6:限界を超えて
6話 限界を超えて
立ち上がった俺を見てドラゴンはすかさず追撃をしてきた。
ドラゴンのブレスが目の前を真っ赤に染める。
俺には魔法を考える余裕がなかった
だが自然と浮かび上がってきたのだ。
「吸収反射盾」
ドラゴンのブレスを吸収し、反射した攻撃はドラゴンを怯ませるには充分だった。
「これで終わりだ。トカゲ野郎!!」
俺のありったけ全部もってけ。
「炎拳流星群」
見たこともないほどの炎の拳がドラゴンを吹き飛ばした。
ドラゴンは起き上がってこなかった。
「倒したぞーーーーー!!!」
俺は初めて自分の限界を超えた気がした。
「すごい!すごい!お兄さん何者??
どっかのすごい貴族なの??」
彼女が目を輝かせて聞いてきた。
「通りすがりの平民だよ。」
これが俺の最後の記憶。。
そこで俺は意識を失った。。。
目が覚めるとそこにはミスラとゲイルの姿があった。
「父様?母様?」
「ロイちゃん!!なんであんな危ないことしたの!!ほんとに心配したんだから!!!」
「ごめんなさい。。」
俺は生き延びたのか。良かった。
あの子は無事に帰れたのだろうか。。
「ロイよ!ミスラに心配をかけたのは重罪だ。覚えておけよ。」
「はい。覚悟しています。」
「だが、今はそれより、よく生きて帰ってきてくれた。。よくやったよ。。」
2人は泣いて抱きしめてくれた。
あーこれが両親の暖かさなんだなと強く感じた。
数日後、起きれるようになった俺は
その日起きたことを話した。
ドラゴンを倒したことにゲイルは驚愕しながらも感動していて、忙しい人だなぁと思いながら話していた。
「ところで俺は誰が助けてくれたんです??」
「それがな家の前でこのドラゴンの鱗とともに転がっていたんだ。」
「それで慌ててお医者様に見てもらったんだからね〜。。」
なるほど。誰か知らないが運んでくれたのか。。ほんとについてた。
もう当分は戦いたくないな。ゆっくり農家作業でも手伝って暮らそう。うん。。
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