プロローグ
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俺の周りの魔法陣
プロローグ
今俺は重大な危機に直面している。何かって?それは…あと一年したら分かるだろう。何故言わないかって?そんなの決まっている。もうどうあがこうが意味がない。誰に助けを求めようが、今の僕を助けることができる人間なんていない。そう断言できるからだ。
でももし、人間以外の高等生物例えば…魔法使いが存在していれば、俺の道にも少しの光が芽生えただろう。だがまぁそんなことは考えるだけ無駄。いるわけない。でももし存在するのだったら一番に僕に会いに来るだろう。だって今の俺には魔法という言葉がよく似合う…いや似合いすぎる。これはそれ以外の何でもないと思われるだろう。
でも俺の中では魔法などありえないもの、怪奇現象の一つに過ぎないと、勝手に決めてしまっている。でもそう自分に言い聞かせないとやっていられない。小さな希望を抱えることさえしなくなるほど、本当に今の僕は大変なことになっている。
いつからだろうか?何故こうなってしまったのかさえ覚えていない。考えるだけ吐き気がしてくる。いっそ消えてなくなりたいぐらいだ。それでも生きてこの世に今存在しているのだから仕方がない…と思いたいところだが、もともとネガティブな性格の僕だ。こんなことになってしまったら、いつも以上にネガティブなことを考えることができる。案外自慢だ。他の人から見るとただの悲しい痛い人だろう。まぁもうそれでいいと思っている…かな…。
いつからだろうこんなにネガティブ思想になってしまったのは。まぁ生まれつきこういう性格なのかもしれない、まぁきっかけがあるとしたら、十年前のあの事件だろう。あの事件とは…まぁいい思い出したくもない。よく考えると今の僕は死にたいのかもしれない。いや死んだ方がいいのかもしれない。でも死ねない。何故だろう?分からない…。ただ一つ言えるのは今の僕がこのまま生きていても、他人に迷惑をかける…だけ…でも…本当は…生きたいのかな…。
まぁこれ以上ネガティブでいてもしかたないので今の僕の状況を簡単に振り返ってみた。目覚めたら異様な模様をした円が腹に突然現れ、その円に書かれている前の正常な俺だったら意味が分からない字を何故か読めてしまい。その字は俺の名前や年齢を表していて、最後には寿命まで書かれてあった。最初は信じられずなんとか円を消そうとし、ブラシでこすってみたがこすれもしない。気分を変えようと外に出たのだが…それは失敗だった。外のいろんな場所で自分の腹の円と同じ物を見てしまったのだ。その時は気が狂いそうだった。それに腹の円の寿命と書かれたところが、三百六十五と書かれていたのが二日たち三百六十三に変わっていた。だからあと一年したら分かる、いや二日たったのであと三百六十三日したら分かるに変えるべき…。まぁ…俺の寿命はあと一年…でいいや。