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掌編小説集3 (101話~150話)

作者: 蹴沢缶九郎

強欲な男がタイムマシンに乗って、人類がこの世に誕生する以前の時代にやってきた。その時代の生物で一儲けを企てていた男は、麻酔銃を使い、手当たり次第に生物を撃っては捕まえていく。


最後に一匹の猿を捕獲し、男は元来た時代へと帰っていった。しかし男が捕獲した猿は、麻酔銃に撃たれたショックと変化した環境に適応する事が出来ず、日に日に衰弱していく。


猿の様子を見ていた男は、


「こいつが死んでも他に生物はいるし、また新しいのを捕まえてくればいい。」


と笑いながら言った。


自分の最後を悟った猿は、男を(あわ)れんだ目で一瞥(いちべつ)すると、檻の中で静かに息絶えた。


男の先祖であった猿が亡くなった瞬間、男の存在がこの世から消えた。

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