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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
33/156

32、旅支度しよう

何故だろう...

朝食を終えて三人で旅の服を買いに店に入った迄は良かった。

ナハトが私の服の裾をキュット掴んで後ろに隠れる。


「何故ここに?兄上達...」


私達の前にいるのは、シルベスタとフォルツ。

彼らは平民が着る様な装いで擬態しているが元が美形、しかも二人もいる為さぞかし目立っただろう。


「やあ、昨日ぶりだね。」


「リゼルの忘れ物を届けに来ただけだ。」


シルベスタはニコニコと手を振り、フォルツは腕に抱えた布に巻かれた長い棒のような物を差し出してきた。


「よくタルナから逃れてきましたね。」


二人の顔色がサァと青ざめる。


「やめろ!噂をすると現れる!朝なんて起きたら兄上をお姫様抱っこして私の目の前に立ってたんだぞ!!」


心臓が止まるかとおもったわ!、とリゼルに涙眼で訴えている。


「フフフ...精神がガリガリ削られたよ...。まあ撒いてやったけどね!」


お姫様抱っこは大の男にはトラウマだったようだ。


「...で?忘れ物とはなんですか?」


スルーしたよ...。あっ、シルベスタの目元にみずが。


「...森に置いてきたお前の軍剣だよ。騎士が途中落ちていた剣を拾って届けてくれたんだ。」


剣に巻いてある布を開き鞘に納まった黒い柄のロングソードを取り出した。


「兄上、ありがたいのですが俺にはエルノラから頂いた剣があるのでいムッ.......ムグッ...」


私は余りに二人が不憫なのでリゼルの口を手でふさいだ。


「そちらの剣は私がお預かりします!」


「そうか?わかった。」


剣を受け取りアイテムボックスにさっさとしまう。


ガランガラン


その時丁度店の扉が開くベルの音が鳴り人がはいってきた。


「おや、こちらにいらっしゃったんですね。」


入ってきたのはタルナだった。

入り口近くにいる平民に偽装した二人をじっと見つめてニヤリと笑った。


「「ヒイッ!では旅の無事を祈る!!ではな!」」といって走り去った。


「やれやれ、無駄だというのに。」


「兄上達の運動不足解消が目的とは気づいてないみたいだな。」


「おや、リゼルディス様はお気づきでしたか。ハルネーゼ様の獣王国の嫁入りが近いですからね、そろそろ殿下方にも身を固めて頂きたいようですよ。」


スラッとした美形の為引く手あまたかと思ったらリゼル含め四兄弟、シルベスタとフォルツは落ち着きがなく、クラウネスは引きこもり、リゼルディスは騎士団に入り、仕舞いには形的に廃嫡という王妃様にとって頭痛の種らしい。


仕事は出来るのだがすぐに逃げ出す為、今回のリゼルとクラウネスの件で次期王と次期宰相の鍛え直しの命令が下ったとのこと。


「では、追いかけるので失礼します。」


タルナは敬礼すると消えた二人を追ってもの凄いスピードで街中に消えていった。


「さっきの人達、リゼルの家族?」


裾を掴んだまま私を見上げてくるナハトに頷く。


「あ~、コホン。お客様?」


そうだ、ここは店屋の中だった。


「この子の旅の服が欲しいんです。」


ナハトを前に押し出すと店主がサイズを確認している。


「何着かご用意致します。」といって店の奥へ入っていった。


ナハトが今着ている服は白いただの膝下まである半袖の質素なワンピースだ。


見つけた時に着ていた服はボロボロだった為に捨てられ、医療所で着せ変えられていたが旅には向かないため買いにきたのだ。


店主が数枚持ってきた服を台の上に見やすい様に並べていく。その中からしっかりした生地の白いシャツに濃い緑の半ズボンと革靴を着させる。その上からポケットとフードの付いた薄緑色の短めの外套を選び被せる。


「うん!これでいいね。同じのを全部二枚ずつ下着も追加でね、あとリゼルもね!」


「俺も!?」


リゼルの格好は騎士団の服をそのまま着ているる為、紋章が入っているので使えない。甲冑はさすがに置いてきたらしいが普段からこの格好らしく他の服を買った事もないので服が無いらしい。

仮にも王子なんだから少しは持っていると思った私がバカだった。


「こちらはいかがですか?」


タートルネックの黒い袖無し生地に茶色の皮の胸当て、薄黄色の上着には肩当てが肘まであり、黒いパンツには膝当てのついた長い銀ブーツが映えている。腰には剣を下げる為のホルダーがあり私が渡したロングソードが下がっていた。


「いいね、これも二枚ずつ下着もお願いします。」


二人からは文句はでず、買った服を全てアイテムボックスにしまった。


「代金はこれでお願いします。」


ギルドがある街ならギルドカードから直接引き落とせるので便利だ。リゼルが自分で出すと言っていたが旅の仲間なのだからと説得した。


「回復アイテムは沢山あるからいいとして、地図が手には入るといいな~。」


「回復の薬沢山あるの?お金足りる?」


ナハトが心配なのか聞いてくる。


「アイテムボックスの中に沢山入ってるよ。使っても無限増殖の壺が新しく使った分だけ補充されるから問題無いよ!お金もね。」


「むげん?ぞ...?つぼ?」


ナハトには?が浮かんでいる。


「ナハト、忘れろ。エルノラは後で色々はなそうな。」


爽やかな笑顔のリゼルが怖い。

初めてあった時は賢者様のお弟子様凄い!って感じだったのに...。


「次はギルドに行こう。確かドルタスさんが世界地図を持ってたはずだ。」

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