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一日校長、世露師苦

 魔王城が真っ赤になってから数日、やっとの事で通常の魔王城にもどった

ヨシコさんは初日以来、総司令室あねのへやに近寄らなくなってしまい

俺と手の開いた魔王軍で元に戻したのだった



「お~、何時もの魔王城にもどったな」



そうだね、と姉さんに答えた その後魔王城の塗り替え禁止を魔王軍チームの人達に徹底する様にお願いしといた



「心配すんなって、あいつらも悪気があってしたわけじゃねぇんだ、あたいの為を思ってしてくれた事なんだからよ」


「まあ、だから怒るに怒れないんだけどね、悪気があってやったならマンボーも怒りのシキトヨだったよ」



滑ったなと思ったけど、姉さんが笑っているのでまあよかった



総長あかめさんおっざっす」


「おう、気合はいってっか」


「バリバリ全開っす」


「「あっざっす」」


「おう、お前ら気合いれていけよ」


「「バリバリっす」」



魔王城に近づいたあたりで何時ものミニ集会が始まった



「ヨシキくん、おはよう」


「おはようございます、魔王様」



本当に何時も気がついたら挨拶されてるな、本当は俺の方から挨拶しないといけないのに気配がないんだよな魔王様



「ふふ、今日朝礼が終わった後に用事があるんで時間開けといてもらえないかしら?」


「わかりました、魔王の間に行けば宜しいですか?」



まあ、部下から赴くのが当然であると考えたが



「ううん、ちょっとお願いがあるから私がそちらに行かせてもらうわ」


「わかりました、では総司令室でお待ちしますね」



そんな他愛の無い話をしていると



「おう、ミユキじゃねぇか、どうした困った顔してへんなもんでも食ったか?」


「おはようあかめちゃん、大丈夫よ、変なもの食べる時はヨシキ君に味見してもらってから食べるわ」



魔王様の味見役なら喜んでさせてもらうが、困った顔してたら変なもの食べたという発想はさすが姉さんだなと思った。



「ヨシキ君が変な意味で関心してるわよ、そろそろ行かないと慌ただしくなっちゃうからそろそろ行きましょう」


「おう」



そうですね、と俺は答えて魔王城かいしゃに向かったのだった。





さてと、今日も何時もの朝礼の時間だ 



「本日の進行役は混乱の」



ああ、混乱の中山さんとかかな、斎藤さんに会えるのはいつの日か




「斎藤が逝かせてもらうんで世露死苦」


「「世露死苦」」



おう、ここでかよ、確かに混乱したよ、マジかよ



「ひとつ、やられる前にやってやれ」


「「ひとつ、やられる前にやってやれ」」


「ひとつ、考えるな、ぶっつぶせ」


「「ひとつ、考えるな、ぶっつぶせ」」


「ひとつ、死んでも負けない事」


「「ひとつ、死んでも負けない事」」



人を殴る前に考えてね、Let's think!



「じゃあ、総長アカメさんから気合いの入った言葉頂くんでしかと聞くように夜露死苦」


「「世露死苦」」


「あたいが北部軍総司令シロキ=アカメである」



そういって姉は朝礼を後にした、いやいやいや、これってあれじゃないですか


今日のは一段と気合入ってたな、私痺れました、感動で涙が そんな声があがっている

まあいいか、そう思い俺も姉の後を追ったのだった。





「そんな訳でアカメちゃんに私の代役をお願いしたいんだけどどうかな?」



総司令室あねのへやで書類を片付けていると約束通り魔王様がやってきた。



「魔王様、今日はいったいどうしたんですか?」



そう言って俺は魔王様を来客用の席に案内してお茶を出した所で話を切り出した。

なんでも明日、シロキ第7中学の一日校長をする予定が入っていたみたいだったのだが、急に予定が入ってしまい急遽代役を立てなければいけないという事で北部軍総司令である姉にお願いしたいという事であった。



「魔王様のご命令とあればなんでもしますよ」



当然である、先日信号機をぶっ壊したり、ポストの色を白くぬったり、極めつけは魔王城を真っ赤に塗るという暴挙に出た北部軍おばか達の迷惑行為を



「今度から気を付けてね」



だけで許してくれた魔王様のお願いである、名誉挽回、汚名返上のチャンスである

魔王軍あのひとたちは名誉返上、汚名挽回になる可能性もあるが、返上するほどの名誉もなければ今更挽回とかする必要がないくらいの汚名は持ち合わせている



「ヨシキ君ならそう言ってくれると思ったわ、ありがとうね

今度お礼するね」



魔王軍の中で美人と言えば(以下略)

間違いなく美少女枠では魔王様が一番だろう、そんな魔王様にそんな笑顔で言われてNOと言えるのは、、、、、

魔王軍あいつらは言うかもしれん、俺がいてよかった。

今忙しいんで、またの機会で とか、姉のお願い以外は魔王様相手でも言いそうだ


そういう事で快く了承した



「一応聞くけどあかめちゃんはどうしたの?」



「ああ、総司令は朝礼がおわって何時もどおり見回りにいきました

一応伝えたんですが僕がいれば大丈夫だろっていってました」



そっか、そういって魔王様はお戻りになられた。



さてと、明日のスケジュールを見直さないといけないな、そう思い手帳を確認した



「話は聞かせてもらった」



そう言うと奥の部屋ほんらいのひしょのへやの扉が開きヨシコさんが出てきた

あなたは村山さんですか



「魔族は絶滅する」


「な、なんだってー」



村山さんじゃなくてコバヤシの方かよ、一応乗っておいた、俺も中々バーリーピーポー化してきたかもしれない

ヨシコさんは俺の対応に満足したのか笑っている。



「それにしても村山さん知ってるなんて古いわねぇ、ヨシキ君いったいいくつよ」


「いや、だから考えてる事につっこみいれないでくださいよ

というか、何時からそこにいたんですか?

経理課しごとはどうしたんですか?」



俺が当然の内容を質問するとヨシコさんもあたかも当然の様に答えてきた



「面白い事が起こる所に私はいるのよ、逢引なんてやるわねぇヨシキ君

経理課は私がいない方が早く仕事が進む様にしてあるから仕事しないのが私の仕事よ」



やっぱり駄目だこの人、胸を張って言う内容じゃない



「大丈夫、逢引このことは黙っておくから」


「大丈夫です、そんな耳年増みたいな事言ってないで、話は聞いてたならついでにお願いがあるんですけど

明日総司令の代わりに一日ここに居てもらえませんか?」


「やーよ」



即答だった



「経理課はヨシコさん居なくても回るようになってるって今言いませんでした?

何か予定あるんですか?」



嫌な予感はしたがとりあえず聞いてみた



「私も第7中学いくもの」



案の定だった、一番聞いて欲しく無い人に聞かれてしまったと思ったが時はすでに遅かった。

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