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恋愛学園  作者: ほしのりな
第一章 学園生活の日々
6/15

学園のお祭り


月日は流れ気づくと七月になっていた。

学園のみんなを誘いお祭りに参加していた。

浴衣は学園で借り、みゅうなさんは少しばかり元気が無いように感じた。

偶然春紀君と佑弥君に遭遇し一緒に回る事に。


「なっ菜月さん紹介して貰える?えっと」


私が、春紀君と佑弥の事を紹介し、同時に涼君、理久君

みゅうなさん、かのんさんが紹介をする。

みゅうなさん、佑弥君と春紀君を紹介した時、眉間みけんにしわを寄せ顔も歪め嫌な顔を浮かべていたように見えた。



「皆さん揃いましたねっん?どうかされましたか?理久君」


理久君は、私達の浴衣姿を見て、目を丸くしている。

「あっ…あのっ…いえっ…みんなの浴衣綺麗で、

驚きました」


理久君の驚いた顔に、和み《なご》

ながらもみんなで屋台を見て回る事にした。


他に何かを言いたそうだったけど気のせいかなっって、

気に留めなかった。


「あっ見て見て!あんな所に金魚すくい」


みゅうなさんは、食べる事を後回しにし、

金魚すくいに夢中になりそう。


佑弥君も興味があるみたい、

それに釣られて春紀君も。


「わぁ~可愛い僕もやる!」


破れる紙製の網をおじさんに貰い挑戦する春紀君。


男の人は勝負好きなのか佑弥君も一緒になって、

やり始める。


みゅうなさんもやる気満々、私も、みんなを見て

やりたくなり挑戦してみる事にした。


「金魚すくい楽しかった~かのんさんや、

涼君、理久君は金魚いらなかったの?」


みゅうなさんは後ろを振り向き、

金魚すくいをしなかった、みんなに聞いてきた。


「僕は、生きてる金魚とか苦手で、

水槽とか用意するのは大変ですから」


眼鏡をさわりながらみゅうなさんに冷静に返す涼君。


「水槽なら寮で借りれるけど、

生きたものが苦手なんて聖霊も生きているわよ?」


みゅうなさんは聖霊を見る。


「みゅうなさん生きていても、ノエルは手がかかる訳では無く、僕を守ってくれてますから動物を飼う事とは違います」


涼君は真剣に、みゅうなさんに意見を伝えた。


「そうよねっ確かに聖霊には、

いつも助けてもらって居るもんねっ」


みゅうなさんは前を向き先頭を歩きだす。


「おっ、ねぇちゃんもやるかい?そらっ

網だっ網は3個しか無いからなっ、

一人最高5匹迄それ以上は取ってもむこうなっ」


頭にタオルを巻き、足には黒い長靴、白いラフな格好の

おじさんが、説明をしてくれて

私も、動く金魚に狙いを

さだめた。


すばしっこい金魚の中には黒い金魚や、白い金魚大きな出目金、私はそれは狙わず赤い金魚を狙った。


「あぁ~もう!」


春紀君はすべて網が破れ、おじさんが二匹、

春紀君に透明の袋に入れ手渡した。



「えいっ…」


“ピチャッ”



「えいっ…」


“ピチャッ”


佑弥君の狙う金魚は次々に網を突き破る。


みゅうなさんは、

網を入れ物に近付け、

ゆっくり、金魚の場所に、水の中につける時間を減らし、

一気に器に掻き込む《かきこ》


「やぁ!」 


金魚はみゅうなさんの一瞬のすきに器の中に入った。


「よしっ!次」


浴衣の袖を捲り《まくり》上げ、

やる気十分の、みゅうなさんの器は5匹が入り、

おじさんに止められる。


「いゃぁ~大したもんだねっもう5匹も取ったんだっ、

これで勘弁なっ」


みゅうなさんの取った金魚は、なんと、白い金魚迄居た。


佑弥君も2匹は取れたものの、網は破れ回りの、

内側で狙うも、おじさんに止められ終わらせられる。


「う~んもう少し取れそうだったのに…」


「勘弁してくださいよっ回りの枠で取るのは」

私は、金魚を取ることが出来ず、金魚を2匹貰い

金魚すくいを離れみんなで奥に進んだっ。


「でっ出店沢山あるから二手に分かれましょう」

集まってぞろぞろするより効率はいいけど。

周りを見渡してもカップルが多数。


「僕、佑弥と回る」


春紀君は佑弥君にべたべた、後ろから抱きついて居る。

まるでコアラみたい。茶色いサングラスを二人共付けている。

理久君が涼君の方に入り、かのんさんは理久君の方に入った。


ここ最近、かのんさんは理久君を意識しているのか、

理久君を見て顔を赤らめている。

かのんさんは私を看病して居る時に理久君と何かあったのかも。

私が一人ポツンと立っていると、

佑弥君は私の方に近寄ろうとするが、

春紀君に手を引かれ連れて行かれその様子を見ていた。


みゅうなさんが輪投げに目線を向け。


「かのんさんちょっと行きたい所があるから」


とかのんさんを連れだし涼君と理久君の二人に。

みゅうなさんは、佑弥君と居る所を知られている訳で、

気転を利かせて貰えて居る感じもしている。

只、みゅうなさんは目で佑弥君と春紀君をじっと追っている。

気のせいかみゅうなさんに睨まれる視線を一瞬感じた。


「こっちにフランクフルトがあります手軽に食べれる

のがいいですが」


涼君は、フランクフルトに興味があるみたい。

理久君はじっと綿菓子を見ているけど、

私としては誰と一緒に屋台を回ろうか悩んだ。

涼君は、フランクフルトを注文し食べている。

理久君の隣に行くと、少し笑顔を向けた。


「菜月さんも、綿菓子食べますか?僕菜月さんに話しがあるのですが少し時間貰えませんか?」


理久君は、私の方を向き少し真剣な目を向けている、

何となく話しを聞かないといけないような気がしたけど、

いつの間にか居なくなったと思って居た佑弥君が一人走って戻って来て

私の右手を掴むと連れて行かれる。


「菜月さんちょっといい?こっち来て」


「あっあのっ」


佑弥君に手を引かれる傍で、何かを言いたげな理久君、

リンゴ飴の屋台に着き

リンゴ飴を注文する佑弥君。おじさんからりんご飴を二つ受け取り私の右手をぎゅっと握りしめたまま再び走り出した。

下駄を履いているせいか走り憎い。


辺りは木に囲まれてちょうちんがぶら下がっている、

ベンチが丁度空いていて隣同士で座る。


「はいっリンゴ飴食べようか?ちょっと固いけど」


「あっありがとう」


「のっ飲み物無いね、気づかなくてごめんね今貰って来るから」


佑弥君が腰を上げ繋いでいた右手を離し行ってしまう。

とっさに佑弥君の服の右袖を掴んで止めた。

佑弥君は空気を感じ取ったかの様に行くのを止め座り直すかと思いきや。

少し視線を外したかと思うと何かの気配をさっちしたかの様に立ち上がり。


「菜月さんごめんちょっとこっちに」


 佑弥君に再び右手を掴まれ、真後ろの木の陰に走って移動。

私を木に仰向けに押しつけ、佑弥君が上から覆い被さる様に抱きしめ。

佑弥君のぬくもりと、同時に心臓の鼓動が聞こえる。


「おかしいなぁーねぇさっきここに佑弥君居なかった?

私見間違いしたかな?」


「次は佑弥君?前は春紀君が好きって言ってたの誰よ?」


浴衣姿の二人の女性が、噂しながら近く迄来ていた。


「そこの森の中に居たりして森の中見てみようか?」


「何言ってるのよ、待ち合わせ時間に遅れたら怒られるって

この前も春紀君が居たって追いかけ回して迷惑かけた所なのに、彼氏と別れたばかりでホントこりてないよね?

このままだと春紀君にも嫌われるよ?」


「さすがに嫌われるのは嫌かなぁーでも好きなんだからしょうが無いそうされる事もわかっているから、

そう言うお仕事して居るんでしょ?

だから、いいんじゃないの?やばっ!急がないと本当に遅れる、佑弥君何処に行ったんだろう、

見間違えるはず無いんだけど」


「私はそう言う考え方よくわからないけど、可哀想だと思うけどなぁー」


佑弥君の鼓動が早くなるのを感じ。

女性二人が去って行き佑弥君が私から離れた。


「佑弥君さっきの女性と知り合い?春紀君の事も知ってたみたいだけど、

春紀君の事が好きとか、追いかけ回したって」


佑弥君はかなり慌てているが。


「じっ実は僕と春紀は・・・・・・」


「もぉー佑弥ぁーこんな所に居たの?酷いよ僕を置いてくなんて僕すっごく探したんだよ!

何で二人でこんな所で隠れるように、まさか僕から隠れて・・・・・・」


私は春紀君の声にびっくり、佑弥君は少し不機嫌そうに離れる。

ぷるるるる

と何処からか連絡が入ったのか電話に出る佑弥君

「もしもし祐弥ですが、はいお疲れ様です・・・・・・」


佑弥君は聞かれては困る内容なのか、気を遣ってか場所を変え何処かに行ってしまった。

私は以前拾った写真を鞄から出し春紀君に見せる。

春紀君は辺りをキョロキョロしている。

茶色いサングラスを春紀君は取るとじっとこっちを見て。


「あのね僕ね」

春紀君がだんだん私の方に顔を近づけて来たので、

私は心臓の音が聞こえてしまわないか心配になるくらい

ドキドキしていた。

春紀君は右手を私の顔の辺りに近づけ。


思わず両目を閉じる。


「菜月ちゃんはいっ」


目を開けよく見と春紀君の右手には葉っぱが。


「菜月ちゃんの頭に着いていたよっ」


春紀君は再び茶色いサングラスを掛ける。


「はっ春紀君これっ」


春紀君に持って居た写真を見せる。


春紀君は私から写真を受けとると?の顔をした。


「菜月ちゃん何これっ?」

「えっ?春紀君のでは無かったの?」

「僕わから無いよ?どうしたの?この写真」


「春紀君が前に座って居場所に落ちて居たから春紀君のだと

思っていたけど違って居たのかなっ?」


「ごめんねっ僕わからない」


春紀君は、本当に知らなさそう。只春紀君の小さい頃に似ていた気がしたのは私の間違いだったのか謎も残る。












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