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戦闘

「これがこんな強いとは・・・・。」



蓮は今、街へ向かって森の中を歩いているところだ。

転生した場所が場所だけに、半日ほど歩かなければ森の外に出られない。




ちなみに蓮は転生した祠から真っ直ぐ北に歩いたところに街があることを知っていた。

どうして初めて来たはずの場所の周りの土地勘があるのかというと・・・。











「夏川君、転生して迷子になってお陀仏になる事もあるからな気をつけてな。」

「気をつけてな。 じゃないですよ!なんか対策無いんですか!」

「あるぞい。ほい、地図。」

蓮がこういう事を予知していたかのように、おじいさんはすぐに地図を出した。




「あるなら早く出せばいいじゃないですか・・・まぁ、ありがとうございます。」

「ふぉふぉふぉ・・・少し意地悪してみたぞい。」






蓮は少しいじけながら、素直に感謝の言葉を発した。

その姿を見たおじいさんは笑い、「素直でよろしい。」と言って、地図を蓮に手渡した。








「いやぁ、この地図無かったら死んでたかもなぁ。」



蓮はしみじみと、今手に持っているこの紙切れがあってよかったと思ったのであった。




「街に行ったら何しようか・・・まぁ、まず寝るけど。」


口ではそんな呑気な事を言っているが、蓮の所持金は0。

このままでは野宿なのだが、蓮はその事に気がついていなかった。


そのままトコトコ森を進んでいく。


すると周りに木々のない開けたところへ出た。


「おぉ、なかなかの絶景じゃないか。」


見渡す限り緑、緑、緑だが、地球ではこんな光景なかなか見られない。

蓮は電話のカメラで写真を撮った。


「いい感じに撮れたんじゃないか?」


景色が綺麗だと誰が撮ってもそんなに変わりは無いんじゃないか。


しかし蓮は電話の画面に写る絶景を見てご満悦のようだ。


画面をよく見ていると、蓮はあることに気が付いた。


「あれ?何か建物が写ってるや。」


形はヨーロッパにある中世の城のようで、よく見ると城下町らしきものもある。

ここからだととても小さくしか見えないのでかなり遠いことは明らか。

今から出発しても、着くのは早くて明日の昼前だろう。


しかしこの男は行く気満々だった。

電話をポケットにしまい、意気揚々と遠くにある城に向かい道なき道を行くのであった。

森を散々歩き回ったとは思えない軽快な足取りで進んでいくと誰かが怒鳴る音が聞こえた。


「おいおい、このままじゃ夜までにバルンに着かないじゃないか!!」


三十代くらいの男が馬車をひく女の人に怒鳴っていた。

バルンというのは城下町の名前だろうか。


怒鳴られている女の人は布を巻いただけのような格好をしていて、ひどい扱いだ。

しかも震えていて、とても怯えているようだ。

この草原は比較的暖かいが、もちろん夜になれば気温が下がっていくだろう。

そうなればこの女の人の行動はますます鈍くなるだろう。


そこで蓮はその女の人を助ける事にした。


「おい、おっさん。」


蓮は男の肩に手を置く。

すると男は振り向いて、蓮を睨み付けた。


「その女の人弱ってるだろ。少し休んだらどうなんだ。」


「お前みたいなガキに言われる筋合いはない。あっちいってくれ。」


男は蓮を睨み付けたまま言い放った。

確かに関係者でもないし、知り合いでもないがいくらなんでも酷すぎる。

止めたいが、止められない自分に蓮はイラついていた。


昔から蓮は不平等が嫌いだった。

自分がいじめられるのは耐えれるのだが、誰かが同じことをされていたらすぐさま止めに行った。

どんな時も止めに行った。

しかし不思議と蓮はそういう事の時の喧嘩は強かった。

その強さは今も同じで。

どうしたら止められるかと考えていたとき、ふと思い出した。


ステータスが見れる事を。


(よし、男に集中、集中)


するとステータスが頭の中に浮かんできた。


バグ LV7 種族 ヒューマン 職業 奴隷商人


HP 50

MP 5


すばやさ 20

ちから 20

みのまもり 45

うん 2


スキル


契約 (契約LV3までの契約をする事が出来る。)



運が無いのは蓮を相手にしてしまったからだろうか。

しかも魔力も少ない。

多分魔法ではなく武器で殴る、切るを繰り返して攻撃するんだろう。


このステータスを見たとき蓮は思った。


勝てる。


間違いなく勝てると、確信した蓮は男に決闘を申し込んだ。


「おっさん、俺と決闘しろ。俺が負けたらなんでもしてやる。」


男はそれを聞くとニヤリと笑って決闘を受けると言った。


決闘の場所はここ。


勝利条件は参ったとどちらかが言うか、どちらかが死ぬまで。


報酬は蓮が勝ったら男が今持っている衣服以外の全てを貰う。

男が勝ったら俺がこのおっさんの言うことを何でも聞く。

要は蓮が奴隷のようになるということだ。

このルールは男のスキルで契約されているので、破棄したらその瞬間身分が奴隷になる。


蓮と男が向かい合う。


スタートの合図は女の人がしてくれる。


蓮は集中する。風の音が耳に入らないくらいに。土を踏む音が聞こえないくらいに。


相手を倒す事だけを考える。


「スタート!」



女の人の掛け声で決闘は始まった。


男は短剣を胸元から出し、蓮に向かって走ってくる。


一方蓮は、電話を手に持ち男に狙いを定めて<3>を二回押した。


その瞬間、男の全身が燃え尽きた。




























バグは犠牲になったのだ。

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