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大阪JKギャル学園~女子高生恋愛物語!  作者: 優貴(Yukky)


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2/3

第2話「ライバル宣言とか聞いてへん!」

翌朝。

浪速スター学園の廊下がざわついていた。

「昨日、道頓堀で見たで」「あれ蒼真やろ?」

心愛の足が止まる。

(え、なんでバレてるん!?)

後ろから、美麗がひょいっと腕を回す。

「有名人と歩いたら噂なるに決まってるやん」

「有名人ちゃうし!」

「男子校の中ではそこそこ有名らしいで、蒼真」

ドキッ。

そのとき。

ヒールの音が廊下に響く。

カツ、カツ、カツ。

黒崎レナ。

長い巻き髪、完璧なアイメイク、余裕の笑み。

「心愛ちゃん」

名前を呼ばれ、心愛の喉が乾く。

「昨日、蒼真くんとデートやったん?」

「で、デートちゃうし!」

レナはクスッと笑う。

「そっか。でも目立つことするなら、覚悟いるで?」

「……覚悟?」

「蒼真くん、前からうちと仲ええの知ってるよな?」

空気が一瞬で冷える。

美麗が一歩前に出る。

「レナ、それ脅し?」

「ちゃうちゃう。忠告やん」

レナは心愛をじっと見る。

「急にギャルなって、急に目立って。ちょっと調子乗りすぎちゃう?」

胸がきゅっとなる。

言い返せない。

でも。

心愛は小さく息を吸う。

「……わたし、調子乗ってへん」

声は震えてる。

それでも続ける。

「変わりたかっただけやし」

レナの目が細くなる。

「ほな、勝負しよか」

「え?」

「来月の文化祭。ミススターコンテスト出るやろ?」

「……は?」

「蒼真くん、審査員で来るらしいで」

美麗が小さく「マジか」と呟く。

レナは微笑む。

「逃げへんよな?ギャルやもんな?」

言い残して去っていく。

心愛の足が震える。

「無理やって……わたしなんか……」

美麗が両肩を掴む。

「心愛、聞け」

真剣な目。

「怖いのは分かる。でもな」

「うん……」

「逃げたら、また端っこ戻るで?」

その言葉が刺さる。

端っこ。

写真の隅。

思い出の外側。

(嫌や)

その日の放課後。

校門前に蒼真がいた。

「心愛、ちょっと話せる?」

二人は少し離れた場所へ。

「レナから聞いたわ。コンテストのこと」

「……出えへんよ、わたし」

即答。

蒼真は少し驚く。

「なんで?」

「レナのほうが可愛いし、経験もあるし……」

言いながら、自分で情けなくなる。

蒼真はため息をつく。

「心愛さ」

「……なに」

「なんで人と比べるん?」

「だって…!」

蒼真が近づく。

「俺が見てるんは、心愛やで」

目が合う。

真っ直ぐ。

逃げ場がない。

「コンテスト出るかどうかは心愛が決めたらええ。でも」

一瞬、間を置く。

「逃げる心愛より、挑戦する心愛のほうが好きや」

胸が熱くなる。

好き。

その言葉が、力になる。

「……もし、出たら」

「うん」

「ちゃんと、見てくれる?」

蒼真は即答する。

「一番前で見るわ」

静かに笑う。

心愛は拳を握る。

怖い。

でも。

(端っこは、もう嫌や)

「……出る」

小さく、でも確かに言った。

蒼真の目が柔らかくなる。

「それでこそや」

夕焼けの校門。

ギャルデビューはまだ序章。

今度は――

“舞台の真ん中”に立つ挑戦が始まる。

そして遠くから、それを見つめるレナ。

「面白くなってきたやん」

恋も、プライドも、全部賭けた文化祭バトル。

ギャル学園、火花散る。

――続く。

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