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2話 気づき


 将来を誓い合った仲とかではないが。

 仲が良かった。


 だがキオは、いつしか気づいてしまったのだ。

 自分の真実の気持ちに。

 ボクがいなくなってから。

 心にポッカリと穴が空いたようだと。

 いつか、トロが自分のもとへ戻ってくると信じて待った。

 

 来る日も来る日も、その場所で。淡い想い出の根付くその場所で待ち続けた。

 やるせないほど健気だな。嬉しいよ、キオ。


 やがてボクは戦いにも慣れて、単独で野営も経験する。

 旅人が身を寄せ合うように近場に陣を構え出す。

 ボクの瞳が焚き木の噴煙の合間を縫い、染まり狂う茜空に偲んでいく。

 戦びとの宿命を断ち、キミに還る日を夢見る。


 密集する野営陣にひとひらの風の噂が舞い込んで来る。

 いつしか、キオはボクの帰りを待てなくなったと。

 魔王の討伐に駆り出された不憫な孤児の話が街に届いたようだ、と。


 それはそれで彼女が不安におびえて暮らすのが目に浮かぶようだったが。


 続報を入手した。


 ついに待つことが苦痛となり、その小さな胸を患いかける。

 その心の憂いを隠しながら、ほほえみを忘れぬ術をひとり探り続けたのか。

 意を決した彼女は街からの脱却を試みた。

 その行き先はなんと、、、





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