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風になる!無理!

大手企業に入社して収入も安定した辺りでバイクの免許を取りに行きました。


バイクといえば、大体高校生の頃に興味持つのが多いかもしれないですね。私もそうでした。その頃は友人のバイクに跨ったり、無免許で農道走ってみたり、警察に追いかけられたりしたこともありますが、まぁ、ちょっとばかしヤンチャしてたぐらいです。


その頃から、明確に思っていたのは、バイクは社会人になったらちゃんと乗ろう、ということでした。バイクの免許は学校でも制約ありましたしね。今でもそうなのかな?


土日中心ではありますが、教習所に通って免許を取ったわけです。限定解除とか大型ではないですな。今は大型免許は教習所で取れますが、当時は中型まででしたからね。


バイクに乗り始めて、会社にもバイクで来るようになると、会社の先輩達も何故か取る人が増えたりしてました。それで信州まで蕎麦食いツアーやったりしてたわけです。


バイクに乗って数年した辺りで、職場の後輩とかと一緒にツーリングを何回かしたりしました。


後輩連中も社会人になってから取った奴が多くて、というのも私がバイクに乗っているというのが意外らしくて、じゃぁ、俺も取る、といって取りに行ってました。当時はOnでもOffでもつるんで遊んでた連中だったので、みんなバイクを買ったらツーリングに行こうということになったわけです。


行き先は、伊豆。目的は、魚食う!ということで出かけたわけです。


メンバーの中で一人だけ高校の頃から跨っている奴がいて、しかもかなりの乗り手、というか無茶しいな奴がいました。ジャックナイフはお手の物、転んだ数は数え切れないぐらいで、腕にはその時に肌に刷り込まれた黒い何かがあって、こうなると取れないんだよー、とか言ってました。時速70kmを超えて転んでもかすり傷ひとつ負わなかったというツワモノですが、かつての事故で体に一部ボルトが入っているとか。


社会人でバイクの免許取るのと高校の頃に取った奴と比べると、バイクの扱いで差が出ますね。やはり無茶したことのあるやつは、バイクの挙動把握の力が半端ない感じですね。


ワインディングの下りの速度が段違いでした。どうやっているんだと聞いてみると、フロントブレーキとリアブレーキの使い分けがポイントだそうです。教習所で習うだけではほぼリアブレーキ使うことないですからね。


あ、当時のバイクはスクーターではありません。自転車のように跨るものばかりです。だから、フロントブレーキはハンドルについてますけど、リアブレーキは足で操作するわけです。


そんな解説を受けながら、みんなちょっと練習して見るのですが、この感覚はかなり乗りこなさないと難しいね、ということを話していた気がします。


そんなときに、こいつが、フロントブレーキレバーのレスポンスがおかしいと言い始めました。まだ、ワインディングを下り中です。それが終わりかけた頃、先行していたそいつがバイクを止めて、フロントブレーキ周りを見てました。


「このカーブで、フロントブレーキかけたら、いきなりフロントが効かなくなった。おかしいと思って今みてるけど少しブレーキオイルが流れ出たようだ」


バイクのブレーキは車と同じように油圧です。自転車のように人力でワイヤーを引いてブレーキパッドをタイヤに当てる、なんてのは人よりも重いバイクを止めるということは不可能ですからね。ところがオイルが流れ出たということはブレーキパッドとディスクの間にオイルが入り込むことになるので、パッドが滑ってしまって、結果的にブレーキが効かないということになります。


「どうする?戻って修理できるところ探すか?」


登りと平坦な道であれば、ゆっくり進んでもリアだけで制動は効きますからね。しかし、やはり奴はやつだったわけで、このまま残りのワインディングを下って、予定通り魚食う!と宣言しました。多少は効くから大丈夫ということでしたけど。オイルは拭き取ったから、効きが少し悪くなるだけで、リアも使えばなんとかなる。ただ流石に速度は少し遅くなると言ってましたが、フロントブレーキが信用ならない状態で曲がりくねった道を下るのは、かなり怖いよな、思っている他のメンバーを尻目に誰よりも早く下って行ってしまいました。


私は他のメンバーよりバイク乗ってた期間が長めだったので、かろうじてそいつについていけたのですが、ヘアピンのような下りのカーブをリアをスライドさせながら下ってましたね。あんな風に乗れるものなのか〜と感心しました。なかなか派手な乗り方ではありましたけど。


ちょっと真似してやってみましたが、ムリでしたね。自転車と違い、バイクが滑り出すというのはその感覚を練習しないと絶対無理ですね。


長年バイク乗っている方に取っては当たり前かもしれないですが、リアを流してカーブを曲がる、なんてのは早々できるものじゃないだろうと思いましたよ。


トラブった奴が熟練者だったのも幸いして、残りの工程もこなして、魚食って少し観光っぽいことして、この日は皆無事に家路に着きました。


後日談で、オイル漏れどころかブレーキホースが裂けていて、ブレーキオイルが全部流れ出ていたと言うことでした。実は、と言って言い出したのが、帰りの高速でフロントが全然効かなくなって、全ての制動をリアだけでやって帰ったということでした。


自分の乗っていたバイクのリアブレーキは、急制動用だろうっていうぐらい、少しかけただけで後輪がロックしちゃうものだったので、単純にすげぇなぁと口を開けて聞いてましたね。


さて、バイクは危ないものとされてます。一説では車の方が死亡率が高いとも言われてますが、事故った時に怪我無しというわけでもありません。なので、2度ほど、「あー、死んだかなー」と思ったこともありますが、これは次回に書いてみます。


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