ポーキー
昔々、あるところに、日本人形のように可愛いらしい女の子がいました。
「僕、〇〇ちゃんが好き」『僕も。』
「僕だって。」
彼女は幼稚園のアイドルでした。
それから12年後……………
私、田中愛、17才、高校2年生。誰もが羨むマドンナではなく、年齢=彼氏いない歴17年未だ更新しております。顔は、普通。友達もそこそこ。
そんな私のクラスの位置付けは、ボケキャラ。可愛い天然キャラでは勿論なく、いわゆるアホな子。勿論、かつてのようにモテるわけはなく、未だ彼氏は愚か、男子との接点もうすい、ダメダメっ子なのです。
そんな私にも好きな人がいます。喋ったことは、ほとんど無いけれど、私の斜め前の彼の席。毎日、飽きるほど、背中を見つめています。
そんなある日、彼と放課後の教室で二人っきり。なんとか喋る口実をつくりたい。そんな私の目に映ったのは、ポッキー。
私は、勇気を出して彼に言った。
「よかったら、ポ、ポーキーいる??」
痛恨ミス。『ポッキー』を『ポーキー』と言ってしまった。でも、ここで彼に可愛くドジッ子をアピールすれば。
頑張れ、愛。「ごっ。」しかし彼は、サラリとながし、
「ゴメン。甘いの苦手なんだ。」
「そっ、そうなんだ。気にしないで。」
重い沈黙……その時彼が、
「ところでポーキーって、普通間違わないよな。」
今さら……時すでに遅し。
お母さん、私の恋はまだまだ遠そうです。
初めまして。やさぐれです。初めての小説で、とてもお見せ出来るものじゃありますんが、よかったら目を通して頂けると光栄です。