危険が危ないとモノクロの世界が視える
バイクは、車体を倒して曲がったり、加速して体勢を立て直したりすることもあってマシンとの一体感が味わえる楽しい乗り物だと思います。
その一方で、車社会の中、あるいは道路事情によって危ないことも多いですね。乗った頃ある人でヒヤリとした場面に遭遇したことが無い人は稀ではないでしょうかね。
怖い目にあったということでは、大型トラックに、ワザと幅寄せされて危うく後輪に巻き込まれそうになったこととかあります。そうかと思えば、いつもはなんてことなく曲がれるカーブですが、雨の日に継ぎ目の鉄板の上で前輪が横滑りして、焦ったこととか。横滑りしたのですが鉄板に対して斜めに横断するように侵入したのが幸いして、滑るー>鉄板抜けてグリップするということで、体勢を崩すことなく、曲がる体勢のまま1mほど横にスライドしただけですみましたけど。
運がいい時はこんなものですが、一番運が良かったと思ったのは、今回のタイトルにもある世界がモノクロに変わった時でした。
信号に差し掛かり、信号待ちをするために左端で待っていたところ、同じように信号待ちで停止するトラックが、すぐ横まで車を進めて停止。まぁ、普通です。横切っている車が切れて信号が変わって、発進!とアクセル開けると、バイクの方が車より前に出るのは早いですからね。先に交差点に進入したわけですが、横にいたトラックで見えていなかった方向から、信号が赤になっていたにもかかわらず突っ込んできたワゴン車が、先に出たこちらに向かって突っ込んできました。これは、どうしようもない、避けられないと思った瞬間、突っ込んできたワゴン車を運転している人の顔がはっきり見えて、ものすごい顔でブレーキ踏んでいるのか、体を後方へ背もたれに押し付けるように体を強張らせて驚愕したような目と口で踏ん張っている姿だなと妙に淡々と理解したりしてました。
ただ、ワゴン車の突っ込んでくる速度が極度に低下して、世界から色が消えた瞬間に出会ったわけです。この時に、ブレーキをかけて避けられるか、いや間に合わない、右方向に加速して避けられるか、ワゴン車との距離がそれほどない、左側歩道に向かって加速したらいけるか、歩行者が少し後方にいるが、そちらは大丈夫そうだ、という分析をそのモノクロの世界でできてしまいました。ワゴン車衝突まで、あと2m、そこで、出た結論、アクセル開けて左側歩道に乗り入れる、ということを実践したわけですが、その結果回避できました。歩道に乗り上げるまで世界はモノクロで音もしなかったのですが、すーっと世界に色と音が戻ってきました。不思議なもので自分の後方ギリギリを通過するワゴン車、突っ込んでくるワゴン車に驚いてのけぞる歩行者が見えてましたし、自分自身の姿もなぜか斜めに上から見下ろすように見えていました。歩道に乗り上げてから、改めて振り返ると、件のワゴン車、相当なスピードだったみたいで右に左に蛇行しながら体勢を立て直してました。この時は、やれやれ、とか思ってたのですが、少し経ってから、心臓がばくばくいい始めました。後になってから恐怖がやってきたのだと思いますけど。
こういう話は、読んだり聞いたりしたことはありましたが、本当にあったのか!と、そして人間ってすげぇな、と思ったりしましたねぇ。
交差点は怖いですよ(笑
そして、バイクで転ぶというのも怖いです。ツーリングに行ったときですが、途中で雨が降りはじめた頃です。そろそろ帰途につこうかという時に、雨で国道は混雑しているから、川沿いの道を選んで行こうということになりました。多少曲がりくねってたり、道幅も6m未満でしたが、川沿いの道ということもあって景色はなかなかのところでした。ただ、走るまでわからなかったのですが、雨が降っていると道がなんとなくズルズルとした感じがあり、速度だして進むとブレーキかけた瞬間にすっ転びそうだから、ゆっくり進むか、といいながら20km/hぐらいで進んでました。どうやら、この道は大型トラックが使う抜け道に利用されているようで、何台かに追い抜かれました。滑る道なので、こちらの方が遅かったわけです。しばらく行くと前方からトラックがやってきたのが見えたので、さらに減速して、15k切ったかぐらいで軽くブレーキをかけたところ、前輪が滑り出しました。この速度で滑るか〜と思い倒れないようにバランス取っていたところ、いきなり体が振り飛ばされたわけです。なにが起きたかというと、滑っていた前輪が、いきなりグリップを回復した為、倒れかかっていたバイクが立ち上がり逆の方向へと倒れていったという状態に。いわゆるハイサイドなんでしょうけどこんな低速で起きるとは思わなかった。バイク自体も重量ありますからね。その勢いで握っていたハンドルを中心に体が跳ね上がって空中に投げ出されたような状況です。手を離した方がいいととっさに思ったので、ハンドルから手を話すと、バイクの方が私の体より先に前方へ滑って行き、おそらく腰から落ちた私もなす術もなくバイクに従うように滑って行きました。その先には先ほどこちらに向かってくるトラックがいました。トラックに向かってひたすら滑り進むバイクと私。
『あー、トラックのしたが見える。このまま進むとしたに潜り込むなー、タイヤとは距離があるから踏み潰される心配はないなー』
この時思っていたのはそんなことでした。しかし、トラックの下に入り込むことはありませんでした。トラックが止まってくれて、バイクも私もそのトラックの2mほど手前で止まりましたから。
トラックの運転手から、追い越したトラックから無線が入ってバイクがいるとのことで注意して進んでいたから止まれたと説明されました、ありがたいことです。ありがたいと思ったのですが、この時の私は、どれくらいの勢いで地面に叩きつけられたのか、全く体を動かすことができませんでした。全身麻痺状態ですが声は出たので、その時の仲間にバイクと体を道路の端まで運んでもらいました。なにしろ道路の真ん中で、大の字になっていたわけですから。
体が動くようになるまで数分だったみたいですが、随分長い間倒れていたように感じましたね。仰向けに寝かされ、ヘルメットには空から落ちてくる雨粒がテンテンと落ちてくる、そんなのを眺めてました。腰から地面に落ちると、体が一時的に動かない状態になるのですね。
トラックの運転手には、仲間がお礼を言ってくれました。私はなにしろ身動き一つ取れない。トラックは、3台ぐらいいました。気をつけてなー、と温かい言葉をもらってトラックは行ってしまいました。
ようやく体が動き、バイクをみるととりあえずエンジンとかには以上が無いことがわかったので再び帰途に着いたのですが、バイクに乗って足を置くステップが吹っ飛んでました。しょうがないので、折れた後にかかとを引っ掛けて乗ることに。実は、倒れている時、バイクに再び乗った時に体には全く痛みがなかったのです。が、しかししばらく跨り、信号などで足を伸ばすとそこらじゅう痛い!後から来たんですね、痛みが。しかも足を伸ばすと痛くなるという。これがなかなか辛い痛みで、信号の度に痛かったです。こういう時の高速は楽でしたね。体勢変えなくていいから。途中でレストハウスのあるサービスエリアで、すこし休んでから帰ることして、仲間とはそこで別れました。後日検査もしましたが、打撲だけで済んだのは幸いでしたね。
ヘルメット、だいじですよ。これなかったら入院コース間違いなしでしたもの。低速でも気をつけていても自爆することあるということを学びました。
その後もしばらくバイクに乗ってましたが、独身の終わりと同時に手放すことに。なんでしょうね、結婚するまで認めていたのに、結婚した途端、ダメって言われましたよ。
次にバイク持つのはいつになるのかなぁ。こんな目にあってもバイクは楽しいです。




