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00-外伝

初投稿です!

いろいろ文章とか読みづらいかもしれませんが、読んで頂けると嬉しいです。


誤字脱字などがございましたら、ご指摘いただくとありがたいです。

 放課後居残り補習。

 まさか高校で初めて体験するとは思いもしなかった。



それは、二日前の英語の授業でのことだった。


 いきなり抜き打ちテストが行われた。

 不合格なら後日補習ということだった。

 しかし、私は準備万端だった。なぜなら、まだ難しい文法は習ってないし、予習復習はちゃんとしていたし、もともと英語は得意科目だったからだ。



 

まったく駄目だった。


 見たことの無い問題が並んでいた。

テスト用紙自体はA4サイズ一枚だったのだけれども、半分も書けなかった。


出来るわけないじゃん、習ってないんだし。


どう考えてもおかしかったで、授業後すぐに先生の元へ行きいろいろとあがいてみたが、まったく駄目だった。




 というわけで現在時刻午後六時半過ぎ、私は今自分のクラスの教室に補習をするために残ってる。

 

 正直、さっきまでバスケをやっていたのでとてつもなく眠い。


そんなどうでもいいことはいいことはさておき、あんな試験に合格できた者は思ったとおりに一人も居らず、全員が不合格になったはずなのだけれども教室には私を入れて八人しかいなかった。先生に聞くとどうやら、うちのクラスは三十人くらいいるので三回に分けてするらしく、私はその二回目に選ばれたらしい。

 補習は九時半まであるらしく、特に用事も無く先に帰ることも出来無いので、補習内容をちゃんとおぼえることにする。

 家には言ってあるから問題なし。

 それに、こんな経験初めてだったから、内心ワクワクもした。




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・




 現在時刻午後九時過ぎ。

 私は今、トイレに向かって歩いている。


 うちの教室からはちょっと遠いんだよ。

 寒いし、電気ついてないから前よく見えないし、トイレ行くのがめんどくさい。

 怖くは無い。これ本当。


 トイレに行きたくなったんで、先生に言ってちょっと抜けさしてもらってる。息抜きも兼ねて。

 後ちょっとで補習は終わるけど、正直もうやりたくない。

中学時代の復習ばっかで、全っ然面白くなかった。ワクワクしてた自分が馬鹿みたいだ。

 とりあえず、早く済ましてあったかい教室に戻ろう。




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 




 自販機が教室から近いからってコーヒーばっか飲むのはやめようか。


 そんなことを考えながらトイレから出た私は、教室へと足を進めた。

 それにしても寒い。今はまだ秋の終わりらへんのはずなんだけど、イエティが生きれるぐらい寒い。

息を吐いたらゴジラになれてしまう。

廊下の途中に別館へ続く渡り廊下かがある。そこから風が吹いているのかも知れない。


 渡り廊下の前を通るとき、ふと気になってそこを見てみた。

 廊下の先に、ガタイのいい人影のようなものが見えた。

しかも、上半身裸のボクサーがするような格好でグローブまでつけている。一瞬、ボクシング部かと思ったけど、それはありえない。

 この時期は、下校時間が早くなっているからだ。今はとっくに下校時間は過ぎている。


「そこでなにやってるんですかー、下校時間とっくに過ぎてますよー。」

 声をかけてみた。

 すると、その『人影』はこっち向いてゆっくり構えた。所謂ファインティングポ-ズってやつ。

そのままそいつは構えながらこっちに走ってきた。


 待て待て待て待て待て待て待て!!!

 

 状況がまったく理解できなかった。

トイレの帰りに寒いなぁとか思ってたら渡り廊下の先になんかいてそいつに声掛けたら急にこっち向かって走っ・・・・・・

 急にとてつもなく寒くなった。

私の目の前に、顔がぼやけてよく見えない『そいつ』が、殴る瞬間の構えで立っていた。


 まともに喰らったら死ぬんじゃないかな?、これ・・・


 私が諦めた瞬間、『そいつ』が真横に吹き飛んだ。

 運動会の大玉ぐらいのドでかい『拳』に殴られて思いっきり吹き飛んだ。


「大丈夫?怪我とか無い?」

 今度は、私の前に制服のカッターに絵の具で汚れたエプロンを着た男子学生が立っていた。

 顔は結構かっこよかった。

「はい・・・」

「それはよかった。いきなりで悪いけど、君、何か見えた?」


普通見えないんだ、あれ。


「普通見えないんですか?」

「君いいとこ突くねえ。でも、それは今から僕の質問に答えてくれたら教えてあげるよ。」

その人は私たちと吹っ飛んだボクサーとの間に腰のポーチから出した白いチョークで線を引きながらこう答えた。


 そうきたか......素直に答えてやろうじゃないの。

てか、あの線なんで引いてんだろ?


「いいですよ。答えたくないやつは答えませんけど。」

「なかなか言うねえ、君。いいよ、嫌なやつは答えなくても。

今から一気に質問するから、一気に答えて頂戴。」


 見ると、ボクサーは立ち上がってもう構えをとっていた。


「時間無いから早めに答えてくれな。」

余裕は無いっぽかった。

「わかりました。質問どうぞ。」

「OK、んじゃ君の入ってるクラブは何で、運動はどれくらい出来るか、これは自己判断でいい。あと、ここに居る理由とその原因の先生の名前と、右利きか左利きか、それと寝る時は仰向けかうつ伏せか、最後に名前は・・・いいや。最後らへん別に答えなくていいよ。」

「バスケ部で運動は悪くは無いと思います。ここに居る理由は紀伊先生の難しすぎる英語のテストによる補習で、後は答えなくていいんですよね?」

「君よく全部聞けたねぇ。」

「そうしろって言ったのあなたじゃないですか。って言うか、名前はいいんですか?」

と、聞き返した瞬間にボクサーが物凄いスピードで突っ込んできた。

そいつは、白線を引いたところで思いっきり何かにぶつかった。

「いいよ、別に。君とはまたいつか会う気がするからね、名前はそのときに聞くよ。」


 驚けよ!!ちょっとはビビれよ!!私はビビりまくってんだぞ!!!


「早く教室に戻りたいんですけど。」

「まずこいつを何とかしなくちゃねぇ。」

ボクサーの向こうに教室はあった。

「ごめんだけど、合図したらダッシュでトイレまで戻ってくれる?そこには入ってこないから。」


 嫌な予感がする。


「おとり、ですか?」

「その通り!よくわかったね。」

「嫌ですよそんなの!」

「こいつだったら殴られても痛くは無いけど、明日一日中冷えピタ貼って布団に入っとくことになるから気ぃつけて。あと、絶対に奴の目の辺りは見るな。絶対だからな。わかった?」


 人の話聞いてねえ!!!


「なんで見ちゃだめなんですか?」

「時間無いから理由は後で! んじゃ、マジダッシュしろよ?せーのっ!」


 いきなりかよっ!!ってか、いきなりすぎるよ!!


 とりあえずトイレまで走ることにした。そうするしかないような気もした。

 私の横を、その人がものすんごい速さで抜き去って渡り廊下に曲がった。私がおとりってことは、その人には何か策があるって事だろうからとりあえず走るしかない。


 トイレまで後5メートルというとき、足が絡まった。

そのままこけた。ものすっごい恥ずかしい。

 ボクサーは私を追ってきていたのでこけた私にパンチを一発入れる構えをとった。


 これは本気でやばすぎる!

 

そう思った次の瞬間、今度は私の前に分厚い壁が現れた!

「ヘェイ!そこの馬鹿野郎カモン!」

さっきの人の声だった。馬鹿野郎ってのはきっとボクサーだ、こけた私ではないはず。

 すると、寒さが急に元の寒さにもどった。

たぶん、ボクサーがそっちへ言ったのだろうと思ったとたん、ドドドドン!という爆発音が聞こえた。


 いきなりなんですか?!


みたいな事を思ったとき、目の前の壁が消えていった。

 そこにはボクサーも、その人もいなかった。

「もう戻っていいよー。教室に戻ったらみっちゃん先生‘だけ’にこの事言っといてなー。」

 渡り廊下の向こうらへんから聞こえた。


 結局、なんで目見ちゃだめだったんだろう。


だいぶ体が冷えたので、あったかいコーヒーを買っていくことにした。




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・




 あの後、なんやかんやで私はスト霊対策部とやらに入れられることになり、あの日の謎は解けた。

バスケ部の活動をしながらでも出来たのだけども、二年になってある大会で膝を痛め、私はバスケ部をやめることになった。

 あの日、あそこにいたあの人は対策部の一人っぽいのだけども、あれ以来一度も見ていない。(人にも聞いてない。)


 あんな時間帯にあの服装ってことは美術部なんじゃないかな?


気になった私は、でかい学校内で一際異彩を放つ美術部室に顔を出してみることにした。

いきなり意味のワカランことを長々と書いちゃってすいません・・・

この話は、次から始まる本編の前の話です。

すぐにいろいろとわかってくるはずですので、よろしくお願いします。

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