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Good luck in my world  作者: エンリ
第一章 始まり~大帝国アルネスト
18/156

18、聖騎士団長、副団長

聖騎士団詰所本部

リゼルとクラウネスに連れて来られた場所は、大きな貴族の屋敷かと思ったら全部騎士団の詰所らしい。


コンコン...コンコン


リズムを付けてノックする。

そういえば門の詰所でも同じノックをしていたので、おそらく合図なのかもしれないな~と思っていたら、やはり直ぐにガチャッと扉が開いた。


「リゼルディス様、お待ちしておりました。皆様もお入りください。」


中から現れたのは昨日会ったタルナさんだった。


「タルナ聖騎士団長、久しぶりだな。」


クラウネスが、タルナさんに挨拶しているが

()()()()()?リゼルは確か聖騎士の副団長と呼ばれていたが昨日タルナさんはリゼルの事を主といってたような....?


「エルノラ、タルナは俺の小さい頃の護衛団長だった癖が抜けないんだ。大きくなって聖騎士団に入ったら抜けると思ったけど結局抜けなかった。流石に仕事中は団長、副団長として弁えてるし隊の連中も分かってるからいいけどね。」


?マークが顔に出ていたらしい、リゼルが苦笑いしながら説明してくれた。


「いやはや、申し訳ない。私にとっては一度主と定めたので上司になろうが変わりませんよ。早く聖騎士団の団長に成って下さい、そうすれば問題はなくなりますよ。」


「いや、俺は強くなりたいから世界を廻りたいんだ。城を離れる最低条件が聖騎士団に入る事だったから副団長になるまで頑張ったんだ。」


「なっ!?そんな事聞いておりませんよ!!」


「今、言ったし。」


あの~お二人さん話が違ってきてますよ~。


隣にいるクラウネス様のお顔に青筋がたってますよ~。


「タルナ!リゼルディス!そんな事は、後でいい!編成隊の準備はどうなっている!」


クラウネス様の言葉にタルナは態度を改めた。


「失礼致しました。編成隊なのですが前回の古の森に探索した際、負傷者が出まして治療中の為最低限しかご用意出来ません。」


「....そうか」


一気に部屋が重苦しくなったよ。


「俺がはぐれた原因のウインドウルフか?」


「そうです、奴等は集団で狩りをしますから。リゼルディス様が片方の群を引き連れてくれたので隊を組み直し帝都に帰らせる事が出来ましたがリゼルディス様を囮にしてしまい....」


「あれははぐれた俺が悪い、団長として当たり前の行動だ。その後直ぐに探しに来てくれるつもりであそこにいたのだろう?」


門の詰所にいたタルナは兵をかき集めていたんだろう。捜索には人手がいる。


「はい、その通りです。リゼルディス様が現れたのは驚きでしたがね。」


「そうか、困ったな。精鋭の聖騎士団の者達でも負傷するのに兵士達では被害がはかり知れん。ギルドに頼んでも時間が色々かかるだろうし....」


クラウネスの言葉にタルナもリゼルも考え込む。

古の森に住むモンスターの種類は多くない。

ホーンラビット(角うさぎ)ウインドウルフ(風の狼)レッドグリズリー(赤い熊)、全てゲームで出てきた。この森のレベルは2~25。マウントスネークはいなかった。


初級者向けの森だったはずだが前と違うのは聖騎士団の副団長であるリゼルが始めレベル21だった事とを考えると断定はできないが全体的なレベルがモンスターよりも低いかモンスターのレベルが全体的に高くなってるのか....まあ前者かな。


マウントスネークは他の大陸のモンスターでレベルは34。森の中にいるのは発展の影響だろう。

眠り姫のイベントで採取するアルネイラの花は森の奥の泉近くに咲いている。

奥にある泉には森のボスの縄張りで前はレッドグリズリーがいた。だがマウントスネークがいるならボスはそいつだろう。


今のリゼルのレベルは35。ギリギリだが何とかなるだろう、だが他の人物は違う。


クラウネスはレベル21の魔術師。

タルナはレベル30の聖騎士。


他の兵士達はレベル10~18程度、少数ならともかく人数がいたら目が届かない。森の奥につく頃にはウインドウルフの餌さだろう。


ならばとれる手段は少数精鋭だ。



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