3:適性と日常
3話 適性と日常
5歳になった日から数日がたったころ俺はゲイルと共に教会にきていた。
そう!今日は俺の魔法適性をみてもらうためだ。正直、柄にもなくワクワクしていた。
『父様、早く行きましょうよ!!』
『教会は逃げないぞ。笑』
教会では魔法適性だけでなく1つスキルも授かるという。もう俺はワクワクしすぎていた。
そう。俺は忘れていたのだ。平凡で平民なことに、、
教会につくと、奥に神父様がいた。
『今日はどのような要件でしょうか。』
『今日は息子の適性とスキルを確認するためにきたのだが』
『おめでとうございます。ではでは、こちらに、、』
『ではこちらに手をかざしてください。そうしますと色が浮かび上がり、頭の中にスキルが入ってくるはずです。。』
白く光った後、水晶は何色にも光らず
頭には魔法生成が浮かび上がった。。
『残念ですが、適性はなしのようです、、、』
『あ、はい。ありがとうございました、、』
そういえば平民だった。
忘れて浮かれてた俺の失態だ。
帰り道ゲイルは何も話さなかった。
失望したのだろうか。
まあそれも理解できる。
家につくとミスラが迎えてくれたがその結果を知り泣いていた。
俺は真っ暗な部屋で寝ころんでいた。
魔法生成ってなんだ??
適性ないのに生成できねーだろ。クソスキルだな。
クソ。部屋が暗いな。
電気つけよ。クソ。と次の瞬間
右手の周りに光が灯った。
『・・・・あれ?』
俺は考えた。もしかして適性がなくてもこのスキルなら魔法が使えるのでは?しかもどの属性でも自由に。。
ふと、ゲイルの言葉が頭に残っていた。
『はーー。鍛錬しますか。。』
下に降り、泣いていた両親に向かって大事で叫んだ。
『俺は適性がなくても立派な冒険者になって平民だろうとやってやります。』
『なので父様、剣を教えてください。』
『母様、笑ってください。』
2人は泣きながら抱きしめてくれた。
こうして俺の日常が始まった。