54話 やっとです!
皆様こんばんは。
投稿が遅れがちになっていまい申し訳ございません。
また、朝昼晩と気温の差が激しくなってますね。
皆様も風邪など引かないように体調に気をつけて下さい!
因みに私は咳が·····。
「そうですか。流石はアリア様です。」
ここはサマヌーン国の宰相執務室。
ランクスは、今、取りかかっている特産物の輸出についての書類に目を通していた時に、ずかずかと我が物顔でノックも無しに部屋に入室してきた、この国の皇太子のギルバート様から他国に嫁がれたアリア様の近況を聞いた。
アリア様はどんどんと皇太子妃としての役目に留まらず、国の為に動かれて立場の確立を確固たるものとしている。
ただ······
「アリアはまだ妊娠をしないらしい。かなりルイス殿からの寵愛を受けているようなんだがな。」
そうなのだ。アリア様はなかなかお子に恵まれないのだ。
半年前にリンカーヌ国から、アリア様は身体に障害はなかったかと失礼な書簡がきたのだ。
勿論、そんなことはない健康な方だと返事をしたが。
もしこのままアリア様がルイス殿下のお子を産まないとどうなるのだろうか·······。
アリア様のお立場は大丈夫であろうか······。
私がそんなことを考えているとギルバード様が「どうした?」と聞いてきた。
「いえ········。」
ギルバード様は怪訝な顔をしながら話しを続けた。
「今のところ、他国の動きはどうなんだ?」
私はアリア様の思いを振り払い、つい先ほど分かった事を報告をする。
「表だっての怪しい動きはないですね。ですが、マターナルヤ国がルイス殿下元へ側妃として嫁がれている娘と頻繁に親書を交わしていると報告受けております。」
キース隊長からアリア様が何者かに襲われたと報告を受けた時から、隣国は勿論ルイス殿下の側妃達の祖国にも、諜報員を潜り込ませて怪しい動きがないか見張っていた。
「そして先ほどですが、その側妃がモコッロ帝国と内通いているらしいと伝書鳩で報告が来ました。」
「何!?」
ギルバード様は驚き険しい顔になる。
「ルイス殿の側妃が内通者なら大問題だ!そこら辺の貴族とかの裏切りよりも何倍もだ!」
「はい。前から目を付けておりましたが、いつも尾行しては撒かれてしまい確証が掴めませんでしたがこの度は成功したようです。」
「尾行だけでは確証できたとは言わないぞ。」
「はい。諜報員は早馬に乗っていた者を一時は見失いましたが、この度は運良くモコッロ帝国に配置している諜報員が見つけ、モコッロ帝国から出た時に捕まえて尋問し、その際に証拠となる親書を奪い取ったようです。そして此方へ持って帰るように指示しております。」
「そうなのか。だが此方へ持って帰らせるよりも、リンカーヌ国へ持っていった方がよくないか?」
「私もそう思いましたが、明らかにサマヌーン国の方がリンカーヌ国よりも近いです。それに中身を確認をしなければなりませんでしょう。」
モコッロ帝国は山を2つ越えないといけないが通常なら6日くらいで行けるのだ。
「······そうだな。万が一、間違っていた場合は困るからな。」
「その通りです。多分寝ずに帰ってきているはずですので3日後にはこちらへ帰ってくるはずです。ですから今、急いで仕事を終わらせております。」
「········何故だ?」
ギルバード様は嫌そうな顔をして問うてきた。
私はそれにニッコリと笑いギルバード様に答える。
「勿論、親書を確認してすぐにリンカーヌ国へ向かう為ですよ。」
ギルバード様はやっぱりな····みたいな顔をした。
「別にわざわざお前が行かなくてもいいだろ?」
「こんな重大なことを私が行かなくてどうするのですか?」
もう一度ギルバード様に笑う。そしてボソッと一言。
「·····スタナルシア·····」
私の一言を聞いてギルバード様は焦ったように口を開く。
「分かった!お前がリンカーヌ国に行くことを許可しよう!」
私のこの一言はギルバード様にとっては弱味になる。
本当は脅すような事に使いたくないが、たまには使わせて貰おう。
「で、ランクス、モコッロ帝国て内通している側妃の名は何と言う?」
私は真面目な顔になり言った。
「その者の名はナタリア妃です。」
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ふふふ·······やっとだわ!やっとルイス殿下から許可が貰えたわ!
長かったわ!恥ずかしいけれど、甘え口調でお願いしてみたり(ルイス殿下はいきなり鼻息を荒くして、私はその場で押し倒されたけど)、ルイス殿下を無視したり(お仕置きと言われベッド押し倒され閨が激しく次の日は起き上がれなかった)と、その他色々したけれど許可は下りず······。
最後はレイラン様に泣きついてやっとしぶしぶだけど許可を貰えた。
あれから二週間。早く用意をしてミランバルの街へ出発しなければ!
私は旅の用意などで多忙を極めた。
その間も、ルイス殿下から「本当に行くのか?」「もう少し先にしないか?私も一緒に行くから」など色々とうざ·····ではなくまとわりついて大変だった。それに閨の方もしつこくなり····前からしつこかったけれど、それを輪にかけて酷かった。昼すぎ、もしくは夕方まで動けなくなることもしばしば。
だが!私はそれにも負けず、腰をさすりながら頑張った!
今は机の上で紙とにらめっこしている。
暫くは私が居なくなるので側妃たちから要望書が届いていた。
また、ナタリアとマリーベルはドレスが欲しいとか書いてある。
前も買っていたのに何故そんなに必要なのかしら。
勿論却下!
ルイス殿下にほとんど委ねているが、頻繁に買っている人には私が判断する。
アナラーナは子供服か。前要望で買ったのは3ヶ月前ね。これは承認と!
ポンっと承認の印鑑を捺す。
「あっ!そうだ!」
私は急いでネネを呼んだ。
「アリア様、どうかなさいましたか?」
「あれできた?」
ネネは一瞬キョトンとしたが、すぐに思い出したのか笑顔になり
「勿論ですわ!」
そう言って隣の部屋に行き二体のお人形を持ってきた。
「ネネありがとう!助かったわ。」
「こういうことはネネにお任せ下さい!」
ネネはボンと自分の胸を叩いた。
実はネネにお人形の裁縫を頼んでいたのだ。
フレアさんから魔石をお人形に埋め込んで欲しいと言われていたのだ。送ってきたのは結構大きな2つの魔石。フレアさんの言う通りにダンちゃん人形には濃い青い色をした魔石、シャベちゃん人形には淡い青い色した魔石をそれぞれに埋め込んだ。それをネネにお願いをしていたのだ。
その魔石を埋め込んだら、より強い護衛能力がつくとか·····。
魔法がない国だから良く分からないわ。
そしてその魔石と一緒に送ってくれたのは一枚の絵。
しかも結構大きい。額縁には入ってなく八ツ折りにして送ってきたのだ!額縁に入れたら一メートルは下らないだろうからハヤバトの中には入らないしね。
でも出来れば折らないで欲しかった!
だって!その絵には二人の男性が描かれていた。それは何と!今手元にあるお人形のモデルで、ダンちゃん人形ことフレアさんのお父様、シャベちゃん人形こと2つさんのお兄様だった!
二人ともものすごく格好いい!というか綺麗。二人ともに銀髪で短い。お人形と一緒でやっぱり銀髪なんだと感心してしまった。
私も銀髪だから親近感が湧くし、こちらでは珍しいので銀髪の人がいると嬉しい。
何というか、お父様の方は椅子に座っているけれど、無表情だからか絵を見ただけで威圧感というか圧倒される。お兄様の方はニッコリ笑っていて優しい雰囲気の方だ。でもとてつもないオーラを感じる。二人ともさぞかしかなりモテるであろうと分かる。
しかもお父様は七人の子持ちには到底見えないし、お兄様と兄弟と言われても違和感がない。
目の保養に飾っておきたいけど、ルイス殿下に何言われるか分からないからネネに渡している。
ネネは喜んで部屋に飾っているらしいが、キースは嫌そうな顔をしたそうな······。
でも関心のフレアさんの絵は無くて、ネネがお願いをしてたわ。
フレアさんってどんな人だろう·····。とっても美人さんなんだろうな。だって、お父様とお兄様がこんなに美形なんですもの!
ネネが言うには御姉様方も、とっても綺麗とおっしゃってたらしい。
だから色々とフレアさんの想像をしてしまう私!
この二体のお人形も忘れずに持って行かないとね!
私は「宜しくね!」と言ってぎゅっと二体のお人形を抱き締めた。
そんこんなでミランバルの街へ出発の日がやってきたのだ。
いつもお読み下さりありがとうございます。




