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適者生存、週初めはバリバリから

「アカメさん、あっざいます」


朝の通勤途中姉に気付いた1人の魔王軍の人が挨拶をしてきた。


「おう、今日もがんばれよ」


姉が返すとすぐさま回りの魔王軍の人達も


「「アカメさん、あっざいます」」


おはようございますと言ってるんだろうけどあっざいますとしか聞こえない

そして姉がこの勢いに乗らない訳がないわけで


「お前ら月曜から気合いはいってんのか」



「「バリバリっす」」



「週初めから舐められんじゃねーぞ」



「「バリバリっす」」


「喧嘩上等だ」


「「喧嘩上等っす」」


いや、姉さん今から魔王城にお仕事だよ

喧嘩上等っすじゃないだろう

そんな何時もの光景を見てると後ろから声をかけられた


「ヨシキ君おはよう、今日も朝から大変ね」


魔王様だった


「魔王様おはようございます、まあ何時もの事なんでなれましたけど」


「ふふ、慣れるのもどうかと思うけど今日もがんばりましょうね」


魔王様が魔王軍のトップで本当に良かった、うちの姉が魔王とかになったら大変な国になりそうだな。

しかし魔王様がいるのに挨拶する人がいないのもどうなんだろう


そう思っていると


「お、ミユキじゃねぇか今日も仕事か?」


ミニ集会が終わったらしく姉が戻ってきた


「アカメちゃんおはよう、アカメちゃんと同じで今日も仕事よ」


「お、魔王も大変だな

ヤバい時はウチの奴等貸してやるからあんまりムリすんなよ」


魔王様が笑いながらありがとうと言ったが、姉は魔王軍の人達は魔王様の配下という事がわかってるのか少し心配になった


「そろそろ行かないと時間ぎりぎりになってしまうからいきましょうか」


魔王様がそういうと


「おう」


と姉が返事をし魔王城に出勤したのだった。


今日も朝礼が行われている

進行役の人が前に出た

毎週あいうえお順で当番が回ってくる

先週は小池さんだった筈なので、今日斉藤さんだろと予想した


「コンプレッサーの中村が今週は担当させて頂きます、自分の気合い半端ないんで、みんなの事置いていくかもしれないんで夜露死苦!」


「「夜露死苦」」


マジかよ、なんだよコンプレッサーって


因みに俺はまだ秘書になって三カ月ほど経つが名前と顔が一致しない人達がちらほらいる

コンプレッサーの中村さんはまだマシな方だ、一応中村さんだからな

爆撃のお竜とか言うから竜さんかなと思ったから一応確認とったら鈴木さんだったしな、確認はやはり大切だと思い出させてくれたよ

だけどしょくばでは本名名乗ろうな、ちなみに鈴木さんって呼んだら無視されて

お竜さんって呼んだら返事くれたよ


「本日は今週の喧嘩上等スローガンを発表するんで、今週はこいつで気合いをいれてくれ夜露死苦」


「「喧嘩上等スローガン夜露死苦」」


「ひとつ、三度の飯より喧嘩上等」


「「ひとつ、三度の飯より喧嘩上等」」


「ひとつ、殴られる恐怖より殴れない恐怖」


「「ひとつ、殴られる恐怖より殴れない恐怖」」


「ひとつ、死んでも負けるな」


「「ひとつ、死んでも負けるな」」


なんだよ、最後のは変わらないのかよ


「じゃあ、総長アカメさんから気合いの入った言葉頂くんでしかと聞くように夜露死苦」


「「夜露死苦」」


そういうと姉が立ち上がり全体を眺めだして、そして言った


「お前らバリバリか!」


「「バリバリっす」」


「よし、今日も夜露死苦」


「「夜露死苦」」


その言葉で今日の朝礼が終了した。

バリバリってなんですか



魔王軍は土日祝日休みの公務員ぐんじん


その為土日に起こった出来事の対応は月曜日に対応する事になる

魔王軍北部軍総司令ともなるとハンコを押すだけの仕事になる

しかし、ハンコを押す為に書類に目を通すのがつらいとかで姉は今日も魔王城をうろつくのであった。


「ヨシキ軍、変なナレーションを呟いてるけど大丈夫?」


ヨシコさんが書類の山に目を通してハンコを押してる俺に話しかけてきた


「ヨシコさんが副官なんですから変わって下さいよ」


「別に良いけどいつの間にか知らない書類にハンコが押される事になるよ?」


「真面目な顔で脅してくる人に俺はどう対応したら良いのだろうか」


「だから心の声がでてるって、あはは」


「あはは、じゃないですよ

総司令が押してる時に実際に変な書類混ぜて押させたって笑いながら教えてくれたのヨシコさんですよ」


「あはははは」


はぁ、実際に魔王軍の単車ドラゴン飼育メンテをMUNENORIからITIROに変える書類を混ぜたらしい、しかも理由がMUNENORIも喜ぶとか言うわけのわからない理由だった

仕事が減って喜ぶ人がいるわけが無い事もないか? いや、騙されるな俺


「総司令ガチで焦ってましたよ」


「あはは、イェーイ」


「イェーイじゃないですよ、それでどうしたんですか?」


改めて要件を聞く事にした


「ふふふ、よくぞ聞いてくれました

アカメちゃんが仕事を伝えるとみんな仕事が早いからさ

経理課わたしのぶしょにもきてもらおうかなって

そしたら私の仕事も減るからさ!!」


いたよ、仕事へったら喜ぶ人が


魔王軍うちのチームでアカメちゃん効果は絶大だよ!

総司令の肩書きは伊達じゃない!」


「わかりましたよ、後で行くように伝えときますよ」


サンキュー!といって経理課とは逆の方向に走っていった。


まあ、確かに同じ内容の仕事でも合う合わないはあるよな

と思いながら書類の山にハンコを俺は走らせた。




~~~土木課~~~~


 

「さて、ここでみんなに集まって貰ったのは他でもない

現在我シロキ領内に於いてBBQが出来る所が非常に限られている

私は諸君に聞きたい、BBQを食べたいかと」


「「食べたいっす」」


「私は北部軍総司令ではあるが、この領地の公爵でもある

どうだろう、私の領民の為に土木課キミたちの力を貸してはくれぬだろうか!」


「「アッカッメ!アッカッメ!」」


「ありがとう、ありがとう

同士諸君この作戦は比較的速やかかつ、早急に執り行わなければならない

この月曜日という皆が忙しい中とはいえきっと君達であれば完遂してくれるだろう

作戦内容、作戦場所はこの封筒にはいっている

それでは諸君らの健闘をいのる」


「「アッカッメ!!アッカッメ」」



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