MP 2000/2000

+3850(3h) +800(3h)


[加護]剣神 《new》女神のお手つき



(ん?...........!?お手つきって何だ!!やましい事したみたいじゃないか!!)


[鑑定]で詳細をみる。


[女神のお手つき]

女神の微笑の進化。女神の手により強化された者。 (進化あり)

[効果]lack値上昇、経験値プラス40%



(.....そうだった。進化ありだった。まだ進化があるのか!って...お手つきは無いでしょ!違う意味に聞こえるじゃん!!)


色々突っ込みたい所はあるがなってしまったものはしょうがない。


《羨ましい...進化...お手つき...》

《僕も欲しい。進化...お手つき...》


(白、黒、お座り!)


ふらふら近寄ってきた白と黒に命令すると、ビクッとしてビシッとお座りした。


(さて、リゼルは諦めてナハトはどうかな。)


[名前] ナハト [年齢] 6


[種族] ダークエルフ [性別] 男


[職種] 魔術師


レベル 30


HP 6000/6000 MP12000/12000

+2400(3h) +4600(3h)


[加護] 魔神の眼(千里眼)


ナハトには女神の加護は付与していないので大丈夫だ。料理スキルが半端ないけど...。




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